
スタジオジブリの名作『かぐや姫の物語』が、カンヌ国際映画祭とどのような関わりを持っているのか、気になりますよね。
高畑勲監督が手がけたこの作品は、日本だけでなく世界中で高い評価を受けた映画です。
実は、この作品は2014年にカンヌ国際映画祭の「監督週間」で上映され、さらに2025年には「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」で特別上映されるなど、カンヌとの深い縁があります。
この記事では、かぐや姫の物語がカンヌでどのように受け入れられたのか、そしてなぜ今も世界中で愛され続けているのかを詳しく解説していきます。
2026年のテレビ放送情報など、最新の情報もお届けしますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
かぐや姫の物語とカンヌの関係

『かぐや姫の物語』は、2014年にカンヌ国際映画祭の「監督週間」部門で上映された作品です。
カンヌ国際映画祭は世界三大映画祭の一つとして知られ、そこで選出されること自体が作品の芸術性の高さを証明しています。
さらに2025年には、「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」で特別上映され、監督週間アーティスティック・ディレクターのジュリアン・レジ氏が「個人的なお気に入り」として選んだことで再び注目を集めました。
この作品は、高畑勲監督が約14年ぶりに手がけた長編アニメーションで、日本最古の物語「竹取物語」を独自の視点で再解釈した感動作です。
水彩画のような圧倒的な映像美と、命の輝きや生きる喜びを描いたテーマ性が、世界中の映画人から高く評価されました。
なぜカンヌで評価されたのか

独自の映像表現が世界を魅了
『かぐや姫の物語』がカンヌで評価された最大の理由は、その革新的な映像表現にあります。
高畑勲監督は、従来のアニメーションとは一線を画す水彩画のようなタッチを採用しました。
線が荒々しく、時に未完成のように見える描写は、逆に生命の躍動感や感情の激しさを表現する手段となっています。
特にかぐや姫が感情を爆発させるシーンでは、絵そのものが歪み、崩れていくような表現が用いられ、観客の心に直接訴えかける強烈なインパクトを与えました。
このような実験的な映像表現は、芸術性を重視するカンヌの審査員や映画関係者の心を掴んだのです。
普遍的なテーマへの深い洞察
『かぐや姫の物語』は、単なる日本の昔話の再現ではありません。
高畑監督は「竹取物語」という古典を通じて、生きることの意味、自由と束縛、幸福とは何かという普遍的なテーマを問いかけています。
かぐや姫が地球に生まれ、田舎での自由な暮らしから都での窮屈な生活へと移行していく過程は、現代社会における人間の生き方そのものを象徴しています。
「この地球で生きたい」と願いながらも月に帰らなければならない悲劇は、国や文化を超えて多くの人々の共感を呼びました。
こうした深いテーマ性が、世界の映画祭で重視される要素だったのですね。
高畑勲監督の世界的評価
高畑勲監督は、『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』などで既に世界的な評価を得ていた巨匠です。
『ホーホケキョとなりの山田くん』以来約14年ぶりとなる長編作品『かぐや姫の物語』は、監督の集大成とも言える作品でした。
制作には8年の歳月をかけ、50億円という巨額の制作費が投じられています。
その結果、アカデミー賞長編アニメーション映画部門にもノミネートされ、国際的な映画賞での評価を確立しました。
カンヌ国際映画祭の監督週間は、新進気鋭の監督を紹介する場でもありますが、高畑監督のような巨匠の作品が選ばれることは、その芸術性の高さを物語っています。
日本文化の繊細な表現
『かぐや姫の物語』は、日本の四季の美しさや伝統的な価値観を繊細に描き出しています。
竹林のざわめき、花々の咲き乱れる春、雪に覆われた冬景色など、日本の自然美が詩的に表現されています。
同時に、身分制度や女性の生き方といった社会的な側面も丁寧に描かれ、日本文化への深い理解がなければ作り得ない作品となっています。
海外の観客にとって、このような日本文化の繊細な表現は新鮮で魅力的に映り、カンヌでの評価につながったのです。
カンヌと関連する具体的な出来事
2014年カンヌ国際映画祭「監督週間」での上映
2014年、『かぐや姫の物語』はカンヌ国際映画祭の「監督週間」部門に選出されました。
監督週間は、コンペティション部門とは別に設けられた独立したセクションで、革新的で独創的な作品を紹介する場として知られています。
この部門で上映されることは、作品の芸術性が国際的に認められた証です。
