「となりのトトロ」を観た方なら誰もが一度は気になったことがあるかもしれません。
あの愛らしいトトロたちには、実は本名があるのではないかということです。
特に「ズク」という名前を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、制作初期の資料には大トトロが「ミミンズク」、中トトロが「ズク」、小トトロが「ミン」と記載されているという情報があるんですね。
しかし、これが本当に公式の正式名称なのか、それとも単なる初期設定に過ぎないのか、多くのファンが疑問に思っています。
この記事では、トトロの本名にまつわる真相を、スタジオジブリの資料や宮崎駿監督の公式コメントをもとに詳しく解説していきます。
トトロの正式な本名はない
結論から言うと、トトロたちに正式な本名はありません。
劇場パンフレットで宮崎駿監督自身が「トトロの本当の名前は誰も知りません」と明記しているんですね。
「ズク」や「ミミンズク」という名前は、制作初期のイメージボードに書かれた仮称であり、最終的な公式設定としては採用されていないのです。
映画の中でメイが命名した「トトロ」というニックネームが、私たちが知っている唯一の呼び名ということになります。
つまり、「ズク」は本名ではなく、あくまで初期段階のアイデアメモに残された名前だったということですね。
なぜ「ズク」や「ミミンズク」という名前が広まったのか
初期設定資料に記載された名前
「ズク」や「ミミンズク」という名前が知られるようになった理由は、スタジオジブリの設定資料集『THE ART OF となりのトトロ』に遡ります。
この徳間書店から出版された資料集には、制作初期のイメージボードが収録されていて、そこに以下のような記載があったとされています。
- 大トトロ: ミミンズク(おおとうさん)
- 中トトロ: ズク(とうさん、またはミン)
- 小トトロ: ミン
これらの名前は、トトロたちの家族関係を示唆するものでもあったんですね。
祖父、父、息子という三世代の関係性を表現しようとしていた可能性があります。
しかし、これはあくまで制作初期の仮称であり、最終的な設定として固まったものではありませんでした。
ファンの間で広まった経緯
この初期設定の情報が、ファンサイトやアニメ雑誌、書籍などを通じて広まっていったんですね。
特にインターネットが普及してからは、「トトロの本名はミミンズク」「中トトロはズク」という情報が独り歩きしてしまいました。
設定資料集を読んだファンが善意で情報を共有したことが、かえって誤解を生む結果になってしまったとも言えます。
公式の最終設定と初期アイデアの区別がつきにくかったことが、混乱の原因だったのかもしれません。
公式見解との矛盾
一方で、宮崎駿監督は劇場パンフレットで明確に「トトロの本当の名前は誰も知りません」とコメントしています。
この公式見解は、初期設定の「ミミンズク」「ズク」「ミン」という名前を否定するものですね。
スタジオジブリの公式サイトでも、トトロたちの名前設定については一切触れられておらず、ストーリー要素のみが記述されています。
つまり、制作過程で宮崎監督は「トトロたちに本名を設定しない」という方針に変更したと考えられます。
森の精霊という神秘的な存在であるトトロに、人間が理解できる名前を付けないことで、より幻想的な雰囲気を演出したかったのかもしれませんね。
「トトロ」という名前の由来
映画の中で使われる「トトロ」という名前は、メイが大トトロの唸り声「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー」を聞き間違えて命名したものです。
これは作中のエピソードですが、実は「トトロ」という名前自体にも興味深い裏話があります。
宮崎監督の知人の少女が「所沢」を「ととろざわ」と発音したことが、この名前の由来になっているとされています。
子どもの言い間違いから生まれた愛らしい響きが、あの不思議な森の生き物にぴったりだと感じた監督が採用したんですね。
「トトロ」は公式のニックネームであり、それ以外の本名は存在しないというのが正しい理解です。
具体的な設定と年齢について
トトロたちの年齢設定
初期資料では、トトロたちの年齢についても興味深い設定がありました。
- 大トトロ: 1302歳
- 中トトロ: 679歳
- 小トトロ: 109歳
しかし、この設定も後に変更されています。
宮崎監督のインタビューでは、大トトロは「3000年生きている」と述べられているんですね。
このように、年齢設定についても制作過程で変更が加えられており、初期設定がそのまま公式設定になったわけではないことがわかります。
トトロの正体と特徴
トトロたちは、人間には見えない森の精霊的存在とされています。
子どもの心を持つ者にだけ見える不思議な生き物で、森の守り神のような役割を担っているんですね。
大トトロの声優は高木均さんが担当していて、あの印象的な唸り声を演じています。
作中では言葉を話すことはなく、唸り声やジェスチャーでコミュニケーションを取る様子が描かれていますね。
名前を持たない、あるいは人間が知り得ない名前を持つという設定は、こうした神秘的な存在感をより強調するものと言えるでしょう。
