となりのトトロの興行収入って?

となりのトトロの興行収入って?

スタジオジブリの名作「となりのトトロ」は、誰もが知る日本を代表するアニメーション作品ですよね。

でも、この作品が公開当時、実はあまりヒットしなかったという事実をご存知でしょうか?

今では国民的アニメとして知られるトトロですが、興行収入の面では意外な歴史があるんです。

この記事では、となりのトトロの興行収入について、公開当時の成績から海外でのリバイバル上映の大成功、そして後年評価が高まった背景まで、詳しくお伝えしていきます。

となりのトトロの興行収入はいくら?

となりのトトロの興行収入はいくら?

となりのトトロの日本国内興行収入は約11.7億円です。

ただし、この数字は1988年4月16日の公開時に「火垂るの墓」と同時上映された2作品合計の興行収入となっています。

配給収入は約5.9億円で、観客動員数は約80万人(35日間)とされています。

単独換算では約半分程度と考えられるため、実質的にはさらに低い数字だったということになりますね。

当時のジブリ作品と比較すると、前作「風の谷のナウシカ」の14.8億円を下回り、「天空の城ラピュタ」の11.6億円と同程度という結果でした。

興行的には振るわなかったため、赤字を回収するために次作「魔女の宅急便」が製作されたという経緯もあります。

なぜ公開当時は興行的に振るわなかったのか?

現在では国民的アニメとして誰もが知るとなりのトトロですが、なぜ公開当時は興行収入が伸びなかったのでしょうか。

その理由を詳しく見ていきましょう。

同時上映という特殊な公開形態

となりのトトロは、高畑勲監督の「火垂るの墓」と同時上映という形で公開されました。

この2本立て上映は、明るいファンタジーと重厚な戦争ドラマという対照的な作品の組み合わせでした。

当時の観客にとって、どちらをメインに見に行けばいいのか迷う構成だったことが、興行的な足かせになった可能性があります。

また、2作品合計で上映時間が長くなったことも、映画館の回転率を下げる要因となりました。

派手さに欠けるストーリー展開

となりのトトロは、巨大な敵と戦ったり、世界の危機を救ったりする派手な展開がありません。

前作の「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」と比べると、静かで日常的なストーリーが中心です。

