
「となりのトトロ」を観たことがある方なら、あの懐かしくも幻想的なメロディを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
映画の中で流れる美しい音楽の中でも、特に印象的なのが「風のとおり道」という楽曲です。
この曲は久石譲が作曲した名曲で、映画の裏テーマとも呼ばれるほど重要な位置を占めています。
しかし、正式な表記や作曲の背景、どのシーンで使われているのかなど、意外と知られていないことも多いんですよね。
この記事では、「風のとおり道」の魅力や秘密を詳しくご紹介していきます。
「風のとおり道」は久石譲が温めていた名曲

「風のとおり道」は、久石譲が作曲した「となりのトトロ」の楽曲で、映画の裏テーマまたは第二のメインテーマと呼ばれる重要な音楽です。
1988年公開の映画に使用され、幻想的で懐かしいメロディが特徴となっています。
正式な表記は「風のとおり道」(平仮名の「とおり」を使用)で、しばしば「風の通り道」と漢字混じりで誤記されることがありますが、原曲は平仮名表記です。
この曲は、トトロの世界観における日常と不思議の境界を音楽で表現した、まさに作品を象徴する一曲なのです。
久石譲が「この曲はここで使うために生まれてきた」と感じた理由
大事に温めていた曲が映画にぴったりだった
久石譲は「となりのトトロ」のラッシュ(編集された映像)を確認した後、以前から作成し大事に温めていた曲があることを思い出しました。
そしてその曲を映画に当ててみたところ、「この曲はここで使うために生まれてきた」と感じたと語っています。
これは偶然ではなく、運命的な出会いだったのかもしれませんね。
現実的な田舎描写とファンタジーの融合
「となりのトトロ」という作品は、昭和30年代の日本の田舎を舞台にしながらも、トトロやまっくろくろすけといった不思議な存在が登場する物語です。
久石譲は、この現実的な田舎描写とファンタジーの融合に「風のとおり道」がマッチしたと述べています。
日常と非日常の境界線が曖昧になる瞬間を、音楽で見事に表現しているんですね。
シンセサイザーで表現した透明感のある世界
原曲はシンセサイザー、特にフェアライトという音色で制作されています。
このフェアライトは、透明感のあるエスニックな世界観を表現するのに適した音色で、トトロの幻想的な雰囲気を作り出すのに一役買っています。
電子音でありながら、どこか温かみを感じさせるのは、久石譲の音楽センスの賜物でしょう。
宮崎駿監督も歌詞を付けた
「風のとおり道」には、宮崎駿監督自身が歌詞を付けたバージョンも存在します。
これにより、よりキャッチーで親しみやすい楽曲となり、トトロの世界観を象徴する音楽として定着しました。
監督と作曲家の協力によって生まれた、まさにジブリ作品ならではの名曲と言えますね。
映画のどのシーンで使われているの?
巨大なクスノキが成長する夜の場面
「風のとおり道」が最も印象的に使われるのは、サツキとメイがトトロと出会い、巨大なクスノキが成長する夜の場面です。
この幻想的なシーンで流れるメロディは、多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。
トトロが傘を広げ、雨に打たれながら木々が成長していく様子は、この音楽があってこそ輝くシーンです。
まっくろくろすけがクスノキに登るシーン
また、まっくろくろすけたちがクスノキに登っていく場面でも「風のとおり道」が使用されています。
この小さな黒い生き物たちの動きと、幻想的な音楽が合わさることで、トトロの世界の不思議さが強調されるんですね。
様々なアレンジで物語を彩る
シンセサイザー版が最初に登場しますが、映画全体を通じて様々なアレンジで「風のとおり道」は演奏されます。
物語の重要な幻想パートを彩る音楽として、何度も耳にすることができるでしょう。
繰り返し流れることで、この曲が作品のテーマであることが自然と伝わってくるのです。
コンサートでも大人気!様々なアレンジで演奏される
久石譲のライブやジブリコンサートの定番
「風のとおり道」は、久石譲のライブやジブリコンサートで頻繁に演奏される定番曲となっています。
生のオーケストラで聴くこの曲は、映画で聴くのとはまた違った感動があると評判です。
コンサートに行ったことがある方なら、この曲の演奏で会場全体が幻想的な雰囲気に包まれた経験があるのではないでしょうか。
オーケストラストーリーズでの演奏
「オーケストラストーリーズとなりのトトロ」という演奏会形式の作品では、「風のとおり道」が中盤の核として演奏されます。
ピアノ、チェレスタ、ハープなどの楽器が用いられ、より豊かな音色で表現されているんですね。
オーケストラの厚みのある響きが、この曲の持つ世界観をさらに広げてくれます。
吹奏楽版や器楽合奏版も人気
「風のとおり道」は教育現場でも人気があり、吹奏楽版(Grade 3)や器楽合奏版(5-6年生向け)など、様々なアレンジが存在します。
