故人の御遺体を火葬したら、お骨上げを行います。お骨上げは、絶対にしなければならないということはありませんが、多くの方が最後の最後として大切な方に天国にいってもらいたいという気持ちを込めてお骨上げをされます。
実際、骨上げで使うお箸は、橋にかけられていることから箸渡しするともいいます。
お骨上げは一瞬で終わるので一瞬マナーと言ってもピンと来ないと思いますが、実はちゃんとしたマナーがあるのです。ほんの数分ですが、この数分においてもマナー違反はあまりよろしくありません。
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今回は、故人に対しても周りの人に対しても失礼にならないようにお骨上げのマナーを解説していきます。
骨上げのマナーについて
マナーとしては、主に気をつけるところは整列する順番くらいです。といってもほとんど火葬場の係の人が説明をしてくれますので、うっかり違反をしてしまったといったことはあまり聞いたことがありません。
整列する順番
お骨上げの作法は、左側に男性、右側に女性が整列します。整列する順番は、お骨上げする順番に整列しておくとスムーズにいきます。ただ、最近では係の人が丁寧に教えてくれるので覚える必要はありません。
整列する順番は、喪主→遺族→親戚→親しい知人や参列者となっています。
お骨上げは、男女ペアで左右から同じ骨を拾い上げ骨壷に納めます。
お骨上げで使われるお箸
お骨上げでは、特徴的なお箸を使います。1本は、竹製のお箸を、もう1本は木製のお箸をつかい長さが違います。お骨上げのお箸は、火葬場で購入するか葬儀社の人に用意してもらえるので、詳細は葬儀社の指示に従いましょう。
お骨上げでは、箸渡しといって、橋渡しとかけられています。故人が三途の川へ無事渡り天国へいけるようにと願いがこめて行います。
またお骨上げでは、関東では全部の骨を関西では喉仏など一部の骨だけを骨壷におさめます。したがって骨壷の大きさが違ってきます。
骨壷に収めるお骨の順番
お骨の拾い上げる順番は、火葬場の係の人の指示がありますので自分たちで勝手にするといったことはまずありえません。
係の人が骨の説明を丁寧にされるので骨を間違えて骨壷に収めてしまう事態もありません。
実際祖父の葬儀のときには係の人が収める骨だけ説明をしてから拾い上げる形でしたので滞りなく行えました。
骨上げの注意点
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続いては、骨上げの注意点です。基本何かあれば火葬場の係の人にすぐに聞くとあまり問題にはなりませんので、気になることがあれば遠慮なく係の人に聞いてください。
主によくある注意点をまとめていきます。
小さいお子さんが参加する場合手伝えるのか
1つ目は、小さいお子さんがお骨上げに参加する場合です。中には4,5歳あたりの小さなお子さんが骨上げとなると、やはり手元がなかなかしっかりとしていませんので、落としやすいですよね。
親が手伝えるのかといった疑問もありますが、小さいお子さんの場合手伝うことが可能です。
事前に葬儀社の人か係の人に手伝いがいることを説明されるとスムーズにいきます。
遺骨を落としてしまったら
お骨上げの場合は、中には緊張して遺骨を落としてしまうこともあります。しかし、落としても罰当たりでもなんでもないので気に病む必要もありません。
万が一落としてしまった場合は、速やかに係員の方に落としましたと言ってください。骨壷に収めるまで何回でもやり直しができます。またお箸が不慣れなものなので、係の人は落とすことも想定しています。
静寂な中、お骨上げをするのでより一層落としてしまうと申し訳ない気持ちになります。ああ、やってしまったと。しかし係の人はそういう現場を何度も見ているので正直にすいません、落としましたの一言で十分です。
骨上げは必ずしないといけないのか
骨上げというと、火葬が終わってからすぐはじまるのでセットで絶対しないといけないものと思ってしまいますよね。実は、骨上げは事前にしないと申請したら、骨上げをしないことも選択できます。
皆さん当たり前のように係員の指示に従うので、骨上げをしないなんて、罰当たりなと言うほどです。しかし、事情がある場合、やはり骨まで見ていられない人もいるので、やらない場合は火葬場についてから速やかにやらない旨を係の人に伝えてください。
分骨したい場合はどうするのか
骨壷は通常1つですが、中には自分でも遺骨を収めたいと分骨したい人も多くいらっしゃいます。分骨する際には、骨壷を増やす必要がありますので、分骨するときにも火葬するときに、分骨の旨を伝える必要があります。
実際祖父のお葬式のときには何もいわなかったので、当然骨壷は1個のみの用意でした。何もいわないと1個しか用意してもらえないので、骨上げしている最中の変更はできません。
まとめ
- お骨上げのマナーは、男性が左側、女性が右側に整列する
- 係の人の指示に従って遺骨を骨壷に収める
- 万が一遺骨を落としてしまった場合は、その場で係員に報告
お骨上げは本当にあっという間に終わります。特に不慣れなお箸を使うのではじめての人にとってはなかなか拾い上げにくいものです。かなり周りが静かなので人によっては非常に緊張するシーンでもあります。
ほとんど火葬場の係の人によって骨の説明に沿って拾い上げていくので進行については心配不要です。もし落としたとしても何度でも拾い上げ可能ですので御自身のペースでゆっくりと行いましょう。
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