初七日法要は、故人が亡くなって一番最初に行う法要行事です。法要と聞くと法事をイメージする人が多いですが、法事のイメージでほぼ間違いありません。法要でも、親族側は喪主を含めて、挨拶することが仕事です。
通夜、告別式とあれだけさんざん挨拶したのに、また挨拶って心の奥底では思いますよね。しかもまた挨拶となると、どのようにして挨拶すれば当たり障りがないのか、マナー違反だと思われないのか不安です。
今回は、マナー違反とは思われないように例文を作成しました。
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初七日法要の挨拶スピーチ例文5選
初七日法要は、本来ならば誰しもが別日に行う法要ですが、最近では親族側でも別日には集まらないケースが多く、告別式と同日に行うことが増えてきています。葬儀社が決まった段階で、初七日法要についても同日にするのか、別日にするのか聞いてくれます。
同日と別日においても、挨拶するタイミングや内容と多少異なってきます。初七日法要事態は、読経と焼香だけなので時間はかかりません。
葬儀と同日に行われるときの挨拶
葬儀と同日に行われる挨拶は、読経と焼香が終わった後です。不安な場合は、葬儀社に確認しておくといつでも教えてくれます。
初七日法要が終わると、精進落しがある場合とない場合とで若干ニュアンスが異なってくるのでお礼の挨拶として紹介します。
会食がある場合
本日はご多忙中にもかかわらず最後までお見送りいただき、誠にありがとうございました。
ささやかではありますが、別室(*1)にて御膳を用意していますので、お時間のご都合のよろしい方は、ぜひ召し上がっていらしてください。
ポイントは、お礼と精進落しの案内です。案内はシンプルでも構いません。また、葬儀会館ではなく、お店で精進落しをする場合は、(*1)の別室のところをお店の名前にしましょう。
お店で法要するときの気配りとして、足の悪い方でも気軽に参加していただけるよう店が近くにあってもマイクロバスの手配も合わせて行っておきましょう。
マイクロバスの手配ができない場合は、運転できる人が集まって事前に誰が誰を乗せるのか決めておくと、初七日法要が終わるとスムーズに動けます。
会食がない場合
本日はご多忙の中、最後までお見送りいただき誠にありがとうございます。
○(故人との関係)■■(個人の名前)の死は、私達過家族にとって突然のことであり心のやりどころがなく悲しみの気持ちでいっぱいでございます。
今後は、悲しみすぎず、■■に恥じないような生き方を親族一同力を合わせ生きていこうと思います。
まだまだ若輩者ですが、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくおねがいします。
会食がない場合のポイントは、お礼、故人が亡くなっての気持ち、今後のご支援のお願いの3つです。マナーとしては、会食がないことはまずありません。
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よっぽどのことがないかぎり、会食は行われます。葬儀社と話をしていても、会食の話は必ずついて回ります。
葬儀と別日に行われる場合
続いては、初七日法要が葬儀とは別日に行われる場合の挨拶です。
最近ではめったに見られなくなりましたが、地域によってはきっちり初七日の日を計算して行うところもあります。
別日に行われる場合は、喪主のはじまりの挨拶から読経、焼香が終われば会食の案内をします。会食がなければ挨拶で終了します。
喪主のはじまりの挨拶
本日は、ご多忙の中お集まりくださいまして誠にありがとうございます。
これより■■(故人の名前)の初七日法要を執り行いと思います。
ご住職よろしくおねがいします。
はじまりの挨拶はとにかくシンプルでも構いません。集まってくださったお礼と法要を行う旨、最後にご住職におねがいしますと言って読経がはじまります。
決まり文句ですので、覚えておきましょう。
会食がある場合
本日は、ご多忙の中、○(故人との関係)■■(個人の名前)の初七日法要にお集まりいただき誠にありがとうございました。おかげさまで初七日法要も無事終えることができ、故人も安心していると思います。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくおねがいします。
また、別室(*1)にて御膳を用意していますので、お時間のご都合のよろしい方は、ぜひ召し上がっていらしてください。
葬儀と同日に行われる場合と同様、お店で奥なう場合には、別室(*1)のところを店名に変えましょう。
会食がない場合
本日は、ご多忙の中、○(故人との関係)■■(個人の名前)の初七日法要にお集まりいただき誠にありがとうございました。おかげさまで初七日法要も無事終えることができ、故人も安心していると思います。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくおねがいします。
本日は誠にありがとうございました。
会食がない場合は、無事終えたことの報告とお礼だけで十分です。ただし、初七日法要のマナーとしては会食がないのはいかがなものかとなるので、予算が少しくらいオーバーするくらいなら開いたほうがいいです。お金がないのね、あそこの家はと思われても困るのは遺族です。
まとめ
今回は、初七日法要の挨拶についてまとめてきました。ポイントは、いずれもお礼と会食の案内です。
よっぽどのことがない限りは、会食がない事態はありえません。マナーとして会食はついて回るものです。
初七日法要は、最近では葬儀と同日に行うことが増え、喪主の負担も幾分減っています。今後も初七日法要の行う日は変わらないことでしょう。
挨拶は、下手でも構いません。相手もよっぽど失礼なことがない限り非難されませんし、多くの人が葬儀ははじめてという方が非常に多いからです。
時代の流れで葬儀に出たのは20年ぶりといった人も多く、常識も絶えず変わっています。葬儀社と話し合いをするときには、合わせて傾向も伺っておきましょう。
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