
1988年に公開されてから30年以上経った今でも、子どもから大人まで愛され続ける『となりのトトロ』。
何度見ても新しい発見があるこの作品には、実は知られざる制作秘話や裏設定がたくさん隠されているんです。
「サツキとメイの名前にはどんな意味があるの?」「トトロのモデルって何?」「あの都市伝説は本当なの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、となりのトトロにまつわる豆知識を、制作背景から都市伝説の真相まで徹底的にご紹介します。
きっとあなたの知らなかった情報が見つかるはずですよ。
となりのトトロの豆知識とは

となりのトトロの豆知識とは、制作過程で明かされた裏話、キャラクターや舞台設定の秘密、そして公式に否定された都市伝説の真相など、作品をより深く楽しむための情報のことです。
宮崎駿監督が語った制作秘話から、ファンの間で広まった噂の検証まで、様々な角度からこの名作を知ることができます。
これらの豆知識を知ることで、何度見ても新しい発見があり、作品への愛着がさらに深まりますよ。
となりのトトロの制作・設定にまつわる豆知識
主人公は当初サツキ一人だった
実は企画段階では、主人公は一人っ子のサツキだけだったんです。
ところが宮崎駿監督の思いつきで、4歳の妹メイが追加されることになりました。
この変更によって、姉妹の絆や子どもならではの視点の違いが描かれ、物語に深みが生まれたんですね。
サツキとメイという名前にも秘密があります。
サツキは「皐月」、メイは英語で「May(五月)」を意味していて、どちらも「5月」を表しているんです。
この名前の由来を知ると、二人の姉妹がどれだけ大切な存在として描かれているかがわかりますよね。
時代設定は1952年か1953年か
『となりのトトロ』の時代設定については、ちょっとした謎があります。
宮崎監督自身は1953年と明言しているのですが、作中に登場するカレンダーの日付と曜日を検証すると、1952年と一致するという説が有力なんです。
昭和30年代の日本、つまり戦後の高度経済成長期が始まる前の、まだ自然豊かで人々の暮らしがゆったりとしていた時代が舞台になっています。
この時代設定が、作品全体の懐かしくて温かい雰囲気を作り出しているんですね。
草壁タツオ(お父さん)のモデル
サツキとメイのお父さん、草壁タツオは大学で考古学を研究する学者です。
このキャラクターには実在のモデルがいて、宮崎監督の知人をモデルにしているとされています。
革命的な学説を研究する姿勢や、子どもたちの話を真剣に聞く優しい父親像は、当時としては珍しいタイプの父親像だったんです。
仕事で忙しくても子どもたちとの時間を大切にし、「お化け屋敷」と言われる家に引っ越すことも前向きに受け止める姿は、理想的な父親像として描かれていますね。
トトロ族の裏設定
トトロには、作中では語られない深い裏設定があります。
太古の昔、トトロ族と人間が戦いを繰り広げたという設定があるんです。
その戦いの生き残りが「もののけ」や「オバケ」として現れているという世界観が存在します。
この設定を知ると、カンタのおばあちゃんが「昔は確かにいた」と語る場面の意味が、より深く理解できますよね。
トトロが子どもにしか見えないのも、純粋な心を持つ者だけが見ることができる存在だからなんです。
サツキとメイの家の裏設定
七国山病院の近くにある古い一軒家には、実は重い背景があります。
宮崎監督がインタビューで語ったところによると、この家ではかつて病人が亡くなったという設定があるそうです。
だからこそ空き家になっていて、地元では「お化け屋敷」と呼ばれていたんですね。
しかし、サツキとメイ、そしてお父さんの明るさと前向きさが、その家に新しい命を吹き込んでいく様子が描かれています。
この設定を知ると、最初にススワタリ(まっくろくろすけ)が現れるシーンの意味も変わって見えてきますよ。
舞台のモデルは埼玉県所沢市
『となりのトトロ』の舞台「松郷」は架空の村ですが、そのモデルは実在します。
埼玉県所沢市の宮崎監督の自宅周辺がモデルになっているんです。
「松郷」という村は、日本人にとって心地よい風景を計算して作られた理想の田舎風景なんですね。
実際に所沢には「トトロの森」として保全活動が行われている雑木林があり、ファンの聖地となっています。