キーはDmで、学生でも演奏しやすい編成になっているため、学校の音楽会などでよく取り上げられているんですよ。
子どもたちが演奏することで、新しい世代にもこの曲の魅力が伝わっていくのは素晴らしいことですね。
YouTubeでも数百万回再生
YouTubeには「風のとおり道」のフルバージョン動画が多数アップロードされており、視聴回数が数百万規模に達する関連コンテンツも存在します。
世界中の人々がこの曲を愛し、繰り返し聴いていることがわかりますね。
コメント欄を見ると、様々な国の人々がこの曲に癒されたり、懐かしさを感じたりしている様子が伝わってきます。
ファンの声から見る「風のとおり道」の魅力
「聴くだけで涙が出る」という声
SNSやレビューサイトでは、「風のとおり道を聴くだけで涙が出る」という感想が多く見られます。
ある方は「子どもの頃に観た映画を思い出して、自然と涙が溢れてきた」と投稿していました。
この曲には、懐かしさや温かさを感じさせる不思議な力があるんですね。
「トトロの世界に連れて行ってくれる」
「この曲を聴くと、まるでトトロの世界に連れて行ってもらえるような気持ちになる」という意見も数多く寄せられています。
特に疲れた時やストレスを感じた時に聴くと、心が癒されるという声が目立ちます。
音楽には時空を超えて人を特別な場所へ連れて行く力がありますが、「風のとおり道」はまさにその代表例と言えるでしょう。
「ピアノで弾きたくなる曲」
楽器を演奏する人の間では、「風のとおり道をピアノで弾きたくなる」という声も多いです。
実際、ピアノ楽譜も多数出版されており、初級から上級まで様々なレベルのアレンジが用意されています。
自分で演奏することで、より深くこの曲の魅力を理解できるという意見もありました。
「正式な表記を知らなかった」という驚きの声
「ずっと『風の通り道』だと思っていたけれど、正式には『風のとおり道』なんだ」という驚きの声もSNS上で見られます。
平仮名の「とおり」を使うことで、柔らかく温かい印象を与える効果があるのかもしれませんね。
こうした細かい部分にも、制作者のこだわりが感じられます。
公開から35年以上、今も愛され続ける理由
時代を超える普遍的なメロディ
「となりのトトロ」が公開されたのは1988年ですが、「風のとおり道」は公開から35年以上経過した現在も多くの人に愛され続けています。
その理由は、時代を超える普遍的なメロディの美しさにあるでしょう。
流行に左右されない、本質的な音楽の力がこの曲にはあるんですね。
日常と不思議の橋渡し役
「風のとおり道」は、トトロの物語における日常と不思議の橋渡し役を担っています。
現実世界に生きる私たちにとって、時には日常を離れて不思議な世界に思いを馳せることが必要です。
この曲は、そんな心の旅への入口として機能しているのかもしれません。
多様なアレンジで新しい魅力を発見
オーケストラ版、吹奏楽版、ピアノソロ版、器楽合奏版など、多様なアレンジで演奏され続けていることも、この曲が長く愛される理由の一つです。
アレンジによって新しい魅力が発見されるため、何度聴いても飽きることがないんですよね。
それぞれのアレンジに異なる良さがあり、聴く人の状況や気分に合わせて選ぶことができます。
まとめ:「風のとおり道」はトトロの魂を伝える音楽
「となりのトトロ」の「風のとおり道」は、久石譲が大事に温めていた曲を映画に採用した名曲で、映画の裏テーマとも呼ばれる重要な楽曲です。
正式な表記は平仮名で「風のとおり道」であり、巨大なクスノキが成長する幻想的なシーンなどで使用されています。
現実と非日常の境界を音楽で表現し、シンセサイザーの透明感のある音色が特徴的です。
コンサートでも定番曲として演奏され、吹奏楽やピアノなど様々なアレンジで楽しまれており、YouTubeでも数百万回再生される人気ぶりです。
公開から35年以上経った今でも、世代を超えて多くの人々に愛され続けているのは、時代を超える普遍的なメロディの美しさと、心に響く幻想的な世界観があるからでしょう。
「風のとおり道」は、まさにトトロの魂を伝える音楽なのです。
あなたも「風のとおり道」の世界へ
この記事を読んで、「風のとおり道」についてもっと知りたくなったのではないでしょうか。
もし久しぶりに「となりのトトロ」を観ていないなら、ぜひもう一度鑑賞してみてください。
子どもの頃とは違った視点で、この曲の使われ方や込められた意味が感じられるはずです。
また、コンサートや演奏会で生の「風のとおり道」を聴く機会があれば、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。
生演奏ならではの感動が、あなたを待っていますよ。
音楽に興味がある方は、自分でピアノや他の楽器で演奏してみるのも素晴らしい体験になるでしょう。
「風のとおり道」を通じて、トトロの世界をより深く味わい、日常にちょっとした魔法をかけてみませんか。