となりのトトロのとうもろこしって何?

となりのトトロのとうもろこしって何?

「となりのトトロ」を観ていて、メイが大きなとうもろこしを抱えているシーンが印象に残っている方は多いのではないでしょうか。

あの可愛らしいメイが「とうもころし」と言い間違えながら、必死にとうもろこしを持ち続ける姿には、深い意味が込められています。

実はこのとうもろこしは、物語のクライマックスを導く重要なアイテムなんです。

メイがなぜあれほどまでにとうもろこしにこだわったのか、そしてそれが物語にどんな役割を果たしているのか、詳しくご紹介していきますね。

メイがとうもろこしを持っていった理由

メイがとうもろこしを持っていった理由

メイがお母さんにとうもろこしを持っていこうとした理由は、おばあちゃんの畑で採れた野菜を食べれば病気が治ると信じたからです。

おばあちゃんが畑で「婆ちゃんの畑のもん食べりゃすぐ元気になっちゃう」と言った言葉を、メイは純粋に信じていました。

お母さんの退院が延期になったことを知り、サツキが泣いているのを見たメイは、自分が収穫したとうもろこしをお母さんに食べさせなければと決心したのです。

おばあちゃんの言葉とメイの純粋な思い

畑での収穫シーン

物語の中盤、サツキとメイはおばあちゃんと一緒に夏野菜の収穫をします。

きゅうりやナス、トマトなど、色とりどりの野菜が実る畑で、おばあちゃんはメイに特別大きなとうもろこしを1つ採らせてあげました。

その時におばあちゃんは「お天道様いっぱい浴びてっから、体にもいい」と優しく教えてくれます。

この言葉が、後にメイの行動を決定づける重要な伏線となっているんですね。

4歳の子どもの純粋な信じる心

まだ4歳のメイは、大人が何気なく言った言葉を文字通りに受け取ります。

「婆ちゃんの畑のもん食べりゃすぐ元気になっちゃう」という言葉を、病気を治す魔法のような力として信じたのです。

子どもの純粋さと、お母さんを思う一途な気持ちが、このとうもろこしに込められています。

メイにとって、自分で収穫したこのとうもろこしは、お母さんを救う希望そのものだったのですね。

病院への道のり

お母さんの容態が心配で、メイは一人で病院を目指します。

小さな体で大きなとうもろこしを抱えながら、道に迷い、最終的には井戸のそばで力尽きてしまいました。

しかしその後、サツキの願いに応えてトトロとネコバスが助けに来てくれます。

ネコバスに乗って病院に向かう時も、メイはしっかりととうもろこしを抱えていました。

物語のクライマックスでの役割

窓辺に置かれたとうもろこし

病院に到着したサツキとメイですが、二人は直接お母さんには会いませんでした。

窓の外から、お父さんと笑顔で話すお母さんの元気な姿を確認した二人は、とうもろこしに「おかあさんへ」と書いて窓辺に置いて帰ります。

この行動には、トトロの世界を見た子どもたちだからこそ姿を見せられなかったという解釈が一般的です。

不思議な体験をした二人だけの秘密として、静かに去っていくシーンは感動的ですよね。

家族の絆と希望の象徴

このとうもろこしは、単なる野菜ではなく、メイの純粋な愛情と家族の絆を象徴するアイテムとして描かれています。

お母さんは後に、窓辺のとうもろこしと「おかあさんへ」のメッセージを見つけます。

「サツキとメイが来てくれた」と気づき、笑顔を見せるお母さん。

言葉を交わさなくても、心は通じ合っているという温かいメッセージが伝わってきますね。

宮崎駿監督の意図

宮崎駿監督は、この作品で冒険要素だけでなく、家族の愛と回復をテーマに描いています。

とうもろこしというシンプルなアイテムを通じて、子どもの純粋さ、自然の恵み、家族への思いやりが表現されているのです。

大げさな演出ではなく、日常の中にある小さな奇跡を描く手法が、多くの人の心を打つ理由なんですね。

ファンの間で語り継がれるエピソード

「とうもころし」という可愛い言い間違え

多くのファンが印象に残っているのが、メイの「とうもころし」という言い間違えです。

4歳の子どもらしい舌足らずな発音が、キャラクターの魅力をさらに引き立てています。

SNSでは「メイの『とうもころし』が可愛すぎる」「あのシーンで毎回癒される」といった声が多数見られます。

