家族が亡くなってしまった…。
悲しみに暮れる中、葬儀・通夜の手配や役所などへの届け出など…
やらなければならないことはたくさんあります。
でも大丈夫です。
このサイトでは、大切な人が亡くなった直後に行わなければならないことから、
少し落ち着いてから行う手続きまでを、時系列で紹介していきます。
悲しみの中、何も手がつけられない状態の方でも分かりやすいように解説していきます。
参考にしていただければ幸いです。
ご家族や身近な人が亡くなった時の流れ(時系列で紹介)
大切な人が亡くなった時の流れを簡単にまとめていきます。
全てを詳しく知る必要はありませんし、全てを自分でやる必要もありません。
まずはザッと全体の流れを把握していただいて、葬儀屋さんなどの専門家に任せるのが安心です。
1. 亡くなった直後
大切な人が亡くなった時に一番大事なのが、亡くなった直後〜1日の行動です。
「病院で亡くなった場合」と「自宅で亡くなった場合」のどちらかをご覧下さい。
1-A. 病院で亡くなった場合(又は死亡して病院に運ばれた場合)
近親者などへ連絡
病院で亡くなった場合に、まずやらなければならないことは、すぐに駆けつけてほしい近親者への連絡です。とりあえずの報告と病院名を伝えましょう。
危篤状態になった時に前もって連絡しておくのも良いでしょう。
友人や知人、仕事関係などの関係者には葬儀が決まったら連絡しますので、次にやることは葬儀屋さんを決めることです。
『死亡診断書(死亡届)』は病院がすぐに発行してくれます。(※発行は有料です。5000円程)
1-B. 自宅で亡くなった場合
まずは病院へ連絡
大切な人が自宅で亡くなった場合には、まずはかかりつけのお医者さんや近場の病院へ連絡します。そこで『死亡診断書(死亡届)』を書いてもらう必要があります。
病気以外で亡くなった場合には、犯罪の疑いを無くすために『死体検案書』が必要になります。(※死体検案書は死亡診断書よりも高額になります)
もっと詳しく
近親者などへ連絡
その後は病院で亡くなった時同様に、すぐに駆けつけてほしい近親者への連絡をしましょう。
そして次に葬儀屋さんとお寺を決めて行きます。
2. 葬儀社を検討・手配する
ごく身近な近親者などへの連絡が済んだ後は、すぐに葬儀社をどこにするか検討に入って下さい。
死後すぐにご遺体の安置先を決めることになりますし、早い場合には次の日にはお通夜、その次の日にはお葬式を行わなければなりません。
すぐに葬儀社に相談したいところです。
死亡届の提出などの面倒な手続きも葬儀社が代行してくれたりしますので、とにかく早めに葬儀社を決めて手配しましょう。
ポイント
ご家族がお亡くなりになられてから約1日以内には葬儀社と打ち合わせできる体制にしておくのがベストです。
とはいえ
「葬儀社なんてどうやって選べばいいの?」
と思いますよね。
「病院が紹介してくれるでしょ?」という方もいらっしゃるでしょう。
しかしそれは「ちょっと待った!」です。
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だからこそ、病院側の言いなりで葬儀社を決めてしまい、後悔する人が後を絶たないのです。
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葬儀社とのトラブル急増!なんと、83%の人が後悔しています。
病院に言われるがまま、葬儀社を何となく決めてしまった人の約83%が後悔しています。
やはり「思ってたよりも金額が高かった…」という金銭的な後悔が多いようです。
心に余裕がない時に「やさしく対応してくれたから…」という理由で葬儀社を決めてしまう方が多いです。
しかし、ご家族や身近な人が亡くなられた大変な時だからこそ、後悔の無いように自分自身で葬儀社を選んでほしいです。
葬儀社が決まれば、死亡届の提出や、お寺の手配、斎場の予約、火葬許可証の取得などの手続きも全て葬儀屋さんが代行してくれますので、一安心できます。
ご遺体の搬送には注意が必要です!
病院ではご遺体を一時的には預かってもらえますが、その後すぐに遺体を引き取らなければなりません。
引取先としては、①自宅 ②葬儀社の斎場 ③安置専用施設 がありますが、基本的にご遺体の搬送は葬儀社に依頼することになります。
しかし、ここで病院から葬儀社を紹介される場合には注意が必要です。
こちら側が何も知らないのをいいことに、高額な費用がかかる葬儀社を紹介されてしまう場合もありますので、そうなる前に自分自身で葬儀社を決めておくのがベストです。
ちなみに病院から紹介された葬儀社さんを断るのは「失礼じゃないの?」と思うかもしれませんが、全く失礼ではありません。
むしろ後々「高額な費用を請求された!」と後々文句を言ってもどうしようもありませんので、しっかり自分自身で葬儀社を比較検討するようにしてください。
また、すぐに葬儀社が決まらない場合でも、とりあえず遺体の搬送だけお願いして、葬儀社を後から決めるのでも問題ありません。
とにかくご自身で納得のいく葬儀社を選ぶことが大切です。
その為にも、すぐに葬儀社を比較できるインターネットのサービスはかなり便利です。
葬儀社を決める時のポイント
「担当者がやさしい」というのは当たり前です。担当者の対応も重要ですが、それ以外にもお見積もりの金額や内容に納得できるかどうかがポイントです。お見積もりの内訳がしっかりしてるほうが信頼できます。
決して1社だけで決め打ちせずに、複数の葬儀社の見積もりを比べて検討するのが重要です。
葬儀費用の相場っていくら?
