かぐや姫の物語の本当の話と裏話って何?

かぐや姫の物語の本当の話と裏話って何?

日本人なら誰もが知っている「かぐや姫」の物語。

竹から生まれた美しい姫が、求婚者を次々と退け、最後には月へと帰っていく幻想的なストーリーですよね。

でも実は、この物語には私たちが知らない「本当の話」や「裏話」がたくさん隠されているんです。

登場する貴族たちは実在の人物だった?かぐや姫のモデルになった女性がいた?さらには、封印された歴史的事件を伝えるための物語だったという説まで...

この記事では、平安時代から1000年以上語り継がれてきた『竹取物語』の知られざる真実と、研究者たちが解明してきた驚きの裏話をわかりやすく解説していきますね。

かぐや姫の物語の本当の話・裏話の結論

かぐや姫の物語の本当の話・裏話の結論

かぐや姫の物語には、実在の人物や歴史的事件をモデルにした可能性が高いという事実があります。

『竹取物語』は平安時代前期(9〜10世紀)に成立した日本最古の物語で、物語に登場する5人の求婚者は実在の貴族であることが確認されているんです。

特に注目すべきは、江戸時代末期の学者・加納諸平の研究によって、これらの貴族が奈良時代の「壬申の乱(672年)」に関係する人物だったことが実証されている点ですね。

さらに、かぐや姫自身にも複数のモデル候補が存在します。

『古事記』に登場する「迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)」という神功皇后や、奈良県広陵町に伝わる地方伝承の姫、静岡県富士市に残る恋愛譚の主人公など、地域ごとに異なる「本当のかぐや姫」の伝承が残されているんです。

また、物語の成立以前から「竹取翁譚」という口承文芸が奈良時代に存在していたことも判明しており、『竹取物語』はそれを基に拡張された作品とされています。

一部の研究者の間では、この物語が崇神天皇による葛城王朝滅亡という「血塗られた天皇史」を暗に伝えるための歴史証言ではないか、という説も提唱されているんですよ。

なぜ「本当の話」と言われるのか?その根拠を詳しく解説

なぜ「本当の話」と言われるのか?その根拠を詳しく解説

求婚者5貴公子が実在していた証拠

『竹取物語』に登場する5人の求婚者は、ただの架空のキャラクターではありません。

物語には以下の5人が登場しますね。

  • 石作皇子(いしづくりのみこ)
  • 車持皇子(くらもちのみこ)
  • 右大臣阿倍御主人(あべのみうし)
  • 大納言大伴御行(おおとものみゆき)
  • 中納言石上麻呂足(いそのかみのまろたり)

驚くべきことに、これらの人物のうち少なくとも3人が『日本書紀』に実名で記載されている実在の貴族なんです。

江戸時代末期の学者・加納諸平が著した『竹取物語考』では、これらの貴族が奈良時代の「壬申の乱」(672年)に関係する人物であることが実証されました。

壬申の乱とは、天智天皇の死後、皇位継承をめぐって起きた古代日本最大の内乱のこと。

つまり、『竹取物語』は実際の歴史上の人物たちを登場人物として取り込んでいるわけですね。

これは単なる偶然ではなく、物語の作者が意図的に実在の人物を配置したと考えられています。

『古事記』に登場する「かぐやひめのみこと」

かぐや姫のモデルとして最も有力な候補の一つが、『古事記』に登場する「迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)」です。