細部までこだわった演出が、作品を何度観ても飽きさせない理由の一つですね。

自然と食べ物への感謝

ファンの間では、この作品が持つ自然への敬意や食べ物への感謝の気持ちも評価されています。

「お天道様いっぱい浴びた野菜」という表現には、太陽の恵みへの感謝が込められています。

現代社会で失われつつある、自然と共生する生活や、手作りの温かさを思い出させてくれる作品だという意見も多いんです。

とうもろこし一つを通じて、そうしたメッセージが伝わってくるのは素晴らしいことですよね。

物語の深い解釈

公開から長い年月が経った今でも、「となりのトトロ」は様々な角度から考察され続けています。

メイの心理分析や、縄文農耕との関連など、深い解釈を試みる研究も存在します。

とうもろこしというアイテム一つとっても、単純な子ども向けアニメではなく、多層的な意味を持つ作品として評価されているんですね。

何度観ても新しい発見がある、それがジブリ作品の魅力です。

グッズとしての人気

「となりのトトロ」は1988年の公開以来、数々の賞を受賞し、グッズ展開でも大成功を収めました。

当初、宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーはキャラクターグッズに否定的だったと言われていますが、作品の世界観を大切にしたグッズ展開が実現しています。

とうもろこしをモチーフにしたアイテムも存在し、ファンに愛され続けています。

作品の細部まで愛されているからこそ、こうした展開が可能になっているんですね。

作品に込められた普遍的なテーマ

子どもの視点から描かれる世界

「となりのトトロ」は、徹底して子どもの視点から描かれた作品です。

大人には見えないトトロが見える、おばあちゃんの言葉を純粋に信じる、そうした子どもならではの感性と行動が物語の核心となっています。

メイがとうもろこしに込めた思いも、大人から見れば「そんなので病気は治らない」と思うかもしれません。

でも、その純粋な信じる心こそが、物語を美しく感動的にしているんですね。

家族の愛と支え合い

お母さんの病気という困難に直面している草壁家。

それでもサツキとメイは明るく、お父さんも前向きに家族を支えています。

おばあちゃんやカンタのお母さんといった周囲の人々も、さりげなく家族を助けています。

とうもろこしを通じて描かれるのは、こうした家族の絆とコミュニティの温かさなんです。

自然との共生

昭和30年代の田舎を舞台にした本作では、自然と人間が調和して暮らす姿が描かれています。

畑で野菜を育て、太陽の恵みに感謝し、季節の移り変わりを感じながら生きる。

そうした生活の中で育まれる豊かな感性が、メイのとうもろこしへの思いにも表れているんですね。

現代を生きる私たちにとって、大切なことを思い出させてくれる作品です。

まとめ:メイのとうもろこしが伝えるもの

「となりのトトロ」でメイが抱えるとうもろこしは、おばあちゃんの「畑のもん食べりゃすぐ元気になっちゃう」という言葉を信じて、お母さんの病気を治したいという純粋な思いから持っていったものでした。

このとうもろこしは、メイの愛情、家族の絆、自然の恵みへの感謝など、さまざまなメッセージを象徴するアイテムとして物語に重要な役割を果たしています。

窓辺に置かれた「おかあさんへ」のメッセージ付きとうもろこしは、言葉を超えた家族の愛を表現した、感動的なシーンとして今も多くの人の心に残り続けているんですね。

あなたももう一度観てみませんか

とうもろこしの意味を知った今、もう一度「となりのトトロ」を観てみると、新しい発見があるかもしれません。

メイが「とうもころし」と言うシーン、おばあちゃんが畑で野菜を収穫するシーン、そして窓辺にとうもろこしを置いて去っていくシーン。

それぞれの場面に込められた深い意味を感じながら観ると、より一層作品の素晴らしさが伝わってきますよ。

家族で一緒に観て、子どもの純粋な心や家族の大切さについて話し合うのも素敵ですね。

何度観ても色あせない名作「となりのトトロ」を、ぜひもう一度じっくりとお楽しみください。

キーワード: となりのトトロ とうもろこし