
かぐや姫の物語、つまり『竹取物語』を学校の授業や受験勉強で読むことになったけれど、古文の原文って難しそうで不安に感じていませんか?
実は『竹取物語』は、平安時代初期に書かれた日本最古の物語文学でありながら、比較的読みやすい古文として知られているんです。
この記事では、かぐや姫の物語を古文で読むための基礎知識から、原文ならではの表現の魅力、さらにはこの物語が持つ深い文学的価値まで、わかりやすく解説していきますね。
古文初心者の方でも、この記事を読めば『竹取物語』の原文を楽しみながら理解できるようになりますよ。
かぐや姫の物語の古文は日本最古の物語文学

かぐや姫の物語、正式には『竹取物語』は、9世紀後半の平安時代初期に成立した日本最古の物語文学です。
『源氏物語』の中で「物語の出で来はじめの祖」と称されており、日本における虚構の物語文学の始まりとされているんですね。
作者は不明ですが、紀貫之が著したという説もあります。
古文で書かれたこの作品は、後の『源氏物語』を含む多くの日本文学作品に大きな影響を与えました。
かぐや姫の物語が古文として重要な理由

日本文学の原点としての価値
『竹取物語』が古文として特に重要視される理由は、これが日本における虚構の物語文学の始まりだからなんです。
それまでの日本の文学は、歴史書や説話集など事実に基づくものが中心でした。
しかし『竹取物語』は、完全な創作として書かれた最初の物語文学として、文学史上非常に重要な位置を占めているんですね。
『源氏物語』の作者である紫式部も、この作品を「物語の出で来はじめの祖」と評価しています。
起承転結の明確な構成
『竹取物語』は古文作品の中でも、起承転結が非常に明確な構成になっています。
竹の中からかぐや姫が見つかる「起」、美しく成長して求婚者が現れる「承」、難題を課して拒絶する「転」、そして月へ帰る「結」と、物語の流れが整理されているんです。
この構成の美しさが、後の日本文学における物語構成の基礎となりました。
心理描写の繊細さ
古文として読むと、登場人物の心理描写が非常に丁寧に行われていることがわかります。
特にかぐや姫の複雑な心境、つまり月の世界への帰属意識と地上での生活への愛着の間で揺れ動く姿は、繊細に描かれているんですね。
翁が家の繁栄のために婿を取るよう勧めるシーンでは、かぐや姫は「どうしてそんなことをしましょうか」と応えます。
この言葉からは、結婚と性の結合自体を拒否し、自分の心身を明確に自覚した独立した女性像が浮かび上がってきます。
歴史的背景との関連性
『竹取物語』の成立には、天武系王統の断絶という歴史的背景があるとされています。
作者は、天武と天女との交歓が国家神話としての本質を失い過去の物語となったことを前提として、王権神話の破片を再構成したと考えられているんです。
このような政治的・歴史的背景を知ることで、古文の原文をより深く理解できるようになります。
文化的要素の豊富さ
物語の終盤では、かぐや姫が月の世界へ帰る前に不死の薬を帝に贈るという展開があります。
この不死の薬は、古代中国の神仙思想に由来するとされており、当時の日本にも不老不死を求める考え方が広まっていたことを反映しているんですね。
原典では、帝がこの薬を富士山頂で燃やすという場面が描かれます。
このように、古文を読むことで当時の文化や思想を知ることができるのも、『竹取物語』の魅力なんです。
かぐや姫の物語・古文の具体的な特徴と魅力
比較的読みやすい平安初期の古文
『竹取物語』は平安時代初期の作品ということもあり、後の時代の古文に比べて比較的シンプルな文体で書かれています。
漢文の影響を受けつつも、和文の美しさを持っている点が特徴的なんですね。
例えば冒頭の「今は昔、竹取の翁といふものありけり」という有名な一文は、現代語に近い語順で書かれており、古文初心者でも理解しやすい構造になっています。
この読みやすさが、千年以上経った現代でも多くの人に親しまれる理由の一つです。
五人の貴公子の求婚エピソード
古文で読む『竹取物語』の中で最も有名なのが、五人の貴公子がかぐや姫に求婚するエピソードです。
かぐや姫は彼らに不可能とも思える難題を課します。
- 石作皇子には「仏の御石の鉢」
- 車持皇子には「蓬莱の玉の枝」
- 右大臣阿倍御主人には「火鼠の裘」
- 大納言大伴御行には「龍の首の珠」
- 中納言石上麻呂には「燕の子安貝」
これらの難題を通して、かぐや姫は求婚を巧みに拒絶していくんです。
古文の原文では、各貴公子が難題に挑戦して失敗する様子がユーモラスかつ風刺的に描かれており、当時の貴族社会への批判も込められていると解釈されています。
帝との交流のエピソード
かぐや姫は五人の貴公子だけでなく、帝からの求愛も受けます。
しかし、他の求婚者とは異なり、帝に対してはある種の敬意を持ちながらも、やはり結婚は断るという姿勢を示すんですね。
この部分の古文表現は非常に繊細で、身分の高い帝に対する礼儀を保ちながらも、自分の意思を貫くかぐや姫の強さが表現されています。
最終的に帝は、かぐや姫が月へ帰る際に彼女から不死の薬を贈られますが、「かぐや姫のいない世界で不老不死になっても意味がない」として、富士山頂でその薬を燃やしてしまいます。