この人物は神功皇后として知られており、古代日本の歴史において重要な役割を果たした女性とされています。

一部の研究者は、『竹取物語』が葛城王朝滅亡と崇神天皇による征服の歴史を暗に伝えるものではないかと指摘しているんです。

葛城王朝は古代大和地方に存在したとされる王朝で、崇神天皇によって滅ぼされたという説があります。

この「血塗られた天皇史」を直接的に書くことができなかった時代に、美しい物語という形で後世に伝えようとしたのではないか、という解釈ですね。

奈良県広陵町に残る地方伝承

奈良県広陵町には、かぐや姫にまつわる独自の伝承が今も残されています。

この地域に伝わる伝承では、求婚者たちの名前が『日本書紀』の記載と完全に一致しているという特徴があるんです。

さらに、『古事記』に記載されている「讃岐垂根王(さぬきのたりねのみこ)」という人物との関連も指摘されています。

広陵町周辺は古代の飛鳥京や藤原京があった地域であり、物語の舞台として最も有力な候補地の一つとされているんですよ。

地方に残る口承伝承が『竹取物語』の原型になったという説は、多くの研究者に支持されています。

静岡県富士市に伝わる恋愛譚

もう一つの興味深いモデル説が、静岡県富士市に伝わる伝承です。

富士市の比奈井川周辺には「姫名郷(ひめなごう)」という地名が残されており、この地域にかぐや姫にまつわる伝説が伝わっているんです。

この伝承では、かぐや姫は国司(地方の役人)との恋愛関係にあったとされています。

天子(天皇)からの求婚を断るために偽装死を演じ、実は富士山の宮殿に隠れ住んでいたという、『竹取物語』とは異なる結末が語られているんですね。

物語の最後に不死の薬が富士山で焼かれるエピソードがあることから、富士山との関連は物語成立時から意識されていたと考えられます。

奈良時代から存在した「竹取翁譚」

『竹取物語』が成立する以前、奈良時代初期には「竹取翁譚」という口承文芸が存在していたことが研究で明らかになっています。

この原初的な物語では、翁と天女だけが登場し、翁の歌が記録されていたとされているんです。

つまり、最初は竹取の翁と天女(かぐや姫)の二人だけのシンプルな物語だったわけですね。

それが平安時代になって、5人の貴公子や帝が登場する複雑な求婚物語へと発展していったと考えられています。

この変化の背景には、神人結婚(神と人間の結婚)が禁忌とされるようになった時代の変化があるとされています。

奈良時代には許容されていた神と人間の恋愛が、平安時代には社会的に受け入れられなくなり、かぐや姫が月へ帰らざるを得ない結末に変わっていったというわけです。

知られざる裏話・興味深い解釈の数々

翁とかぐや姫の「禁断の愛」説

最も衝撃的な裏話の一つが、「翁とかぐや姫の間に禁断の愛があった」という説です。

奈良時代の「竹取翁譚」では、翁と天女(かぐや姫)だけが登場していたことは先ほど述べましたよね。

一部の研究者は、元々は翁とかぐや姫の恋愛物語だったのではないかと指摘しているんです。

平安時代になって神人結婚が社会的タブーとなり、物語の形式が変更されたという解釈ですね。

育ての親である翁とかぐや姫の関係を直接的に描くことができなくなったため、5人の貴公子という第三者を登場させ、求婚を拒否する形に変えたのではないか、と。

そして最終的に、かぐや姫を月へ帰すことで物語を「浄化」したというわけです。

この説は学術的に完全に証明されているわけではありませんが、物語の変遷を考える上で非常に興味深い視点ですよね。

政治的メッセージを込めた暗号説

『竹取物語』には、当時の政治状況を暗に批判するメッセージが込められているという説もあります。

5人の貴公子がそれぞれ難題に失敗する場面は、単なる笑い話ではなく、当時の貴族社会の腐敗や虚栄を風刺していると解釈されているんです。

例えば、石作皇子は偽物の「蓬莱の玉の枝」を作らせようとして失敗し、車持皇子も偽物を用意しようとします。

これらは当時の貴族たちが権力や地位を得るために嘘や詐欺まがいのことをしていた実態を、物語という形で批判したものだという見方ですね。

