葬儀豆知識

お通夜・お葬式での喪主の役割とは?やることは何?

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ご両親が亡くなったときは、辛いですよね。今まで、自分が社会に出てからもいろいろありながらも感謝がつきませんよね。しかし、亡くなってからは本当に悲しみにくれる暇はないくらい忙しいんです。

もし、あなたが長男だったりすると高い確率で喪主の役割を任せられます。喪主は、長男がやるべきだと決まっているわけではありませんが、慣習として残っているのでやらざるを得なくなります。

これまで親戚や知人のお葬式に出席したことがあるなら、喪主はひたすら挨拶をしているイメージが強いと思います。通夜・葬儀・精進落し・法要ありとあらゆるシーンで挨拶は必要です。

大切なご家族が亡くなったら…
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しかし、実際喪主を引き受けるとなると、挨拶以外にもやることがたくさんあります。今回は喪主のやることを紹介していきます。

お通夜までに喪主がやること

20歳で親族をなくしはじめて参列したときには、親戚のおじさんがひたすら挨拶していたイメージが強いですよね。実はその挨拶している人が喪主だった人です。

実際ご自身が喪主にやることが決まると、人が亡くなってからはじまります。え?喪主って挨拶だけではないの?亡くなってから、インターネットで挨拶調べとけば終わりじゃないの?ではありません。

具体的に喪主がお通夜や葬儀前にやることを紹介していきます。

エンディングノートで故人の意思を確認

最近では、生前から終活をしている人が増えてきています。やはり葬儀に関してはトラブルも多いので、事前に決めれることは決めたいと思ってエンディングノートにこと詳細にかかれてます。

生前、エンディングノートに関して聞いている場合は、まずはエンディングノートを見て、故人がどのような意思を望んでいるか確認してください。

葬儀については、故人の意思を尊重するのでエンディングノートで事細かに書かれていたら、喪主の役割も大分楽になります。

葬儀社の決定

人が亡くなると病院の先生が、葬儀社のリストを持ってきてくれます。地域にもよりますが、比較的大きな会社の葬儀社の場合もあれば、思わずうちの地域にも葬儀会館あったの?と驚かれる場所まで病院によって葬儀社と提携しているところが違います。

普段から通勤途中で葬儀会館があるところがあれば、なんとなくあそこで葬儀上げてるなとわかるので、病院から紹介されても戸惑いませんが、まったくわからない場合は不安になりますよね?悲しい挙げ句さらに不安、自分でもどうしようかわかりません。

葬儀での心配事は、ぼったくられないかです。できたら安く希望に沿った形の葬儀にしたいもの。しかし、エンディングノートがあれば、そんな不安は吹き飛ばしてくれます。

終活が葬儀社の決定をスムーズにする

元気なおばあちゃんを見ているとテレビでよく見るのが積極的に終活をしている姿です。一昔前までは、生前に終活なんてなんて縁起でもないという考え方でしたが、それだけ葬儀ではトラブルが多いのでしょうか。

どちらかというと、自分の子供に葬儀まで心配をかけたくない!葬儀についても生前元気なうちに決めて、葬儀をあげることになったら、スムーズにしておきたい人が増えてきたのです。

その役割を持つのがエンディングノートです。エンディングノートには、葬儀形態、葬儀社までどこでするのか詳しく書いてあります。確かに、エンディングノートに葬儀社も決めていれば遺族としても慌てずにすみます。

亡くなった方が葬儀社の会員なら、トラブルの大幅減です。すでに葬儀会館を予約するようなものだからです。

供花の依頼(通夜開始3時間前まで)

通夜や告別式に参列した方は、祭壇の前に堂々と立派な花が供えられています。親族代表やら、孫代表と書かれた花です。

あれは、供花といって依頼しないといけません。供花の依頼は、通夜開始前の3時間前です。葬儀社から決定すれば中には、葬儀社の中にオプションとしてついています。

お寺に連絡

続いては、宗教の場合はお寺さんにも連絡が必要です。普段から、決まった日にお寺さんが来ている人は、檀家なので所属しているお寺に連絡しましょう。

檀家以外の場合は、宗教を特定して葬儀社から僧侶の紹介を受ける必要があります。

通夜・葬儀の日程決定

葬儀社が決まれば、次のしごとは、通夜・葬儀の日程をいつにするかです。一般的には、亡くなられた翌日に通夜、2日目に告別式といったところが多いです。

いつにすればいいのかわからない場合は、亡くなられた翌日に通夜、2日目に葬儀に設定しておくと困ることはありません。通夜・葬儀とも早めがベストです。

親戚・友人・関係者に訃報を連絡

しかし、実際喪主を引き受ける人はかなりしんどいです。本来であれば連絡も喪主の仕事ですが、ハードすぎるなら、親族の誰かが行っても構いません。任せることも決断するのも喪主の仕事です。