都心から近い場所にありながら、昔ながらの自然が残る所沢の風景が、この作品の温かい世界観を生み出す源になったんですよ。
都市伝説とその真相
有名な「死亡説」の真相
『となりのトトロ』には、多くの怖い都市伝説が存在します。
最も有名なのが、「メイが池で溺死し、サツキも死後の世界をさまよっている」という死亡説です。
この説では、トトロは死神であり、物語の後半はすでに二人が亡くなった後の世界だと主張されています。
根拠として挙げられるのは、以下のような点です。
- 物語の後半でサツキとメイの影が描かれていない
- トトロは死期が近い者にしか見えない存在である
- ネコバスは死者を運ぶ乗り物である
- 最後のシーンでお母さんは二人に気づいていない
しかし、これらはすべて公式に否定されておりデマなんです。
スタジオジブリは公式サイトで「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』には全くありませんよ」と明確に否定しています。
影がないのは単純に作画の演出上の理由で、すべてのシーンで影を描いているわけではないんですね。
狭山事件モチーフ説の検証
もう一つ有名な都市伝説が、1963年に埼玉県で起きた「狭山事件」をモチーフにしているという説です。
この事件は姉妹が被害者となった悲劇的な事件で、所沢近辺で起きたことから関連性を指摘する声がありました。
しかし、この説には根拠がほとんどないんです。
まず時代設定が合いません。
『となりのトトロ』の舞台は1950年代初頭ですが、狭山事件は1963年に起きています。
事件より10年以上前の時代を描いた作品が、事件をモチーフにするというのは時系列的に矛盾していますよね。
また、宮崎監督や制作スタッフからもそのような発言は一切ありません。
場所が近いという偶然が、この都市伝説を生み出してしまったようです。
原作ホラー小説『隣のととろ』説
「実はホラー小説が原作で、地獄巡りを描く恐ろしい物語だった」という噂も広まっています。
『隣のととろ』という小説が存在し、それが原作だという説ですね。
しかし、これも完全なデマです。
そのような小説は実在しませんし、『となりのトトロ』は宮崎駿監督のオリジナル作品なんです。
この都市伝説が広まった背景には、インターネット上での誤った情報の拡散があります。
作品の幻想的な雰囲気が、このような噂を生みやすかったのかもしれませんね。
塚森の心霊スポット説
トトロの森のモデルとされる所沢の塚森には、「白旗塚」という鎌倉時代の古戦場跡があります。
この場所が心霊スポットとして知られていることから、トトロと怖い話を結びつける都市伝説が生まれました。
しかし、これも後付けの都市伝説で、映画の制作とは直接関係ありません。
確かに所沢には歴史的な場所がたくさんありますが、宮崎監督が描きたかったのは、そこに残る美しい自然と人々の暮らしだったんです。
心霊スポットという側面ではなく、自然の豊かさこそが作品のインスピレーション源だったんですね。
トトロのモチーフと死神説
トトロという名前やデザインのモチーフについても、様々な説があります。
有力なのは、北欧の妖精「トロル」が元になっているという説です。
トロルは冥界の番人や子供をさらう妖精として伝承されていて、これが死神説の根拠とされることがあります。
しかし、宮崎監督はトロルをモチーフにしつつも、まったく違う存在としてトトロを創造したんです。
作中でメイが「トトロ」と呼んだのは、「トロル」を上手に発音できなかったからという設定もあります。
トトロは死神ではなく、自然の守り神や森の主のような存在として描かれているんですよ。
都市伝説が生まれた理由
なぜこれほど多くの都市伝説が生まれたのでしょうか。
一つの理由は、作品が持つ幻想的で不思議な雰囲気です。
トトロやネコバスといった現実には存在しない生き物、子どもにしか見えない世界、そして物語の中で明確に説明されない部分が多いこと。
これらが視聴者の想像力を刺激し、様々な解釈や考察を生み出したんですね。
また、インターネットの普及によって、個人の考察が急速に広まりやすくなったことも大きな要因です。
最初は「もしかして?」という疑問形で語られていた考察が、拡散される過程で「実は〜だった」という断定形に変わっていくことがよくあります。
さらに、ホラー要素を求める心理も影響しているかもしれません。