葬儀全体の平均費用は195万~200万円程度と言われています。
もちろん、葬儀の内容や参列者の数によっても変わってきますので、一概には言えません。
大体の相場感がこれぐらい、と思いつつ、しっかりと複数の葬儀社のお見積もりを比較してみることが大切です。
葬儀費用が200万円…お金が足りるか心配な場合は?
ご家族が突然亡くなってしまった時「すぐに葬儀社へ依頼しなければならない」とはいえ「そんな大金持ってない…」と金銭的に困る方も多いです。突然200万円程のお金を払える方のほうが少ないですからね。
しかしご安心ください。葬儀社によっては葬儀ローンという分割払いに対応してくれる業者さんもあります。
支払いは葬儀後が一般的ですが、分割払いをしたい場合には事前に葬儀社へ相談しましょう。
今、葬儀レビを利用すれば、2万円のキャッシュバックもあるようです。ぜひご利用してみてください。
亡くなって5日以内にする手続き(サラリーマンのみ)
亡くなった方が会社員(サラリーマン)の場合のみ、5日以内にする手続きとして、健康保険・厚生年金の届け出を勤めていた会社へしてください。
自営業等の方は14日以内に役所への届け出となります。(詳しくは後ほど解説します)
もっと詳しく
3. 葬儀の方針を決める
葬儀社が決まったら葬儀について詳細を決めていきます。
宗教や方針によって葬儀の内容も異なってきます。遺言や金銭的な面をご家族で話し合い決定していきましょう。
最近は身内だけで行う「家族葬」も増えています。
また、「遺影」や「思い出の品」は、お通夜・お葬式で使うことがありますので、合間を見て自宅で探しておきましょう。
できれば危篤になる前に探しておくと良いでしょう。
4. 通夜・葬儀が決まったら親族や関係者へ連絡
無事に葬儀屋さんも決まり、お通夜・葬儀の日取りが決まったら、親族や関係者などに連絡します。
日取りについては、友引以外の日に行うのが通常です。
詳しくは以下をご覧下さい。
ちょっとその前に
いざ葬儀を行う際に決めるのが『喪主(もしゅ)』と呼ばれる役割です。
でも「そもそも喪主って何?」「喪主って誰がやるの?」などの疑問を解消しておきましょう。
5. 通夜の執り行い
お通夜は通常、18時又は19時に開始します。遺族・親族の方は1時間半前ぐらいに集まりましょう。
そこで、葬儀社に依頼をしている場合には、お寺の僧侶との打合せや葬儀の準備、司会進行などを全て対応してもらえるので安心です。
お通夜の後には、足を運んでくれた弔問客へのお礼と、亡くなられた方の供養のために、通夜振る舞い(つやぶるまい)を行います。
そして喪主から挨拶と翌日の葬儀の時間とお礼を述べてお通夜は終了です。
ちょっとその前に
また、気になるのはお通夜や葬儀当日の服装ですよね。
喪主はどんな服装が適しているのか?そもそも喪服って何?など、素朴な疑問は以下の記事で解説しています。
6. 葬儀、初七日(繰り上げ法要、繰り込み法要)の執り行い
お通夜の次の日にはお葬式を行います。
お通夜同様に、遺族・親族の方は1時間半前ぐらいに集まりましょう。
葬儀社に依頼をしている場合には、葬儀の準備、司会進行などを全て対応してもらえるので安心です。
→お葬式の流れ。日程はどれぐらいかかる?日数・時間などを解説
さらに詳しく
いざ葬儀をする際に、喪主が一番困るのが『挨拶』ではないでしょうか。
普段人前で話すことが慣れていない人にとっては一大事です。
詳しくは以下にまとめてみました。参考にしてみてください。
初七日は行うのか?
