
スタジオジブリの名作「となりのトトロ」には、さまざまな裏設定や都市伝説が語られていますよね。
インターネット上では「実は怖い話だった」という噂や、キャラクターにまつわる不思議な設定が数多く流れています。
でも、その中には公式に認められた本物の裏設定と、ファンが勝手に作り上げた都市伝説が混在しているんです。
この記事では、宮崎駿監督が実際にインタビューで語った正式な裏設定と、否定された都市伝説をはっきりと区別してお伝えします。
あなたが気になっているその「裏設定」は、果たして本当なのか確認してみてください。
宮崎駿監督が認めた本物の裏設定

まず結論からお伝えすると、宮崎駿監督が公式に認めた裏設定は「サツキとメイが住む家についての設定」です。
監督によると、あの古い家は「結核患者のために建てた離れのある別荘」であり、その患者が亡くなったために空き家になっていた家なんですね。
一方で、インターネット上で広まった「サツキとメイは死んでいる」「トトロは死神だ」といった説は、宮崎駿監督によって公式に否定されています。
つまり、となりのトトロの本当の裏設定は、怖い話でも不気味な話でもなく、物語の舞台となる家の背景についてのリアルな設定だったんです。
宮崎駿監督が語った公式裏設定の詳細
サツキとメイの家は結核療養所だった
宮崎駿監督がインタビューで明かした裏設定によると、サツキとメイが引っ越してきた古い家には特別な歴史がありました。
この家は、結核患者を療養させるために建てられた離れのある別荘だったんです。
監督は「結核患者のために建てた離れなんですね。で、その人が死んでしまったので、そのまま用なしになって空いていた家なんです」と述べています。
1953年という時代設定を考えると、結核は当時まだ「死の病」として恐れられていた病気でした。
だからこそ、あの家は隔離された場所にあり、広い庭と離れを持つ構造になっていたんですね。
カンタの婆ちゃんの過去
もう一つ興味深い裏設定が、カンタの婆ちゃんについてです。
宮崎駿監督によると、カンタの婆ちゃんはかつてあの家に女中奉公していた可能性があるとのこと。
そのため「田舎の人にしては物言いがハッキリしてる」という性格設定になっているんです。
都会の裕福な家で働いていた経験があるからこそ、彼女は田舎の他の人たちとは少し違う雰囲気を持っているんですね。
これは映画を見ているだけでは気づかない、深い人物背景の設定です。
物語の時代設定は1953年
となりのトトロの舞台は、1953年を想定して作られています。
戦後8年が経過したこの時代は、日本が少しずつ復興していく時期でした。
田舎にはまだ昔ながらの生活が残り、都会との格差も大きかった時代です。
お母さんが入院している病院が遠く離れた場所にあるのも、当時の医療事情を反映した設定なんですね。
否定された都市伝説の真相
「サツキとメイは死んでいる」説は完全に否定
2000年代にインターネット上で広まった最も有名な都市伝説が、「サツキとメイは実は死んでいる」というものです。
この説の根拠とされたのは、「映画の後半でサツキとメイに影が描かれていない」という指摘でした。
しかし、この設定は宮崎駿監督によって公式に否定されています。
スタジオジブリの公式サイトでも、この都市伝説について「そのような事実は全くありません」と明確に否定しているんです。
影が描かれていないのは、単純に作画の手間を省くための演出上の判断であり、死を意味するものではありません。
「トトロは死神」説も嘘
「トトロは死神であり、死期が近い人にしか見えない」という説も広く知られています。
しかし、これも公式に否定された都市伝説なんですね。
トトロは森の主であり、子どもの心を持つ人にしか見えない不思議な生き物として描かれています。
死神という設定は、ファンが勝手に作り上げた二次創作的な解釈に過ぎません。
宮崎駿監督の意図した物語は、あくまでも子どもの冒険と成長を描いた心温まる作品なんです。
お地蔵さんの「メイ」の文字について
映画内でサツキがメイを探しているシーンに、一瞬だけ映るお地蔵さんに「メイ」という文字が刻まれているという指摘があります。
これについては、実際に映像を確認すると確かにそう見える瞬間があるんですね。
ただし、これが意図的な演出なのか、単なる偶然なのかについては公式な見解は出されていません。
「メイ」に見える文字は、実は「大」や「天」などの別の漢字の一部である可能性も指摘されています。
仮にメイと読めたとしても、それが何を意味するのかについて監督からの説明はなく、あくまでもファンの憶測の域を出ないんです。
なぜ都市伝説が広まったのか
