となりのトトロの木はクスノキ?

となりのトトロの木はクスノキ?

『となりのトトロ』を見て、あの大きな木が何の木なのか気になったことはありませんか?

映画の冒頭でサツキが指差す巨木、そしてトトロが住む神秘的な木は、実はクスノキ(楠)なんです。

この記事では、なぜクスノキが選ばれたのか、クスノキにはどんな特徴があるのか、そして実在するトトロの木のモデルについて詳しくお伝えしますね。

クスノキと日本人の暮らしの関わりや、古来から信仰されてきた理由もわかると、映画をもっと深く楽しめるようになりますよ。

トトロの木はクスノキです

トトロの木はクスノキです

『となりのトトロ』でトトロが住んでいる木はクスノキ(楠)です。

映画の冒頭シーンで、引っ越してきたサツキが「お父さん。あのクスの木! 大きいねえ」と指差す場面がありますよね。

このセリフで、あの巨木がクスノキであることが明確に示されています。

クスノキは常緑広葉樹で、温暖な地域で巨大化しやすく、樹齢数百年から数千年にもなる長寿の木です。

その堂々とした姿と神秘的な雰囲気が、精霊であるトトロが住む木として完璧に表現されているんですね。

なぜトトロの木はクスノキなのか

クスノキの特徴と象徴性

クスノキが選ばれた理由には、この木が持つ独特の特徴と日本人との深い関わりがあります。

まず、クスノキは九州から関西にかけての温暖な地域に多く自生する木で、昭和の日本の里山風景にぴったりの樹種なんです。

映画の舞台となった時代設定や場所にも合致していますよね。

樟脳の香りと防虫効果

クスノキには独特の香りがあります。

葉や枝をちぎると、ハッカのようなスーッとした爽やかな香りがするんです。

この香りの主成分は樟脳(カンフル)と呼ばれる物質で、天然の防虫剤として機能します。

ムカデ、ゴキブリ、ダニなどの虫が寄り付きにくくなり、木自体も腐りにくくなるんですね。

だからこそ、クスノキは数百年、数千年という長い年月を生き抜くことができるのです。

ご神木としての歴史

クスノキは古来より精霊が宿る木として信仰されてきました。

全国各地の神社で御神木として祀られており、巨木ランキングの常連でもあります。

例えば、鹿児島県の蒲生の大クスは推定樹齢3000年、樹高30メートルという圧倒的な存在感を持っています。

人々はこうした巨大なクスノキに畏敬の念を抱き、大切に守ってきたんですね。

映画の中でお父さんが「昔々は、木と人は仲よしだったんだよ」と語るシーンがありますが、これはまさにクスノキと日本人の歴史的な関わりを象徴しているんです。

トトロの世界観との調和

宮崎駿監督は、自然と人間の共生をテーマにした作品を多く生み出してきました。

クスノキは、その巨大さと長寿、そして人々の信仰を集めてきた歴史によって、自然の神秘と偉大さを表現するのに最適な木だったのです。

トトロという森の精霊が住む木として、クスノキ以上にふさわしい樹種はなかったのかもしれませんね。

実用的な価値も持つクスノキ

クスノキは信仰の対象であると同時に、実用的な価値も持っていました。

明治時代から積極的に植栽され、昭和37年(1962年)まで樟脳は専売制度の対象だったんです。

樟脳は世界初の人工プラスチックであるセルロイドの原料として活用されました。

ビリヤード玉や映画のフィルムなどに使われ、近代日本の産業を支えた重要な資源だったんですね。

こうした歴史的背景も、昭和の時代を舞台にした『となりのトトロ』の世界観を豊かにしています。

クスノキとトトロにまつわる具体例

映画の中での印象的なシーン

映画には、クスノキが印象的に登場するシーンがいくつもあります。

冒頭の引っ越しシーンでサツキが指差すクスノキは、これから始まる不思議な物語の予感を感じさせますよね。

そして最も印象深いのは、サツキとメイがトトロと初めて出会う巨大なクスノキです。

雨の夜、バス停でトトロと傘を通じて交流したあと、トトロがどんぐりをくれるシーンを覚えていますか?