三種類のトトロの呼び方
映画の中では、トトロたちは主にサイズで区別されています。
- 大トトロ: 灰色の大きなトトロ(メイが最初に出会った存在)
- 中トトロ: 青色の中くらいのトトロ
- 小トトロ: 白色の小さなトトロ
劇場パンフレットでは、これらの親子関係については記述されているものの、個別の名前については触れられていません。
つまり、公式には「大中小のトトロ」という分類だけが認められているということですね。
ファンの反応とSNSでの声
「本名がある」と信じるファンの声
SNSやファンコミュニティでは、トトロの本名に関する様々な意見が見られます。
「ミミンズクやズクという名前があると聞いて感動した」という声もあれば、「設定資料に載っているなら公式じゃないの?」という疑問の声もあるんですね。
特に設定資料集を読んだファンからは、「初期設定とはいえ、宮崎監督が考えた名前なら愛着がある」という意見も多く見られます。
ファンの間では、「ズク」や「ミミンズク」を二次創作やファンアートで使用するケースも少なくありません。
「本名はない」という公式見解を支持する声
一方で、劇場パンフレットの記述を根拠に「本名はない」という公式見解を支持するファンも多いですね。
「名前がないからこそ神秘的で良い」「森の精霊に人間的な名前は必要ない」という意見は説得力があります。
また、「初期設定はあくまで初期設定。最終的に採用されなかったものを本名とは呼べない」という冷静な分析も見られます。
公式が明確に「本当の名前は誰も知りません」と述べている以上、それを尊重すべきという姿勢のファンも多いんですね。
トトロの魅力は名前に依存しない
興味深いことに、「本名があってもなくても、トトロの魅力は変わらない」という意見が最も多いようです。
「トトロ」という愛称だけで世界中の人々に愛されている事実が、何よりの証明ですよね。
名前の有無よりも、あの温かな存在感や優しさ、子どもたちとの心の交流こそが、作品の本質だという声も多く聞かれます。
「ズク」という名前を知っても知らなくても、トトロを愛する気持ちに変わりはないというのが、多くのファンの共通認識のようですね。
制作資料と公式発表の違いを理解する
初期設定と最終設定の違い
アニメーション制作の現場では、初期段階で様々なアイデアが出され、試行錯誤を経て最終的な設定が固まります。
「ミミンズク」「ズク」「ミン」という名前は、その試行錯誤の過程で生まれたアイデアの一つだったと考えられます。
制作が進むにつれて、監督の中で「トトロに本名を設定しない」という方針に変わったんですね。
こうした制作過程での変更は、クリエイティブな作品作りにおいては自然なことです。
設定資料集の位置づけ
『THE ART OF となりのトトロ』のような設定資料集は、制作の舞台裏を知るための貴重な資料です。
しかし、そこに記載されているすべての情報が公式の最終設定とは限りません。
むしろ、ボツになった案や初期のアイデアスケッチなども含まれているのが設定資料集の魅力なんですね。
ファンとしては、こうした制作過程を楽しみつつも、公式発表と区別して理解する必要があります。
スタジオジブリの公式姿勢
2026年1月時点でも、スタジオジブリの公式サイトではトトロの名前設定については触れられていません。
公式が意図的に言及を避けているということは、「名前は明かさない」という方針が今も継続していることを示しているんですね。
宮崎監督の「本当の名前は誰も知りません」というコメントが、現在も変わらない公式見解だと理解できます。
これは作品の世界観を守るための、制作側の一貫した姿勢と言えるでしょう。
まとめ: トトロの本名とズクの真相
「となりのトトロ」に登場するトトロたちに、正式な本名は存在しません。
「ズク」「ミミンズク」「ミン」という名前は、制作初期のイメージボードに記載された仮称であり、最終的な公式設定としては採用されていないんですね。
宮崎駿監督自身が劇場パンフレットで「トトロの本当の名前は誰も知りません」と明記しており、これが公式見解となっています。
映画の中でメイが命名した「トトロ」というニックネームが、私たちが呼ぶことのできる唯一の名前です。
初期設定の情報は制作過程を知る上で興味深いものですが、公式の最終設定とは区別して理解することが大切ですね。
トトロに本名がないことは、森の精霊という神秘的な存在感を保つための演出であり、作品の魅力を高める要素の一つと言えるでしょう。
トトロの魅力を改めて感じてみませんか
トトロの本名についての真相を知った今、もう一度映画を観返してみると、新しい発見があるかもしれません。
名前がないからこそ、トトロは私たち一人ひとりの心の中で自由に生きることができるんですね。
メイやさつきがトトロと出会ったように、私たちもそれぞれの心の中でトトロと出会うことができます。
「ズク」という名前を知っていても知らなくても、トトロの温かさや優しさは変わりません。
大切なのは、あの不思議な森の生き物と心を通わせる体験そのものなんですね。
ぜひ、久しぶりに「となりのトトロ」を観て、子どもの頃の純粋な気持ちを思い出してみてください。
そして、あなた自身の心の中のトトロに、会いに行ってみてくださいね。