ネット文化と考察の楽しみ
となりのトトロの都市伝説が広まった背景には、2000年代のインターネット文化の影響があります。
匿名掲示板やブログで、「実は怖い話」「裏設定を考察」といったコンテンツが人気を集めていた時代なんですね。
有名な作品に隠された「真実」を暴くという行為は、多くの人にとって知的好奇心を刺激する楽しみでした。
特にジブリ作品は作り込みが細かいため、考察の余地が多く都市伝説が生まれやすい土壌があったんです。
曖昧な表現が想像を膨らませる
宮崎駿監督の作品は、あえて全てを説明しない演出が特徴です。
トトロが何者なのか、なぜメイとサツキにしか見えないのか、映画内では明確な説明がありません。
この曖昧さが視聴者の想像力を刺激し、さまざまな解釈を生むきっかけになったんですね。
ただし、想像と事実を混同してしまうと、本来の作品の魅力を見失ってしまう危険性もあります。
恐怖を求める心理
人間には、日常的な物語に隠された「恐怖」を発見したいという心理があります。
心温まる子ども向けアニメに、実は暗い裏設定があったという話は、ギャップが大きいほど印象に残りやすいんです。
「となりのトトロは実は怖い話だった」という都市伝説は、このギャップを利用した典型的な例ですね。
しかし、制作者の意図を無視した解釈は、作品に対する誤解を広めることにもつながります。
ファンの間で語られる様々な考察
SNSでの反応
現在でもSNSでは、となりのトトロの裏設定について様々な意見が交わされています。
「都市伝説は怖いけど、公式に否定されてホッとした」という声が多く見られます。
また、「結核療養所だったという設定の方がリアルで深い」という評価もあるんですね。
ファンの中には、「都市伝説も含めて楽しんでいる」という人もいれば、「デマは許せない」という人もいます。
大切なのは、公式設定と二次創作的な解釈をきちんと区別することですね。
細かい演出に込められた意味
都市伝説とは別に、映画には宮崎駿監督らしい細かい演出がたくさん盛り込まれています。
例えば、サツキとメイが引っ越してきた家の柱には「まっくろくろすけ」がたくさん住んでいました。
これは長年人が住んでいなかった証拠であり、結核療養所だったという裏設定とも一致します。
また、お母さんの病気が結核であることは明言されていませんが、時代背景や療養所の存在から推測できるようになっているんです。
作品に込められたメッセージ
宮崎駿監督は、となりのトトロを通じて「子どもの目に映る世界の豊かさ」を表現したかったと語っています。
大人には見えない不思議な存在が、子どもたちには見える。
これは子どもの純粋な想像力と、失われつつある日本の原風景への郷愁を表しているんですね。
母親の入院という困難な状況でも、子どもたちは自分たちなりに前向きに生きていく。
そんな子どもの強さと優しさを描いた作品なんです。
まとめ:本当の裏設定と都市伝説を区別しよう
となりのトトロの裏設定について、改めて整理しましょう。
宮崎駿監督が公式に認めた裏設定は以下の通りです。
- サツキとメイの家は結核患者のために建てられた離れのある別荘だった
- その患者が亡くなったため空き家になっていた
- カンタの婆ちゃんはかつてその家に女中奉公していた可能性がある
- 物語の時代設定は1953年
一方で、公式に否定された都市伝説には以下があります。
- サツキとメイは死んでいるという説
- トトロは死神だという説
- 影がないのは死を意味するという解釈
インターネット上には様々な情報が溢れていますが、公式に認められた設定とファンの考察は別物です。
どちらも作品を楽しむ一つの方法ではありますが、事実と創作は区別して理解することが大切なんですね。
となりのトトロは、子どもたちの冒険と成長、家族の絆を描いた心温まる作品です。
その本質を理解した上で、様々な解釈を楽しんでいくことが、作品をより深く味わう方法だと言えるでしょう。
もう一度、純粋な気持ちで観てみませんか
都市伝説の真相を知った今、もう一度となりのトトロを観てみてはいかがでしょうか。
怖い裏設定を探すのではなく、宮崎駿監督が込めた本当のメッセージを感じ取ることができるはずです。
サツキとメイの笑顔、トトロの優しさ、美しい自然の描写。
それらは全て、子どもたちへの温かいメッセージとして描かれているんですね。
大人になって観ると、お父さんやカンタの婆ちゃんの優しさにも気づけるかもしれません。
結核療養所だったという裏設定を知ることで、あの家や周囲の人々の描写がより深く理解できるでしょう。
都市伝説に惑わされず、作品本来の魅力を再発見する素晴らしい機会になるはずですよ。