
長年愛されているスタジオジブリの名作『となりのトトロ』ですが、インターネット上では「サツキとメイは実は死んでいる」「トトロは死神」といった怖い都市伝説が数多く語られています。
こうした噂を聞いて、大好きな作品のイメージが変わってしまうのではと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
実はこれらの都市伝説について、スタジオジブリが公式に明確な否定を発表しているのをご存知ですか。
この記事では、となりのトトロにまつわる都市伝説の内容と、それがなぜデマであると言えるのか、公式の否定内容と具体的な根拠を詳しくご紹介します。
結論:都市伝説はすべて公式に否定されています

結論から申し上げますと、となりのトトロに関する都市伝説は、すべてスタジオジブリが公式に否定しており、根拠のないデマです。
2007年、あまりにも多くの問い合わせがジブリに殺到したため、ジブリ広報部が公式サイトで声明を発表しました。
その中で「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという設定は全くありません」と明確に否定しています。
「サツキとメイの影がない」という指摘についても、「作画上で不要と判断して省略しただけ」と説明されており、他のジブリ作品でも同様の作画手法が使われていることが確認されています。
つまり、インターネット上で広まっている怖い噂は、公式の設定とは一切関係のない、完全なる創作なのです。
なぜ都市伝説が生まれたのか
主な都市伝説の内容
まず、どのような都市伝説が広まっているのか整理しましょう。
代表的なものは以下の3つです。
サツキとメイは死んでいる説
この説では、物語の途中でサツキとメイが死亡し、それ以降は死後の世界を描いているとされています。
根拠として挙げられるのは以下のような点です。
- 物語の後半、二人に影がなくなっている
- 母親の病気が結核で、当時は不治の病だった
- トトロは死神であり、死期の近い者にしか見えない
- 最後に両親が若返っている
しかし、これらはすべて作画の省略や設定の誤解に基づくものです。
トトロは死神説
トトロが死神であり、死期の近い者だけに見える存在で、姉妹をあの世へ導く役割を持っているという説です。
さらに派生して、「幻の原作小説が存在し、そこには地獄巡りの話が描かれている」という噂まで広がりました。
ところが、そのような原作小説は一切存在せず、すべて捏造された情報なのです。
狭山事件がモデル説
1963年に埼玉県狭山市で発生した誘拐殺人事件(宮野小百合さん事件)をモデルにしているという説です。
根拠として挙げられるのは以下の点です。
- 被害者と姉が姉妹だった
- 舞台が所沢(狭山の近く)である
- 「猫のお化け」という目撃証言があった
しかし、事件当時の資料を確認すると、これらの類似点は後付けの解釈であり、実際の事件との関連性は非常に薄いことが分かっています。
都市伝説発生の経緯
これらの都市伝説はどこから生まれたのでしょうか。
発端は2001年に刊行された清水正氏の著書『宮崎駿を読む―母性とカオスのファンタジー』だとされています。
この本の内容がインターネット上で誤って解釈され、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイトで拡散されていきました。
2007年頃にはピークに達し、スタジオジブリには問い合わせが殺到する事態となったのです。
また、手相芸人などがテレビ番組でネタとして取り上げたことも、都市伝説が広まる一因となりました。
公式による具体的な否定根拠
スタジオジブリは、都市伝説の各主張に対して、具体的な反論を示しています。
「影がない」について
物語後半で影がないという指摘に対して、ジブリは「作画上で不要と判断して省略しただけ」と説明しています。
実際に他のジブリ作品でも、同様に影を省略する作画手法が使われており、特別な意味はありません。
映像を確認すると、影があるシーンとないシーンが混在していることが分かります。
「幻の原作小説」について
地獄巡りを描いた原作小説が存在するという噂については、そのような小説は存在しないと断言されています。
宮崎駿監督自身がオリジナルで脚本を書いた作品であり、原作となる小説はありません。
「宮崎監督の発言」について
「宮崎監督が記者会見で死亡説を認めた」という情報も流れましたが、記者会見の記録を調べても該当する発言は一切見つかっていません。
これも完全なデマ情報です。
「狭山事件との関連」について
初期構想では主人公は一人娘の設定だったことが資料から分かっています。
