
ジブリの名作『となりのトトロ』に登場する不思議な乗り物、ネコバス。
あのふわふわした体に無数の足、そして夜の森を駆け抜ける姿は、一度見たら忘れられない印象を残しますよね。
でも、ネコバスって一体何者なのでしょうか?
どこから来てどこへ行くのか、なぜサツキとメイだけが乗れたのか、気になったことはありませんか?
この記事では、ネコバスの正体や役割、そして多くの人が気づいていない細かな設定まで、詳しくご紹介します。
ネコバスの秘密を知れば、『となりのトトロ』がもっと深く楽しめるようになりますよ。
ネコバスの正体とは?

ネコバスは、化け猫がバスに変身した精霊的な乗り物です。
宮崎駿監督によると、もともとこの化け猫はカゴ屋に化けていたそうですが、ある日バスを見て気に入り、バスの姿に変身したとされています。
つまり、ネコバスは古来から存在する化け猫が、現代の乗り物であるバスの形を借りた姿なのです。
トトロと同じく、人間の目には通常見えない存在であり、子どもや特別な感性を持つ人にだけその姿を現します。
ネコバスは世界と冥界を繋ぐ役割も持っており、風の属性を持つ精霊として描かれていますね。
なぜネコバスはバスの姿をしているのか?
化け猫の柔軟な変身能力
化け猫には古来から様々なものに化ける能力があると言い伝えられています。
日本の民間伝承では、化け猫は人間や道具、乗り物などに自在に姿を変えることができるとされてきました。
ネコバスの場合、もともとは人が乗る「カゴ」に化けていたそうです。
カゴは江戸時代などに使われていた人力の移動手段ですから、人を運ぶという役割は昔から持っていたのですね。
そして時代が進み、バスという新しい乗り物が登場したとき、この化け猫はバスの姿を気に入って変身したというわけです。
時代に合わせて進化する存在
ネコバスがカゴからバスへと変身したという設定は、精霊たちも時代とともに変化していくという宮崎監督の考えを反映しているのかもしれません。
この柔軟な変身能力により、理論上ネコバスは電車や飛行機などの他の乗り物にも変身できるとされています。
もしかしたら現代では、ネコ新幹線やネコ飛行機なんていうのも存在するのかもしれませんね。
昭和30年代という時代設定の『となりのトトロ』では、当時最新の移動手段だったバスの姿を選んだのでしょう。
トトロとの関係性
ネコバスとトトロは、どちらも森に住む精霊という共通点があります。
作中でも、ネコバスはトトロと親しげにコミュニケーションを取る様子が描かれていますよね。
トトロが傘を持ってバス停で待っていたとき、ネコバスが迎えに来るシーンは印象的です。
ネコバスはトトロの友人であり、専属の移動手段のような関係なのかもしれません。
そして、トトロが信頼するネコバスだからこそ、サツキとメイを安心して乗せることができたのでしょう。
ネコバスの特別な機能と役割
行き先表示板の秘密
ネコバスには路線バスのような行き先を示す表示板が備わっています。
しかし普通のバスとは違い、この行き先には乗せた人が行きたい場所が自動的に表示されるのです。
作中では以下のような行き先が表示されました。
- 最初にサツキが見たとき:『塚森』
- メイが迷子になったとき:『めい』
- メイを見つけて病院へ向かうとき:『七国山病院』
- 最後に帰るとき:『す』(ネコバスの巣)
特に『めい』という表示は感動的ですよね。
場所の名前ではなく、人の名前が表示されるということは、ネコバスが心の願いや必要としているものを読み取る能力を持っているということです。
これは単なる移動手段を超えた、精霊ならではの不思議な力と言えるでしょう。
見えない存在としての特性
ネコバスは基本的に人間には見えない存在です。
サツキとメイがネコバスに乗ると、周囲の人たちには二人の姿が見えなくなります。
これは、ネコバスが風の属性を持つ精霊だからだと考えられています。
作中でも、ネコバスが走るときは風が吹き、木々の枝を伝って移動していく様子が描かれていますね。
実際、草壁一家が引っ越してきた日の夜、サツキが薪を取りに出たときに強風に煽られるシーンがありますが、この突風は実はネコバスの初登場(見えない状態)だったそうです。
つまり、ネコバスは映画のかなり早い段階から、草壁家の周りに存在していたのですね。
世界と冥界を繋ぐ乗り物
ネコバスは世界と冥界を繋ぐ乗り物とも考えられています。
これは少し怖い話に聞こえるかもしれませんが、日本の民間信仰では、この世とあの世の境界はそれほど明確ではありません。
特に子どもたちは、大人よりも精霊の世界に近い存在とされています。
サツキとメイがネコバスに乗れたのは、二人がまだ精霊の世界とつながる純粋な心を持っているからなのでしょう。
ネコバスは、そんな特別な子どもたちを安全に目的地まで運ぶ、守護者のような役割も担っているのかもしれませんね。
ネコバスに関する豆知識と視聴者の反応
豆知識1:ネコバスの巣の存在
映画の最後、サツキとメイを自宅に送り届けた後、ネコバスの行き先表示板には『す』と書かれています。
これは、ネコバスが自分の巣に帰っていくという設定を示しています。
ネコバスにも家族や休む場所があるのだと思うと、何だか親近感が湧きますよね。
その巣がどんな場所なのか、他にもネコバスがいるのか、想像するだけで楽しくなります。
ちなみに、三鷹の森ジブリ美術館には「ネコバスルーム」という展示があり、子どもたちが実際にネコバスの中に入って遊べるスペースがあるそうですよ。
豆知識2:ネコバスの足の数
ネコバスには、なんと12本もの足があります。