また、最終的に帝(天皇)の求婚すら断るという展開は、絶対的な権力に対する抵抗の姿勢を示しているとも解釈できます。

当時としては非常に大胆な設定だったはずです。

外星人説・超常現象説という現代的解釈

現代では、かぐや姫を「宇宙人」や「異星人」として解釈する説も登場しています。

月から来て月へ帰る、光り輝く存在、超自然的な美しさ、天人の衣をまとうと地上の記憶を失う、といった要素が、まるでSF作品のようだと指摘されているんですね。

確かに、現代的な視点で見ると「宇宙人の地球訪問と帰還」の物語として読むこともできますよね。

また、政府や権力者が「外星人の存在を隠蔽している」という都市伝説と結びつけて、『竹取物語』は実際に起きた出来事を物語化したものだという説もあります。

ただし、これらの解釈は学術的根拠は薄く、あくまで現代的な読み替えや推測の域を出ません

しかし、1000年以上前の物語が現代のSF作品のような要素を持っていることは、確かに興味深いことですよね。

「富士山」の名前の由来説

物語の最後に登場する富士山にも、実は裏話があります。

物語では、かぐや姫が残した不死の薬を帝が富士山の頂上で焼かせるという場面がありますね。

この時、「士(つわもの、武士)を大勢連れて登った山」だから「富士山」と名付けられたという説明がされているんです。

実際の富士山の名前の由来は諸説ありますが、『竹取物語』が富士山の名前の起源を説明する「由来譚」の役割も果たしていたことは間違いありません。

また、不死の薬を焼いた煙が今も立ち上っているという記述もあり、これは富士山の火山活動を指していると考えられています。

ちなみに、『竹取物語』が成立した平安時代には、富士山は実際に活発に噴煙を上げていた時期だったんですよ。

『源氏物語』が認めた「物語の祖」としての地位

『竹取物語』の重要性を語る上で欠かせないのが、紫式部の『源氏物語』での評価です。

『源氏物語』の中で、『竹取物語』は「物語の出で来はじめの祖(ものがたりのいでこはじめのおや)」と称されているんです。

これは「すべての物語の始まり、物語の祖先」という意味ですね。

平安時代の知識人たちにとって、『竹取物語』はすでに「古典中の古典」として認識されていたことがわかります。

実際、現存する日本の物語の中で最古のものであり、遅くとも10世紀半ばまでには成立していたとされています。

ただし、原本は失われており、現存する最古の写本は14世紀のものなんです。

つまり、物語が成立してから300〜400年後の写本しか残っていないということですね。

SNSや専門家の意見・具体的なエピソード

歴史研究者たちの見解

『竹取物語』の研究は現在も続けられており、様々な研究者が独自の解釈を発表しています。

例えば、飛鳥京や藤原京(現在の奈良県)が物語の舞台として最も有力とする研究者が多いですね。

これは、登場する貴公子たちが活躍した時代と場所が、まさにこの地域だったからです。

一方で、静岡県富士市の地方史研究者たちは、富士山麓に残る伝承こそが『竹取物語』の原型だと主張しています。

地域ごとに「うちこそが本当のかぐや姫の故郷だ」という主張があり、それぞれに根拠となる伝承や地名が残されているんです。

このように複数の候補地があるということは、『竹取物語』が広い地域で語り継がれてきた普遍的な物語だったことを示しているとも言えますね。

ファンや読者の間で語られる解釈

インターネットやSNSでは、『竹取物語』について様々な解釈や感想が交わされています。

特に多いのは「かぐや姫が月に帰らなければならなかった本当の理由は何だったのか」という議論ですね。

「翁との関係が社会的に許されなかったから」という説や、「地上の男性たちの醜さに失望したから」という解釈もあります。

また、「天人の衣を着ると地上の記憶を失う」という設定について、「記憶を消されることで強制的に連れ戻される」という現代的な人権問題として読む人もいるんです。

確かに、かぐや姫は自分の意思で月に帰ったわけではなく、天人たちに迎えられて半ば強制的に連れ戻されたとも解釈できますよね。

こうした多様な解釈ができることが、1000年以上も読み継がれてきた理由の一つかもしれません。