また、亡くなってから七日後に行う法要が「初七日」となりますが、再び七日後に全員が集まることが難しいため、近年はお葬式の日に初七日法要を行うことが多くなっています。これを「繰り上げ法要」「繰り込み法要」と言います。
「繰り上げ法要」とは、火葬後に葬儀場へ移動してから初七日を行う法要のことで、
「繰り込み法要」は、火葬前の葬儀式中に法要を行います。
最近では「繰り込み法要」が主流となっていますが、地域によっても異なるので、葬儀社に相談するのが良いでしょう。
もっと詳しく
7.葬儀終了後
葬儀と初七日法要(繰り込み法要)が終わった後は、出棺、火葬、骨上げと続きます。
出棺の前には、亡くなった方との最後のお別れを伝える「お別れの儀」を行います。
出棺後はそのまま火葬場に移動します。
火葬が終わったら、お骨を骨壺に入れる「骨上げ」を行い、終了となります。
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●香典返しについて
お通夜やお葬式にご参列いただき香典をいただいた方には、お礼を返すのがマナーです。
以前は四十九日法要の後に送付していたこともあったようですが、最近では当日にすぐ返す「即日返し」の場合が多いです。
高額な香典を受け取っていた場合には、後日改めてのお礼が必要です。
もっと詳しく
8. 葬儀社やお寺への支払い
葬儀が無事に終了したら、葬儀社へのお支払いとなります。かなり高額になりますのでお金が準備できないようなら、事前に分割払い等を相談するようにしましょう。
もし、分割払いに対応していない葬儀社の場合でも、クレジットカード会社によっては後から分割払いへの設定ができますので、その場合も事前にクレジットカード会社へ確認しておきましょう。
また、お寺へはお布施とお礼として支払いを行います。
詳しくは以下をご覧下さい。
もっと詳しく
家族が亡くなった後に遺族がやる手続き一覧
→家族が亡くなった時に会社は何日休めるのか?忌引休暇について
家族が亡くなった時に自治体や国からもらえる公的なお金一覧
→【徹底解説】会社員・公務員が亡くなったら行う埋葬料の請求とは?
亡くなった方が年金受給者の場合は、年金の支給を止めます。
年金を止める手続きと同時にやりたいのは、未支給年金の請求です。
年金の受給は偶数月ですが、亡くなった死亡月の分まで受け取ることができます。ですので、まだもらってない分がある場合にはもらうように手続きしてください。
→故人が年金受給者なら必見!未支給年金ありませんか?請求方法を解説
家族の大黒柱が亡くなってしまった場合、残された遺族には遺族年金が支給されます。
遺族基礎年金・寡婦年金・死亡一時金、遺族厚生年金、遺族共済年金などの遺族年金の種類によって手続きする場所が異なります。
65歳以上の方、もしくは第1号被保険者、第2号被保険者の方が亡くなった場合には、介護保険被保険者証をお住まいの市町村役場に返却してください。
その際は介護保険の資格喪失届の手続きも済ませます。
→【ケアマネ利用者必見】介護保険資格喪失届で介護保険証を返却する
亡くなった方が生命保険での死亡保険に入っていた場合には、死亡保険金をもらう手続きをします。ご契約された保険代理店や保険会社に連絡してください。
亡くなってから3ヶ月以内にやること
遺産相続
故人が亡くなった後にやらなければならないのが、遺産相続です。特に故人に借金があった場合などは、3ヶ月以内に対応しなければ手遅れとなりますので、注意が必要です。
まずは大まかな流れを把握しておきましょう。
→遺産相続手続きの流れを解説!完了までの期間はわずか10ヶ月!
次に気になるのは、遺産相続の費用はどのぐらいかかるか?ですよね。
詳しくはこちらをご覧下さい。
→遺産相続の手続きを代行センターで依頼する時のポイントと評判
遺産相続の手続きには、やはりお金がかかります。
「節約して自分でやる!」という場合には、以下を参考にしてみてください。
→遺産相続の手続きを自分でやると時間かかる?期限は10ヶ月以内!
遺産相続を放棄したい場合は、3ヶ月以内の手続きが必要です。手続きは難しくはありませんので、一人でやってみてもいいでしょう。
「別に遺産なんか期待してないし」と考えて遺産相続を放置する人もいますが、実は「借金」も相続対象になってしまいます。
しかも、3ヶ月過ぎてしまったら自動的に借金も相続してしまいます。
必ず、期限内に遺産を把握するようにしてください。
→ まだ大丈夫よねが一番危険!遺産相続の期限が過ぎたら起こる本当の恐怖
兄弟が亡くなった場合に、遺産相続の心配をしない人も多いです。しかし、家族全員が遺産相続を放棄した場合には自動的に兄弟に遺産が回ってきます。
こちらも上記同様に「借金」も相続対象となってしまいますので、故人の遺産はしっかり把握しておく必要があります。
→ 故人の兄弟にも遺産相続!?自分たちだけで放棄できない理由とは?
遺産相続 7つの期限 手続き
遺言の調査
親の死後1年以内に済ませたい相続手続き
相続チェックリスト
相続 放棄
所得税準確定申告
遺産分割協議書の作成
預金等の名義変更
不動産の相続登記
相続税の申告
遺品整理
給与以外の収入があれば確定申告
借金が発覚したら3ヶ月以内に対応
亡くなる前にやっておきたいこと
生前予約 互助会