普通の猫は4本足ですが、ネコバスは大きな体を支え、高速で移動するために多くの足が必要なのでしょう。
走るシーンをよく見ると、これらの足が波のように動いて推進力を生み出している様子が分かります。
この独特の動きがネコバスのリアリティと不思議さを同時に演出しているのですね。
アニメーターの方々の細かな観察と表現力には本当に感動します。
豆知識3:ネコバスの内装
ネコバスの中は、ふわふわの毛に覆われた温かそうな空間になっています。
座席もクッションも何もかもが毛でできていて、まるで猫の体の中にいるような感覚でしょうね。
窓はネコバスの目になっていて、外の景色を見ることができます。
また、ネズミの形をしたライトが灯っているという細かい設定もあり、猫らしさが隅々まで表現されているのが素晴らしいです。
実際に乗ってみたいと思わせる魅力的なデザインですよね。
SNSでの反応1:ネコバスに乗りたいという声
SNSでは「ネコバスに乗ってみたい」という声が非常に多く見られます。
特に「満員電車に疲れたときはネコバスを思い出す」「あの柔らかそうな座席で通勤したい」といった、現代の交通事情と対比させたコメントが印象的です。
ストレスの多い現代社会だからこそ、ネコバスのような優しくて不思議な乗り物への憧れが強くなるのかもしれませんね。
「心が疲れたときにネコバスが迎えに来てくれたらいいのに」という声には、多くの共感が集まっています。
SNSでの反応2:初登場シーンの発見に驚く声
草壁家の引っ越し初日の突風が実はネコバスだったという設定について、「何度も見ているのに気づかなかった!」という驚きの声が多数上がっています。
「改めて見直したら確かに不自然な突風だった」「ジブリの細かい設定に感動した」といったコメントが見られます。
このような隠された設定を発見する楽しさも、『となりのトトロ』が何度見ても飽きない理由の一つですね。
一つの作品に何層もの意味や設定が込められているのは、本当に素晴らしいことです。
SNSでの反応3:ネコバスとトトロの関係性への考察
「ネコバスはトトロのペットなのか友達なのか」という議論も盛り上がっています。
多くの人は「対等な友人関係だと思う」という意見を持っているようです。
「トトロが待っているとネコバスが迎えに来る関係性が素敵」「お互いを尊重し合っている感じがいい」といった、二者の絆を讃える声が多く見られます。
また、「ネコバスはトトロより年上かもしれない」「実は師弟関係では?」といった様々な考察が交わされているのも面白いですね。
公式の答えがないからこそ、想像の余地があって楽しめるのです。
SNSでの反応4:子どもの頃と大人になってからの印象の違い
「子どもの頃は単に可愛いと思っていたけど、大人になって見返すと深い設定に気づいた」という声も多いです。
特に「メイが迷子になったときの『めい』という行き先表示に涙した」「ネコバスが冥界と繋がっているという設定を知って鳥肌が立った」といったコメントが印象的です。
『となりのトトロ』は子ども向けの作品でありながら、大人が見ても新しい発見がある深い作品なのですね。
年齢を重ねるごとに違った感動を与えてくれるのは、本当に名作の証と言えるでしょう。
SNSでの反応5:ネコバスのグッズへの人気
ネコバスのぬいぐるみやクッション、文房具などのグッズは非常に人気があります。
「ネコバスのクッションで昼寝するのが至福」「デスクにネコバスのフィギュアを置いている」といった、日常生活にネコバスを取り入れている人が多いようです。
また、「ネコバスをイメージしたカフェメニューが可愛すぎる」「ネコバス型のケーキを作ってみた」など、ネコバスをモチーフにした創作活動も盛んに行われています。
作品を越えて、人々の生活や創作意欲に影響を与え続けているのは素晴らしいことですね。
まとめ:ネコバスは優しさと不思議さを運ぶ精霊
ネコバスは、化け猫がバスに変身した精霊的な乗り物であり、世界と冥界を繋ぐ不思議な存在です。
もともとカゴ屋に化けていた化け猫が、時代とともにバスの姿を選んだという設定には、伝統と現代が融合したジブリらしい魅力が詰まっています。
行き先表示板に乗る人の願いが表示される機能や、人間には見えない存在であること、風の属性を持つ精霊であることなど、細かな設定一つひとつが物語に深みを与えていますね。
そして何より、メイが迷子になったときに『めい』と表示して助けに向かう姿には、ネコバスの優しさと使命感が表れています。
ネコバスは単なる移動手段ではなく、困っている人を助け、必要な場所へ運んでくれる守護者のような存在なのです。
多くの人がネコバスに乗ってみたいと願うのは、そのふわふわした見た目だけでなく、心に寄り添ってくれるような温かさを感じるからかもしれませんね。
ネコバスの魅力を再発見しよう
この記事を読んで、ネコバスについて新しい発見はありましたか?
もしまだ『となりのトトロ』を最近見ていないなら、ぜひもう一度見返してみてください。
引っ越し初日の突風がネコバスだったこと、行き先表示板の変化、最後に『す』と表示されて巣に帰っていくシーンなど、細かな部分に注目すると新しい感動が待っていますよ。
そして、お子さんがいる方はぜひ一緒に見てみてください。
子どもの頃に感じた純粋な驚きと、大人になって理解できる深い設定の両方を味わえる貴重な体験になるはずです。
ネコバスのように、私たちも誰かの願いに寄り添い、必要な場所へ導いてあげられる存在でありたいですね。
日常の疲れを感じたとき、ふとネコバスのことを思い出してみてください。
きっと、心が少し軽くなって、優しい気持ちを取り戻せるはずですよ。