日程が決まれば、次にすることは、親戚・友人・関係者に訃報を連絡し、合わせて決定した通夜・告別式の日程を連絡します。

死亡診断書を医師から受取る(病院以外でなくなった場合は警察から)

続いては、医師から死亡診断書を受け取ります。この死亡診断書は、市役所で死亡届を書くときに必要になります。

市役所に死亡診断書を持っていき、死亡届を受取る、合わせて火葬許可証を受取る

さらに、頂いた死亡診断書は市役所で死亡届を出しさらに、火葬許可証を受取るときに使われます。

実は、市役所に死亡診断書をもって死亡届を受取ることや、火葬許可証を受取ることは、葬儀社でもやってくれます。あまりにも余裕がなければ、代行して手続きしてもらいましょう。代行する場合は、葬儀社の決定のときに代行してもらえるか確認が必要です。

遺影の用意(グループ写真でも可)

次に、告別式に使う遺影の用意です。写真なんて急に言われてもですよね。最近では終活で遺影を撮影するプランもあるので、エンディングノートに書かれていればそちらのものを用意しましょう。

もし、何も決まっていなければ比較的穏やかな写真を用意しましょう。複数人写っていてもプロがあとで編集してくれるので、この写真がいいけど家族みんながというときにも大丈夫です。

実際祖父の葬儀の遺影は、複数人写っているのを用意しましたが、告別式に綺麗に編集されていました。元々個人で撮った写真のような出来栄えなのでなーバスになる必要はありません。

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会葬返礼品や香典返し、会食の手配

通夜や告別式に実際参列すると、帰る間際に袋入でもらいますよね?実はあの袋入りのものを会葬返礼品といいます。会葬返礼品は参列者全員に渡すお品なので、香典をもらっていない人にも渡すのがマナーとなっています。

参列者が、受付で香典を渡していた場合には、香典のお礼として返礼品や値段に応じた返礼品のリストが載ってある本を忌明けに送ります。

でも気になるのが、会葬返礼品や香典返しってどこからって思いますよね?通常は葬儀のオプションにあります。多くの方は、返礼品や香典返しは葬儀社のオプションから利用しています。これも喪主の仕事です。

お通夜に喪主がやること

さて、葬儀準備がおわれば、いよいよお通夜となります。ここからは挨拶ラッシュです。実際参列したときに、挨拶ばかりしている人いますよね?実はその方が喪主であることがほとんどです。

しかし、挨拶の他にもやることがあります。

弔問客への挨拶・対応

弔問客へは、一人ひとり挨拶をするのがマナーですので、対応していました。実際お通夜は、告別式と違って1人、1人時間をずらしてこられる感じです。

お通夜になると、親族を含め故人と関係が深かった人や親戚が一斉に弔問に訪れます。最近では、お通夜は、よっぽど関係が深い人か葬儀会館の近くに住んでいる親族が訪れるので、人数としては告別式に比べて遥かに少ないです。

告別式に向けて弔電の拝読順と読み方を確認

中には、特殊な読み方をする名前や会社名等あるので、入念に打ち合わせしていた記憶があります。実際間違えて読むと失礼にあたるので、お通夜のあとと二度確認してました。

また、時間帯によっては、空くときもあるので、その間に拝読順と読み方を確認している姿を見たことがあります。

僧侶の接待

続いては、お通夜に来てもらった僧侶の接待です。普段から、檀家だったのでお会いしている僧侶でした。変な緊張感もなく接待も非常に気が楽でした。

しかし、僧侶の紹介を受けた場合は別の緊張感がありますよね。まして今日がお会いしたのがはじめてですからね。なにをすればいいのかもわからなくなります。まして真面目そうな僧侶なら話しかけることすら緊張します。