あのどんぐりを庭に植えて、真夜中にトトロたちとクスノキを巨大化させる儀式をする場面は、多くの人の心に残っているはずです。

あの幻想的なシーンでクスノキが選ばれたのも、この木が持つ「巨大化する」「長寿である」という特性が活かされているんですね。

実在するトトロの木のモデル

実は、全国各地に「トトロの木」と呼ばれるクスノキが存在します。

これらは映画公開後にファンが巡礼する場所となっていますが、中には映画制作時に参考にされたのではないかと言われる木もあるんです。

全国の天然記念物やご神木として指定されているクスノキの多くは、幹周囲が5メートルを超え、樹高が10メートル以上あります。

例えば、幹周囲541センチメートル、樹高11.5メートルのタブノキ(クスノキの類似種)もトトロの木として紹介されることがあります。

こうした巨木を実際に見ると、映画の中の世界が現実に存在するような感動を味わえますよ。

ジブリ公式グッズにもクスノキが

ジブリの公式グッズには、クスノキとトトロをモチーフにした商品がいくつも販売されています。

例えば、クスノキとトトロのジオラマ砂時計や、木彫りの人形などがあるんです。

これらのグッズは、映画の世界観を日常生活に持ち込める素敵なアイテムとして人気がありますね。

また、びわこ文化公園では2023年5月に、クスノキの花を「トトロも楽しんでいたかも」と紹介する展示が行われました。

春に柔らかな緑の新葉を出し、小さな花を咲かせ、初夏に葉が入れ替わるクスノキの生態を、トトロと結びつけて楽しむ取り組みなんです。

SNSでのトトロとクスノキの話題

SNSでは、「散歩中にクスノキを見つけるとトトロを思い出す」という声が多く見られます。

特に大きなクスノキを見ると、「この木にもトトロが住んでいるかも」と想像する人が少なくないんですね。

また、「クスノキの香りを嗅いだらトトロの世界に入った気分になった」という感想もあります。

映画を通じて、多くの人がクスノキという木に親しみを持つようになったことがわかりますよね。

クスノキの季節ごとの魅力

クスノキは常緑樹ですが、季節によって異なる表情を見せてくれます。

春には柔らかな緑色の新葉が芽吹き、古い葉と入れ替わります。

初夏には小さな花を咲かせ、秋には黒紫色の実をつけるんです。

一年を通じて楽しめるクスノキの姿は、四季の移り変わりを大切にする日本の文化とも深く結びついています。

トトロの物語も季節の変化と共に進んでいきますから、クスノキが選ばれたのは偶然ではないんですね。

まとめ:トトロの木クスノキの魅力

『となりのトトロ』でトトロが住む木はクスノキ(楠)です。

映画の冒頭でサツキが「あのクスの木!」と言うシーンで明示されています。

クスノキが選ばれた理由は以下の通りです。

  • 九州から関西の温暖地に多く、昭和の日本の風景に合致する
  • 樟脳の香りで虫を避け、長寿で巨大化しやすい特性を持つ
  • 古来より精霊が宿る木として信仰され、ご神木として大切にされてきた
  • 自然と人間の共生というテーマを象徴する存在である
  • 実用的価値も持ち、近代日本の産業を支えた歴史がある

全国各地には樹齢数百年から数千年のクスノキが数多く存在し、それぞれが地域の人々に守られています。

ジブリの公式グッズやSNSでも、クスノキとトトロの組み合わせは多くの人に愛されているんですね。

クスノキという木を知ることで、『となりのトトロ』の世界観がより深く理解できますし、実際に巨木を訪れる楽しみも広がります。

トトロの木に会いに行きませんか

この記事を読んで、クスノキとトトロの関係がよくわかったのではないでしょうか。

次に映画を見るときは、クスノキのシーンに注目してみてください。

きっと今まで気づかなかった新しい発見があるはずですよ。

そして機会があれば、ぜひ実際のクスノキの巨木を訪れてみてください。

神社のご神木や天然記念物として指定されているクスノキは、全国各地に点在しています。

その堂々とした姿と独特の香りを体験すれば、トトロの世界がもっと身近に感じられるはずです。

木と人が仲よしだった時代を思い出しながら、自然の偉大さと神秘を感じてみませんか?

きっと心が豊かになる素敵な体験になりますよ。

キーワード: となりのトトロ 木 クスノキ