スタジオジブリ版『かぐや姫の物語』との比較

2013年に高畑勲監督によって制作されたスタジオジブリのアニメーション映画『かぐや姫の物語』は、原作の『竹取物語』を現代的に再解釈した作品として注目されました。

この映画では、かぐや姫の心情や葛藤がより詳しく描かれており、「なぜ月に帰らなければならなかったのか」という疑問に一つの答えを提示しています。

映画では、かぐや姫が地上での生活を心から愛していたこと、しかし同時に月での罪を償うために地上に送られたという設定が加えられているんですね。

この解釈は原典にはないものですが、多くの観客が「納得できる理由だった」と感じたようです。

SNSでは「ジブリ版を見て初めてかぐや姫の悲しみが理解できた」という声も多く見られます。

古典作品を現代的に再解釈することで、新しい世代にも物語の魅力が伝わっていくという好例ですよね。

教育現場での『竹取物語』の扱い

現代の日本の教育現場でも、『竹取物語』は重要な教材として扱われています。

多くの中学校や高校の国語の授業で、古文の入門として『竹取物語』の一部が取り上げられるんです。

教師たちからは「生徒たちが最も興味を持ちやすい古典作品の一つ」という声が聞かれます。

それは、ストーリーがわかりやすく、現代にも通じるテーマ(恋愛、家族愛、別れ)を扱っているからですね。

また、歴史的背景や実在の人物との関連を教えることで、「古典は単なる昔話ではなく、実際の歴史と結びついている」ことを生徒たちに実感させることができます。

このように、『竹取物語』は現代においても教育的価値を持ち続けているんですよ。

まとめ:かぐや姫の物語に秘められた真実

『竹取物語』のかぐや姫は、単なる空想上の物語ではなく、実在の人物や歴史的事件をモデルにした可能性が極めて高い作品です。

物語に登場する5人の貴公子は実在の貴族であり、奈良時代の「壬申の乱」に関係する人物たちでした。

かぐや姫自身にも、『古事記』の「迦具夜比売命」や各地の伝承に残る姫など、複数のモデル候補が存在します。

さらに、物語の成立以前から「竹取翁譚」という口承文芸が存在していたことも判明しており、奈良時代の民間伝承が発展して『竹取物語』になったと考えられています。

裏話としては、翁とかぐや姫の禁断の愛説や、政治的メッセージを込めた暗号説、現代的な外星人説など、多様な解釈が存在しますね。

また、富士山の名前の由来を説明する役割や、『源氏物語』で「物語の祖」と称された文学史上の重要性も見逃せません。

これらの「本当の話」と「裏話」を知ることで、『竹取物語』がただの美しいおとぎ話ではなく、歴史と文化が複雑に絡み合った深い作品であることがわかります。

1000年以上前に書かれた物語が今なお私たちを魅了し続けるのは、こうした多層的な魅力があるからなんですね。

あなたも『竹取物語』を読み返してみませんか?

この記事で「本当の話」や「裏話」を知ったあなたなら、もう一度『竹取物語』を読んだときに、今までとは全く違った視点で物語を楽しめるはずです。

登場する貴公子たちが実在の人物だったと思いながら読むと、物語がより生き生きと感じられますよね。

かぐや姫が月へ帰る場面も、単なる美しい別れの場面ではなく、当時の社会的タブーや政治的メッセージが込められていると思うと、深い感動を覚えるかもしれません。

現代語訳された『竹取物語』は図書館や書店で簡単に手に入りますし、青空文庫などのウェブサイトでも無料で読むことができます。

また、スタジオジブリの映画版『かぐや姫の物語』を見るのもおすすめですよ。

原典とは異なる解釈もありますが、現代的な視点でかぐや姫の心情を描いた美しい作品です。

さらに興味が湧いたら、奈良県広陵町や静岡県富士市など、かぐや姫ゆかりの地を訪れてみるのも素敵ですね。

地域に残る伝承を直接聞いたり、ゆかりの場所を訪れたりすることで、物語がより身近で現実的なものに感じられるはずです。

1000年以上前から語り継がれてきた日本最古の物語『竹取物語』。

その奥深い世界を、ぜひあなた自身の目で確かめてみてくださいね。

キーワード: かぐや姫の物語,本当の話,裏話