明るくて温かい作品の裏に、実は怖い真実があったら面白い、という興味から都市伝説は広まっていったんです。
ファンの間で語り継がれる豆知識
細かい演出に隠された意味
『となりのトトロ』には、細かい演出にも意味が込められています。
例えば、サツキが学校から帰ってくるシーンでは、毎回違うルートを通っているんです。
これは子どもが毎日新しい発見を楽しむ様子を表現しているんですね。
また、お父さんがお風呂で大笑いするシーンは、子どもの恐怖心を和らげる親の知恵を描いています。
怖がる子どもたちに対して、笑いで恐怖を吹き飛ばすという方法は、昔から日本の家庭で使われてきた知恵なんですよ。
さらに、雨のバス停のシーンで傘を差し出すトトロの姿は、見返りを求めない優しさの象徴として描かれています。
声優の豆知識
サツキとメイの声を演じたのは、当時子役だった日高のり子さんと坂本千夏さんです。
二人とも子どもらしい自然な演技で、キャラクターに命を吹き込みました。
特にメイの「トトロ〜!」という叫び声は、何度もテイクを重ねて自然な子どもの声を追求した結果生まれたものなんです。
お父さん役の糸井重里さんは、広告業界で活躍するコピーライターで、声優としては初挑戦でした。
その独特の優しい声が、知的で温かいお父さん像を完璧に表現していますよね。
音楽の秘密
久石譲さんが手がけた音楽も、作品の魅力を大きく高めています。
特に「さんぽ」のオープニング曲は、子どもの元気さと期待感を表現した名曲ですよね。
エンディングの「となりのトトロ」は、井上あずみさんの透明感のある歌声が、作品の温かさを完璧に表現しています。
劇中で流れるオーケストラの曲も、シーンごとに繊細に変化して感情を引き立てているんです。
風が吹くシーン、トトロと初めて出会うシーン、ネコバスが走るシーン、それぞれの音楽が記憶に残りますよね。
公式が語る制作裏話
同時上映作品との関係
『となりのトトロ』は公開当時、『火垂るの墓』と同時上映されました。
この組み合わせは、明るいファンタジーと重厚な戦争映画という対照的な作品でした。
当初は興行的に苦戦したものの、口コミで評判が広がり、後に大ヒット作品となったんです。
この同時上映の組み合わせについて、宮崎監督は「子どもたちに夢を見せる作品と、現実を知ってもらう作品の両方が必要だった」と語っています。
ジブリ作品としての位置づけ
『となりのトトロ』は、スタジオジブリのシンボル的作品となりました。
トトロはジブリのロゴマークにも使われていて、世界中で最も認知度の高いジブリキャラクターなんです。
この作品の成功が、その後のジブリ作品の制作を支える基盤となったんですね。
2026年現在も、ジブリ作品の定番として愛され続けていて、関連書籍や動画で新しい裏話が語られています。
世代を超えて受け継がれる作品として、今後も多くの人々に感動を与え続けるでしょう。
まとめ
となりのトトロの豆知識は、制作秘話、キャラクター設定の裏話、そして都市伝説の真相など、多岐にわたります。
主人公が当初一人だったこと、サツキとメイの名前がどちらも「5月」を意味すること、舞台が埼玉県所沢市をモデルにしていることなど、知れば知るほど作品への理解が深まる情報ばかりですね。
一方で、死亡説や狭山事件モチーフ説などの都市伝説は、公式に否定されているデマです。
これらの噂は作品の幻想性が生み出した副産物であり、実際は明るいファンタジーとして制作されました。
細かい演出、声優の演技、久石譲さんの音楽など、様々な要素が組み合わさって、この不朽の名作が生まれたんです。
30年以上経った今でも色褪せない魅力は、制作陣の情熱と工夫の結晶なんですね。
もう一度トトロを観てみませんか
これらの豆知識を知った今、もう一度『となりのトトロ』を観てみてください。
きっと今まで気づかなかった細かい演出や、セリフの深い意味に気づくはずですよ。
サツキとメイの名前の秘密を思い出しながら、二人の姉妹愛を感じてみてください。
お父さんの優しさ、トトロの不思議な魅力、ネコバスのワクワク感、すべてが新しく見えてくるはずです。
子どもの頃に観た感動とは違う、大人だからこそわかる深い感動がそこにありますよ。
家族や友人と一緒に観て、それぞれの感じ方を共有するのも素敵ですよね。
『となりのトトロ』は、何度観ても新しい発見がある作品です。
あなたも今日から、トトロをもっと深く楽しんでみませんか。