
映画「となりのトトロ」で、トトロがバス停でサツキと一緒に雨宿りをするあの印象的なシーン。
トトロが頭に大きな葉っぱを乗せて、雨除けにしている姿を覚えていますよね。
あの葉っぱは一体何の植物なのか、気になったことはありませんか?
実はあの葉っぱには、日本の身近な植物が使われていて、その選択にはちゃんとした理由があるんです。
この記事では、トトロの葉っぱの正体から、なぜその植物が選ばれたのか、そして現代の教育現場でどのように活用されているかまで、詳しくご紹介します。
トトロの葉っぱは里芋の葉

トトロが頭に乗せている葉っぱの正体は、里芋(さといも)の葉です。
映画の中でトトロがサツキと出会う雨のシーンで、トトロは大きな里芋の葉を自然な雨除けとして使っていました。
この里芋の葉は、大きくて水をよくはじく特性を持っているため、雨傘の代わりとして最適な植物なんですね。
1988年の映画公開以来、この里芋説は一貫して定説となっており、ジブリの自然描写における日本的風土の反映として象徴的なアイテムとなっています。
なぜトトロの葉っぱは里芋なのか
里芋の葉が持つ特別な性質
里芋の葉がトトロの雨除けに選ばれたのには、科学的な理由があります。
里芋の葉は「ロータス効果」と呼ばれる水はじき性質を持っているんですね。
葉の表面には微細な構造があり、この構造が水滴を玉状に転がして、葉の上に水が溜まらないようにしています。
これは急な雨から身を守るために植物が進化した結果で、トトロが自然な雨除けとして採用するのに最適だったわけです。
里芋という植物の特徴
里芋は東南アジア原産の植物で、高温多湿を好む性質があります。
日本でも古くから栽培されてきた身近な野菜で、秋になると収穫されますよね。
葉の大きさは成長すると直径50センチ以上にもなり、まさに傘のように使うのにぴったりなサイズなんです。
また、里芋特有のぬめり成分は葉にも含まれていて、これも水をはじく性質に一役買っています。
ジブリの自然描写へのこだわり
宮崎駿監督をはじめとするジブリ作品は、日本の自然や風土を丁寧に描くことで知られています。
トトロの世界観は、昭和30年代の日本の里山風景がモデルになっているとされています。
里芋は当時の日本の農村では当たり前に栽培されていた作物で、子どもたちが雨の日に里芋の葉を傘代わりにして遊ぶ光景も珍しくありませんでした。
つまり、トトロの葉っぱは単なる雨除けアイテムではなく、日本の原風景を表現する重要な要素だったんですね。
クワズイモとの違い
インターネット上では、トトロの葉っぱが「クワズイモ」ではないかという意見も見られます。
クワズイモは里芋科の植物で、確かに大型の葉を持っていますが、毒性があり食用にはできません。
見た目は似ていますが、ジブリの作品設定や専門家の分析から、主流の解釈は里芋の葉であるとされています。
クワズイモは観葉植物として人気がありますが、トトロの時代設定や日本の農村風景を考えると、やはり里芋の方が自然なんですね。
トトロの葉っぱに関する具体例と活用事例
映画の象徴的なシーン
トトロの葉っぱが最も印象的に登場するのは、サツキとトトロがバス停で出会うシーンです。
雨の中、傘を持たないトトロが里芋の葉を頭に乗せて立っている姿は、映画の中でも特に記憶に残る場面ですよね。
サツキがお父さんの傘を貸してあげると、トトロは嬉しそうに傘を使い始め、その音を楽しむように飛び跳ねます。
このシーンでは、トトロの純粋さや自然との一体感が表現されており、里芋の葉はトトロと自然をつなぐ架け橋のような役割を果たしています。
また、トトロが笹の葉で包んだどんぐりをサツキに渡すエピソードと並んで、植物を上手に活用するトトロの知恵が描かれているんですね。
教育現場での活用例
トトロの葉っぱは、現代の教育現場でも活用されています。
国立市の農園では、子どもたちに里芋の葉を使ったクイズを出題し、水はじきの実演を行っているそうです。
実際に里芋の葉に水をかけると、水滴がコロコロと転がり落ちる様子を観察できます。
子どもたちは「トトロの葉っぱだ!」と喜びながら、植物の不思議な性質を学ぶことができるんですね。
さいたま市の見沼田んぼでも、里芋の収穫体験と合わせて、葉っぱの水はじき実験が行われています。
こうした体験学習は、子どもたちの自由研究のテーマとしても人気があり、トトロの葉っぱは環境教育の象徴として今も活用されているんです。
SNSやファンの反応
SNSでは、トトロの葉っぱに関する投稿が数多く見られます。
「里芋の葉を見るとトトロを思い出す」という声や、「実際に里芋の葉で雨除けをしてみた」という体験談も投稿されています。
ファンの間では、トトロの葉っぱは映画の象徴的アイテムとして愛されており、グッズのデザインにも頻繁に使われていますね。
また、家庭菜園で里芋を育てている人が、「トトロの葉っぱが育ってきた!」と成長過程を楽しむ投稿も見られます。
トトロの葉っぱは、映画を超えて人々の日常生活や自然への関心を深めるきっかけになっているんですね。
自然観察や体験学習での活用
里芋の葉を使った体験学習は、全国各地の農業体験施設や自然学校で実施されています。
子どもたちは実際に里芋の葉を頭に乗せてみたり、水をかけて水はじきを観察したりします。
こうした体験を通じて、植物の適応能力や自然の知恵を実感できるんです。
また、里芋の収穫体験では、地中から大きな芋を掘り出す楽しさと同時に、葉っぱの大きさにも驚く子どもたちが多いそうです。
トトロの葉っぱをきっかけに、自然や農業に興味を持つ子どもたちが増えているのは、とても素晴らしいことですよね。
まとめ:トトロの葉っぱは里芋の葉
トトロが頭に乗せている葉っぱは、里芋の葉であることがわかりました。
里芋の葉は大きくて水をよくはじく性質(ロータス効果)を持っており、自然な雨除けとして最適なんですね。
この葉っぱの選択には、ジブリの自然描写へのこだわりと、昭和の日本の農村風景を表現する意図が込められています。
また、トトロの葉っぱは映画の象徴的アイテムとして愛されるだけでなく、現代の教育現場でも環境教育の素材として活用されています。
里芋の葉の水はじき実験や収穫体験を通じて、子どもたちは自然の不思議や植物の知恵を学ぶことができるんです。
トトロの葉っぱから始まる自然との出会い
トトロの葉っぱの正体を知ったあなたは、もしかしたら里芋の葉を実際に見てみたくなったかもしれませんね。
スーパーで里芋を買うときに、葉っぱ付きのものを探してみたり、農業体験施設で里芋の栽培を観察したりするのも楽しいですよ。
雨の日に里芋の葉を見かけたら、ぜひ水のはじき方を観察してみてください。
トトロの世界に一歩近づけるような、素敵な発見があるかもしれません。
映画を見返すときも、トトロの葉っぱに込められた意味を思い出しながら鑑賞すると、また違った感動が味わえますよね。
自然の中には、トトロの葉っぱのように、私たちが気づいていない素晴らしい知恵がたくさん隠れています。
ぜひ、トトロの葉っぱをきっかけに、身近な自然に目を向けてみてくださいね。