カンヌでの上映後、作品は世界各国で公開され、多くの映画賞にノミネートされる契機となりました。
特にヨーロッパの映画評論家からは、「日本アニメーションの新たな地平を切り開いた」という評価を受けています。
2025年「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」特別上映
2025年12月、東京のヒューマントラストシネマ渋谷で「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」が開催されました。
このイベントでは、カンヌの最新セレクション11作品に加えて、『かぐや姫の物語』が特別上映されました。
上映期間は2025年12月12日から25日までの14日間で、日本国内でこの作品を劇場で体験できる貴重な機会となりました。
監督週間アーティスティック・ディレクターのジュリアン・レジ氏は、『かぐや姫の物語』を「個人的なお気に入り」として選んだと語っています。
これは、作品が2014年の上映から10年以上経った今も、世界の映画関係者の心に残り続けている証拠と言えますね。
2026年「金曜ロードショー」完全ノーカット放送
『かぐや姫の物語』は、2026年1月9日(金)21:00から、日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送されることが決定しています。
この放送は60分拡大・完全ノーカット版で、作品の魅力を余すことなく楽しめる内容です。
直前の1月2日には『千と千尋の神隠し』が放送され、2週連続のジブリ特集として注目を集めています。
テレビでの放送は、劇場に足を運べなかった多くの人々に作品を届ける機会となり、改めて高畑監督の偉業を振り返る契機となるでしょう。
カンヌでの評価から約12年、作品の価値は色褪せることなく、むしろ時間とともに深まっていると言えます。
舞台化による継続的な人気
『かぐや姫の物語』の人気は、映画だけにとどまりません。
2024年には舞台化され、全国5大都市とロンドンで公演が行われ、約30万人を動員しました。
2025年には上海公演も成功を収め、2026年1月からは韓国公演が決定しています。
舞台版も原作の持つテーマ性や美しさを継承しており、異なる表現形式でも作品の魅力が伝わることを証明しています。
映画がカンヌで評価されたことが、こうした多角的な展開の基盤となっているのです。
SNSでの反応と評価
SNSでは、『かぐや姫の物語』について多くの意見が交わされています。
「カンヌで上映されただけあって、芸術性が本当に高い」という評価や、「何度見ても新しい発見がある作品」という声が多く見られます。
また、「水彩画のような映像が美しすぎて涙が出た」「高畑監督の遺作として永遠に残る名作」といった感動的なコメントも寄せられていますね。
一方で、「ストーリーが重く、見るのに覚悟が必要」「子供向けではなく、大人が深く考えさせられる作品」という意見もあります。
これらの反応は、作品が単なるエンターテインメントを超えた芸術作品として受け止められていることを示しています。
まとめ
『かぐや姫の物語』とカンヌの関係について、改めて整理してみましょう。
この作品は、2014年にカンヌ国際映画祭の「監督週間」で上映され、その革新的な映像表現と普遍的なテーマ性が世界中から高く評価されました。
2025年には「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」で特別上映され、監督週間のディレクターから「個人的なお気に入り」として選ばれるなど、時を経てもその価値は色褪せていません。
高畑勲監督が8年の歳月をかけて作り上げたこの作品は、日本文化の繊細さと人間の普遍的な感情を見事に融合させ、アカデミー賞にもノミネートされるなど国際的な評価を得ました。
2026年1月9日には『金曜ロードショー』で完全ノーカット放送されることが決定しており、より多くの人々がこの名作に触れる機会が訪れます。
カンヌでの評価は、単なる一時的な称賛ではなく、作品の持つ本質的な価値が認められた結果なのです。
今こそ『かぐや姫の物語』を体験してみませんか
もしあなたがまだこの作品を見ていないなら、ぜひこの機会に体験してみてください。
2026年1月の『金曜ロードショー』放送は、完全ノーカット版で自宅でゆっくり鑑賞できる絶好のチャンスです。
カンヌ国際映画祭で評価された芸術性の高い映像と、生きることの意味を問いかける深いテーマは、きっとあなたの心に響くはずです。
また、既に見たことがある方も、改めて見返すことで新たな発見があるかもしれません。
高畑勲監督が遺した最後のメッセージを、じっくりと味わってみてくださいね。
この作品が多くの人々に愛され、世界中で評価され続ける理由を、あなた自身の目と心で確かめてみましょう。