姉妹設定になったのは制作過程での変更であり、事件との類似は偶然の一致、もしくは後付けの解釈に過ぎません。
「親の若返り」について
最後のシーンで両親が若返っているという指摘についても、実際に映像を確認すると特に変化は見られません。
カンタをはじめとする他のキャラクターも同じ時間軸で描かれており、この主張には根拠がないのです。
都市伝説が否定されている具体例
スタジオジブリの公式声明
2007年、スタジオジブリは公式サイトで以下のような声明を発表しました。
「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという設定は全くありません。皆さん、ご心配なく」
この声明は現在も確認できる公式な情報であり、都市伝説を明確に否定する最も強力な根拠となっています。
ジブリがわざわざ公式に声明を出すほど、当時の問い合わせが多かったことが分かりますね。
検証によって明らかになった事実
多くのファンや研究者が実際に映像を検証した結果、都市伝説の主張が事実と異なることが明らかになっています。
影の検証結果
映画を通して見ると、影があるシーンとないシーンが混在していることが確認されています。
特定のシーンだけを切り取って「影がない」と主張しているだけで、物語の前後で一貫して影がなくなっているわけではないのです。
これは単純に作画の簡略化であり、アニメーション制作ではよく行われる手法です。
時系列の検証結果
エンディングのシーンは物語の後日談ではなく、本編と同じ時間軸の出来事であることが確認されています。
登場人物の服装や季節の描写などから、特に時間が飛んでいるわけではないことが分かります。
ジブリパークでの展示
2022年に愛知県長久手市にオープンしたジブリパークでは、サツキとメイの家が実物大で再現されています。
この家は映画公開後に建築されたもので、作品の世界観を忠実に再現したものです。
もし本当に死や不吉な要素がある作品であれば、このような明るく楽しい施設が作られることはなかったでしょう。
ジブリパークの存在自体が、となりのトトロが純粋なファンタジー作品である証明とも言えますね。
制作関係者の証言
宮崎駿監督をはじめとする制作関係者は、インタビューなどで一貫して「子どもたちの冒険と成長を描いた物語」として語っています。
死や不吉な要素を込めたという発言は一切なく、むしろ「子どもたちに夢を与える作品」として制作されたことが明らかです。
プロデューサーの鈴木敏夫氏も、都市伝説について「全くの事実無根」と断言しています。
専門家による分析
映画評論家やジブリ研究者も、都市伝説には根拠がないと指摘しています。
作品のテーマは「日本の原風景への郷愁」「子どもの想像力」「家族の絆」などであり、死や怪奇現象とは無関係です。
トトロという存在も、子どもの心に寄り添う優しい精霊として描かれており、死神とは正反対の性質を持っています。
SNSでの反応
現在では、SNS上で都市伝説について語られる際も「デマだと分かっている」という前提で話されることが多くなっています。
「昔は信じてたけど、公式が否定してるって知って安心した」という声や、「都市伝説として楽しむのはいいけど、本気で信じるのは違う」という冷静な意見が目立ちます。
また、「ジブリが公式に否定してくれて良かった」「子どもに安心して見せられる」といった肯定的な反応も多く見られますね。
まとめ:となりのトトロは純粋なファンタジー作品です
となりのトトロにまつわる都市伝説は、スタジオジブリが公式に明確に否定しており、根拠のないデマであることがお分かりいただけたでしょうか。
「サツキとメイは死んでいる」「トトロは死神」「狭山事件がモデル」といった噂は、すべて誤った解釈や創作によるものです。
ジブリ広報部は2007年に「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという設定は全くありません」と声明を発表しています。
影がないという指摘も、作画の省略という制作上の判断であり、他のジブリ作品でも同様の手法が使われています。
となりのトトロは、子どもたちの冒険と成長、家族の絆を描いた純粋なファンタジー作品なのです。
都市伝説に惑わされず、作品本来の魅力を楽しんでいただければと思います。
もし周りに都市伝説を信じている方がいたら、ぜひこの記事の内容を教えてあげてください。
公式が否定していることを知れば、安心して作品を楽しめるはずです。
となりのトトロは、何度見ても新しい発見がある素晴らしい作品ですよね。
都市伝説という色眼鏡を外して、もう一度純粋な気持ちで作品を観てみてはいかがでしょうか。
きっと、サツキとメイの笑顔やトトロの優しさが、あなたの心を温かくしてくれるはずです。