
高畑勲監督の最後の長編作品となった『かぐや姫の物語』について調べていると、「仏」というキーワードが出てきて気になった方も多いのではないでしょうか。
この「仏」とは、実はフランス(France)のことを指しているんです。
『かぐや姫の物語』は日本国内では興行的に苦戦したものの、フランスでは高い評価を受けた作品として知られています。
この記事では、なぜフランスで評価されたのか、日本での受け止められ方との違いは何だったのか、そして世界での評価について詳しくご紹介していきますね。
フランス(仏)での公開と評価が話題になった

『かぐや姫の物語』における「仏」とは、フランスでの公開と高評価のことを指しています。
2014年6月25日にフランスで公開されたこの作品は、2014年のフランス映画興行ランキングで日本映画として7位に入選するという快挙を成し遂げました。
日本国内では興行収入25億円と商業的には苦戦したものの、フランスでは芸術性が高く評価され、ジブリ作品の中でも特別な位置づけとなった作品なんですね。
なぜフランスで高く評価されたのか

日本とフランスでの受け止め方の違い
『かぐや姫の物語』がフランスで評価された背景には、芸術作品に対する文化的な受け止め方の違いがあります。
日本では興行成績が作品の評価基準として重視される傾向がありますが、フランスでは芸術性や表現手法が高く評価される文化的土壌があるんですね。
日本国内での興行成績
日本での公開時の数字を見てみましょう。
- 観客動員数:185万人
- 興行収入:25億円
- 同時期の「風立ちぬ」:810万人、120億円
同じスタジオジブリ作品である宮崎駿監督の「風立ちぬ」と比較すると、商業的には苦戦したことが分かります。
ただし、これはジブリ作品としての期待値が高すぎたという側面もあり、一般的なアニメーション映画としては決して悪い数字ではありませんでした。
フランスでの芸術的評価
一方、フランスでは芸術性が優れているという点で高く評価されました。
特に評価されたポイントは以下の通りです。
- 水彩画のような独特の作画スタイル
- 日本の古典文学を現代的に解釈した脚本
- 繊細な感情表現と心理描写
- 高畑勲監督の芸術的こだわり
フランスは伝統的にアニメーションを芸術表現の一つとして捉える文化があり、商業的な成功よりも作品の質を重視する傾向が強いんですね。
テレビ放送での再評価
日本でも時間が経つにつれて、この作品の価値が再認識されていきました。
2015年3月13日の初回テレビ放送では、視聴率18.2%を記録しています。
映画館では観なかった人も、テレビで観て初めてその芸術性の高さに気づいたという声が多く聞かれました。
世界での評価と反応について
アカデミー賞へのノミネート
『かぐや姫の物語』は国際的にも高い評価を受けています。
第87回アカデミー賞では長編アニメーション賞にノミネートされており、世界的な映画賞でもその芸術性が認められました。
受賞には至りませんでしたが、ノミネートされたこと自体が作品の質の高さを証明していますね。
ヨーロッパでの受容
フランスだけでなく、ヨーロッパ全体でこの作品は芸術アニメーションとして認識されています。
特に以下のような点が評価されました。
- 伝統的な日本文化の表現
- 女性の自由と社会的束縛というテーマ
- 自然と人間の関係性の描写
- 革新的なアニメーション技法
ヨーロッパの映画祭でも数多く上映され、アニメーション研究の対象としても取り上げられることが多い作品なんです。
アメリカでの反応
アメリカでも限定公開ながら、映画批評サイトでは高評価を獲得しています。
Rotten Tomatoesなどの批評サイトでは、批評家からの評価が非常に高く、「視覚的に美しく、感情的に深い作品」という評価が多く見られます。
ただし、一般の観客層への広がりという点では、ヨーロッパほどの浸透は見られませんでした。
SNSでの反応と評価
SNSでは、フランスでの評価を知った日本のファンから驚きの声が多く上がっています。
「日本では興行的に失敗と言われたのに、フランスでは高評価なんだ」という発見や、「改めて観たら素晴らしい作品だった」という再評価の声が目立ちますね。
また、フランスの観客からは「日本の伝統美を感じる作品」「アニメーションの新しい可能性を示した」といった芸術性を讃える意見が多く見られます。
作品の普遍的なテーマ
国を超えて評価される理由の一つに、普遍的なテーマがあります。
かぐや姫が直面する問題は、現代社会でも通じるものばかりです。
- 自分の意志と周囲の期待のギャップ
- 愛と自由の選択
- 本当の幸せとは何か
- 社会的な地位や富と心の豊かさ
これらのテーマは、日本だけでなく世界中の人々が共感できる内容だからこそ、フランスをはじめとする海外で評価されたんですね。
まとめ:日本と世界での評価の違い
『かぐや姫の物語』の「仏」とは、フランスでの公開と高評価のことを指しています。
日本国内では興行収入25億円、観客動員数185万人と商業的には苦戦しましたが、フランスでは2014年の日本映画として興行ランキング7位に入選し、芸術性が高く評価されました。
日本では興行成績が重視される傾向がある一方で、フランスでは作品の芸術性や表現手法が評価の中心となり、文化的な受け止め方の違いが結果に表れたと言えます。
また、日本でも2015年のテレビ初放送で視聴率18.2%を記録するなど、時間が経つにつれて作品の価値が再認識されていきました。
世界的にもアカデミー賞にノミネートされるなど、高畑勲監督の最後の長編作品として国際的な評価を得ている作品なんですね。
改めて観てみませんか
もしまだ『かぐや姫の物語』を観たことがない方、あるいは一度観たけれどもう一度観てみようかなと思っている方は、ぜひこの機会に鑑賞してみてください。
日本の伝統的な絵巻物を思わせる美しい映像表現と、普遍的なテーマを描いた深いストーリーは、観る人の心に強く響く作品です。
興行成績だけでは測れない、本当の意味での芸術作品の価値を感じることができるはずですよ。
フランスをはじめとする世界の人々が評価したその理由を、あなた自身の目で確かめてみてくださいね。