この場面は、「富士」の名前の由来を「不死」にかけた言葉遊びとしても知られているんです。
月への帰還シーン
物語のクライマックスである月への帰還シーンは、古文で読むと一層感動的です。
八月十五日の満月の夜、月から迎えの使者たちが降りてきます。
かぐや姫は地上での生活への愛着を示しながらも、月の世界の人々の呼びかけに応えなければならないという葛藤を見せるんですね。
翁と嫗(おうな)との別れのシーンでは、かぐや姫の涙と養父母の悲しみが切々と描かれています。
「本来の場所に帰る」という帰還のテーマと、「別れの美学」という日本的な美意識が見事に表現されているのが、このシーンなんです。
SNSでの反応と現代的解釈
現代では、SNSなどで『竹取物語』の古文について様々な意見が交わされています。
「かぐや姫は現代で言うフェミニストの先駆けだったのでは」という見方もありますね。
確かに、すべての求婚を拒否し、自分の意思を貫いた彼女の姿勢は、当時としては非常に革新的だったと言えます。
また、「五人の貴公子のエピソードは、現代の詐欺師を描いているようで面白い」という声もあります。
車持皇子が偽物の玉の枝を作らせて持ってくるシーンなどは、まさに現代にも通じる人間の欲と愚かさを描いているんですね。
さらに、「古文で読むと、かぐや姫の心情がより深く理解できる」という学生さんの意見も多く見られます。
現代語訳だけでは伝わりにくい、言葉の持つ微妙なニュアンスや美しさが、古文の原文にはあるということなんです。
『竹取物語』の古文を理解するためのポイント
基本的な古文文法の知識
『竹取物語』を古文で読むためには、最低限の古文文法の知識が必要です。
特に重要なのは以下の要素ですね。
- 助動詞「けり」「き」などの過去・完了の表現
- 敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
- 助詞「を」「に」「へ」などの格助詞
- 係り結びの法則
これらの基本を押さえておけば、『竹取物語』の古文はかなり読みやすくなります。
語彙力の向上
古文を読む上で語彙力は非常に重要です。
『竹取物語』には、現代では使われなくなった単語や、意味が変化した単語が多く登場します。
「あり」「侍り」「候ふ」などの動詞の使い分けや、「おぼゆ」「思す」などの心情を表す動詞を理解することで、登場人物の心理描写がより深く理解できるようになるんですね。
時代背景と文化の理解
平安時代の文化や社会制度を知ることも、古文理解には欠かせません。
貴族社会の階級制度、結婚の形態、月に対する信仰など、当時の文化的背景を知ることで、物語の細部まで理解できるようになります。
例えば、五人の貴公子の身分の違いや、帝がなぜ特別扱いされるのかといったことも、時代背景を知ることで納得できるんです。
注釈書や現代語訳の活用
古文初心者の方は、注釈書や現代語訳を活用することをおすすめします。
最初は現代語訳と原文を見比べながら読み、徐々に原文だけで理解できるようにしていくのが効果的ですね。
特に重要な場面や美しい表現の部分は、原文の言葉の響きや韻律を味わうことで、古文の真の魅力を感じられるようになります。
音読の効果
古文は音読することで理解が深まります。
『竹取物語』は特に、声に出して読むとリズムが心地よく、文章の流れが自然に頭に入ってくるんですね。
「今は昔、竹取の翁といふものありけり」という冒頭部分を何度も音読してみることで、古文のリズム感が身につきますよ。
まとめ:かぐや姫の物語の古文は日本文学の原点
かぐや姫の物語、つまり『竹取物語』は、9世紀後半に成立した日本最古の物語文学であり、古文として非常に重要な作品です。
「物語の出で来はじめの祖」と称されるこの作品は、起承転結の明確な構成、繊細な心理描写、豊かな文化的要素を持っています。
五人の貴公子への難題、帝との交流、月への帰還など、印象的なエピソードが満載で、古文で読むことでその表現の美しさや深い意味を味わうことができるんですね。
かぐや姫が示した独立した女性像は、現代にも通じる普遍的なテーマとして、今でも多くの人の心を打ちます。
古文の基本的な文法知識と語彙力を身につけ、時代背景を理解しながら読むことで、『竹取物語』の真の魅力に触れることができますよ。
さあ、古文で『竹取物語』を読んでみましょう
ここまで読んでいただいて、『竹取物語』を古文で読んでみたくなりませんでしたか?
最初は難しく感じるかもしれませんが、一度古文の世界に入り込んでしまえば、現代語訳では味わえない言葉の美しさや深い意味に気づけるはずです。
まずは冒頭の「今は昔、竹取の翁といふものありけり」から読み始めてみてください。
注釈書や現代語訳を参考にしながら、ゆっくりと原文を味わってみましょう。
そして、かぐや姫の美しさだけでなく、彼女の強さや葛藤、翁と嫗の深い愛情、そして月への帰還の切なさを、古文の言葉を通して感じ取ってみてくださいね。
千年以上前の人々が感じた感動を、あなたも同じ言葉で追体験できるなんて、素敵だと思いませんか?
『竹取物語』の古文は、日本文学の原点であり、今を生きる私たちにも多くのことを語りかけてくれる作品なんです。
ぜひ、この機会に古文での『竹取物語』に挑戦してみてくださいね。