僧侶の接待は、僧侶が到着したら控室に案内し、挨拶を述べます。挨拶と同時に茶菓の接待をすればOKです。このときに、喪主が確認することは一つ。

僧侶が通夜ぶるまいに参加するかです。参加しない場合は1万円御膳料を包み帰るときに渡しましょう。あれ?交通費は?と思われるかもしれませんが、御膳料は交通費も含みますので余計な心配はいりません。

告別式に喪主がやること

お通夜が終われば、いよいよ告別式です。故人との最後のお別れとなります。このときも、参列者からみると、喪主は、挨拶が多いとおもわれますが、告別式のときにはほぼ挨拶です。

親戚の着席位置の決定

告別式が始まる前に、おそらく親族全員いるとおもいますので、座る順番をきめておきます。座る順番でも見た目は、前らへんに座っているイメージがありますよね。でも焼香のときに最前から変な方向で帰り際にぶつかるということもありません。

実は、あの順番は焼香するときの順番に席を決めているからです。喪主から順番に故人の配偶者、喪主の子、喪主の兄弟姉妹、故人の兄弟姉妹、故人の配偶者の親戚、喪主の妻の親、喪主の妻の兄弟姉妹、喪主の従兄弟の順番です。

参列者全員に対する挨拶

告別式になると、故人に対する感謝の思いを挨拶として話している人いますよね。実はその人が喪主の確率が高いです。

通夜では一人ひとりに挨拶をしていますが、告別式だと人数が多くとてもじゃありませんが、一人ひとりだと時間が押します。一定時間を設けて全員に向かって挨拶をしていますよね。あの挨拶も喪主の仕事ととなります。

お葬式後に喪主がやること

葬儀が終わると、残りはもう少しです。四十九日法要までが喪主の仕事です。残りは主にお礼参りが中心となります。

参列者へのお礼訪問または香典返し

葬儀が終わって、すぐに親戚や参列者のお礼を一緒に回った記憶があります。一人ひとり訪ね、お礼だけ言って切り上げてました。

お礼訪問も今後の関係にも影響するほど大切な喪主の仕事です。最近は、電話で済ませることも多いのですが、なるべく回れるところは訪問でお礼をしたほうがいいでしょう。

また、忌明けに本で香典返しをする場合は香典返しを行います。オプションでついているので、選択していれば、葬儀社が時期になるとやってくれます。

まずは、参列者へのお礼訪問、または香典返しです。

僧侶へのお礼

葬儀が終わって、家族総出でお寺さんを訪問しました。一瞬なんでかと思いきや、今振り返ると喪主の仕事の僧侶へのお礼訪問をしていることにようやく気が付きました。

僧侶へのお礼は、戒名料や読経料をお布施として包んで渡しています。お布施は、最初いくら包んでいいか本当にわからなかったんで、お気持ちで15万円ほどにした記憶があります。

四十九日法要の挨拶

亡くなってから49日に四十九日法要行われます。よく見ると1ヶ月とちょいなので、葬儀が終わってからホッとする間もなくすぐにきます。四十九日法要は、魂の行き先が決まる大事な日とされており、親族が集まることによってよりよいところにいける意味からきています。

このときの挨拶も喪主の仕事となります。

精進落しの挨拶

四十九日法要が終わると、会食が始まります。葬儀社のオプションでつけるか、自分で手配するかが選べます。会食がはじまると、食べる前に挨拶しています。

あの挨拶するのも喪主の仕事です。本当に挨拶が大変ですよね。最後になるともう告別式で言った内容とほぼおなじになってますがあえて気にしない。

精進落しがおわると、喪主の仕事は終わります。

まとめ

  • 喪主は挨拶だけではない
  • 代行できるところは代行する(死亡届と火葬許可証は葬儀社代理でもOK)
  • 喪主は対応や挨拶に集中してもらうため、できるところがあれば分担する(親族の連絡等喪主の妻でも可能)

喪主の仕事について紹介してきました。葬儀の参列したことあるなら、挨拶ばかりと思いますが実際は、大切な人が亡くなって、葬儀社の決定から始まっています。

大分振り回されるので、香典返しや会葬返礼品は葬儀社のオプションをとっておくとし忘れがなくなるのでおすすめです。

大切なご家族が亡くなったら…
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