昭和30年代の田舎を舞台に、姉妹とトトロとの交流を描いた作品は、当時の映画市場では地味に映ったのかもしれません。

劇的な冒険や明確な悪役がいないことが、公開当時の観客動員に影響したと考えられます。

宣伝・マーケティングの課題

1988年当時は、現在のようなSNSやインターネットによる口コミ拡散がない時代でした。

映画の宣伝は主にテレビCMやポスター、新聞広告などに限られていました。

となりのトトロの魅力を短いCMで伝えることは難しく、ターゲット層に十分に訴求できなかった可能性があります。

特に子ども向けなのか大人向けなのか、作品のポジショニングが曖昧だったことも影響したとされています。

当時のアニメ映画市場の状況

1980年代後半は、アニメ映画市場がまだ現在ほど成熟していませんでした。

ディズニー作品のような大ヒットアニメはあったものの、日本のアニメ映画が100億円を超えるような時代ではありませんでした。

観客動員約80万人という数字も、当時としては決して悪い数字ではなかったのですが、製作費を考えると採算ラインギリギリだったわけです。

後年の評価とテレビ放送での人気

公開当時は興行的に振るわなかったとなりのトトロですが、その後の展開で大きく評価が変わりました。

テレビ放送で驚異の視聴率を記録

となりのトトロは、テレビ放送で15回も放送されており、平均視聴率20.3%という高い数字を記録しています。

初回放送から何度放送されても高視聴率を維持し続けたことは、作品の普遍的な魅力を示しています。

特に金曜ロードショーでの放送は定番となり、何度見ても飽きない作品として多くの家庭で親しまれてきました。

テレビ放送を通じて、公開当時には映画館に足を運ばなかった層にも作品が届いたことが、国民的アニメへの道を開いたと言えるでしょう。

ビデオ・DVDでのロングセラー

となりのトトロは、ホームビデオ市場でも大きな成功を収めました。

VHSの時代からDVD、そしてブルーレイへと媒体が変わっても、常にジブリ作品の中でもトップクラスの売上を誇ってきました。

特に子どもが繰り返し見たがる作品として、多くの家庭に常備されるようになりました。

映画館での興行収入は低かったものの、二次利用での収益は非常に高いという特徴があります。

キャラクタービジネスでの成功

トトロのキャラクターは、スタジオジブリを代表するアイコンとなりました。

ぬいぐるみ、文具、衣料品など、様々な商品が展開され、莫大なライセンス収入を生み出しています。

特にトトロのぬいぐるみは、世代を超えて愛される定番商品となっており、ジブリ美術館でも常に人気ナンバーワンのグッズです。

興行収入では測れない、作品の経済的価値の高さがここにあります。

海外でのリバイバル上映が大成功

となりのトトロは、公開から30年後の2018年に中国で初めて劇場公開され、驚異的な成功を収めました。

中国での記録的ヒット

2018年12月に中国で劇場公開されたとなりのトトロは、公開4日で9400万元(約15.3億円)を記録しました。

最終的な興行収入は1.73億元(約29.7億円)に達し、リバイバル作品としては異例の大ヒットとなりました。

これは当時公開されていたハリウッド大作「アクアマン」に次ぐ2位の成績で、リバイバル作品としてはトップの記録です。

日本での公開から30年経っても、作品の魅力が色あせていないことを証明する結果となりました。

なぜ中国で大ヒットしたのか

中国でとなりのトトロが大ヒットした背景には、いくつかの要因があります。

まず、中国では海賊版やインターネットで作品を知っていた人が多く、劇場で正式に見られる機会を待ち望んでいたという事情があります。

また、中国の映画市場が急速に拡大していた時期で、質の高いアニメーション作品への需要が高まっていました。

さらに、親子で安心して見られる作品として、幅広い世代から支持を集めたことも成功の要因です。

SNSでの口コミ拡散も、かつての日本公開時とは比較にならないほど効果的に機能しました。

中国での歴代ランキング

となりのトトロは、中国における日本映画の興行収入ランキングで16位にランクインしています。

これは、新作ではなく30年前の作品がこの順位に入っているという点で、非常に注目すべき記録です。

近年の日本アニメ映画の中国での成功を後押しする先駆けとなった作品とも言えるでしょう。

ジブリ作品の中での興行収入ランキング

となりのトトロの興行収入を、他のスタジオジブリ作品と比較してみましょう。

ジブリ作品興行収入トップ5

スタジオジブリ作品の興行収入ランキング上位は以下の通りです。

  • 1位:千と千尋の神隠し - 304億円超(日本歴代1位)
  • 2位:ハウルの動く城 - 196億円
  • 3位:もののけ姫 - 193億円
  • 4位:崖の上のポニョ - 155億円
  • 5位:風立ちぬ - 120億円

これらと比較すると、となりのトトロの11.7億円という数字は大きく見劣りします。

となりのトトロは20位

となりのトトロは、ジブリ作品の興行収入ランキングで20位という位置づけです。

この順位には、火垂るの墓との同時上映分も含まれているため、単独ではさらに下位になる可能性もあります。

しかし、この数字だけで作品の価値を測ることはできません。

実際、となりのトトロはジブリのシンボルとなっており、ブランド価値では最も高い作品の一つと言えるでしょう。

時代背景の違いを考慮する必要性

興行収入を比較する際には、公開時期の違いを考慮する必要があります。

1988年と2000年代以降では、映画館の数、チケット価格、アニメ映画市場の規模が大きく異なります。

特に「千と千尋の神隠し」が公開された2001年以降は、日本のアニメ映画市場が急速に拡大した時期です。

単純な数字の比較だけでは、作品の真の人気や影響力は測れないということですね。

SNSや世間の声

となりのトトロの興行収入について、SNSや世間ではどのような声があるのでしょうか。

「公開当初は不人気だった」という驚きの声

SNSでは、「となりのトトロが公開当初はヒットしなかった」という事実に驚く声が多く見られます。

「今では国民的アニメなのに、当時は興行的に失敗していたなんて信じられない」というコメントや、「テレビ放送で何度も見ていたから、最初からヒット作だと思っていた」という意見が目立ちます。

また、「火垂るの墓と同時上映って、組み合わせが極端すぎる」という指摘も多く見られます。

明るいファンタジーと重い戦争映画を一緒に上映するという企画が、当時の観客にとって混乱を招いたのではないかという分析もあります。

「中国での大ヒットに感動」という声

2018年の中国でのリバイバル上映成功については、多くのファンが喜びの声を上げています。

「30年前の作品が海外で大ヒットするなんて、作品の普遍的な魅力を証明している」というコメントや、「トトロの可愛さは世界共通なんだな」という感想が寄せられています。

また、「日本での公開当時の興行収入を、中国だけで大きく超えたのはすごい」という驚きの声もあります。

海外での成功が、日本人としての誇りにつながっている様子がうかがえます。

「興行収入だけが作品の価値じゃない」という意見

ファンの間では、「興行収入が低かったからといって、作品の価値が低いわけではない」という意見が根強くあります。

「トトロはテレビ放送やビデオで何度も見られて、多くの人の記憶に残っている。それこそが真の成功」という考え方です。

「千と千尋より興行収入は低いけど、トトロの方が好き」という個人的な好みを語る声も多く見られます。

また、「ジブリのロゴがトトロなのは、興行収入以上の影響力があるから」という指摘もあり、作品の文化的価値を重視する意見が目立ちます。

「魔女の宅急便はトトロの赤字回収のために作られた」という豆知識への反応

となりのトトロの興行的失敗を受けて、次作「魔女の宅急便」が製作されたという事実も、よく話題になります。

「魔女宅が大ヒットしてくれて本当に良かった」という安堵の声や、「もしトトロが大コケしていたら、その後のジブリ作品が生まれなかったかも」という想像も見られます。

結果的に魔女の宅急便は43億円の興行収入を記録し、スタジオジブリを救った作品となりました。

この経緯を知ることで、ジブリ作品の歴史への理解が深まったというファンも多いようです。

まとめ:となりのトトロの興行収入と真の価値

となりのトトロの日本国内興行収入は約11.7億円で、公開当時は興行的に振るいませんでした。

前作「風の谷のナウシカ」を下回り、ジブリ作品の中では20位という順位です。

しかし、その後のテレビ放送で平均視聴率20.3%を記録し、ビデオやDVDでもロングセラーとなりました。

2018年には中国で初めて劇場公開され、約29.7億円という大ヒットを記録しています。

公開から30年以上経った今でも、世界中で愛され続ける作品であることが証明されました。

となりのトトロは、興行収入という数字以上の文化的価値と影響力を持つ作品なのです。

スタジオジブリのロゴマークにトトロが使われていることからも、その象徴的な存在感がわかりますね。

作品の本当の価値を見つめ直してみませんか

となりのトトロの興行収入について知ることで、作品の意外な歴史が見えてきましたね。

公開当時は興行的に苦戦したものの、時間をかけて多くの人々の心に根付いていった過程は、まさに名作の証と言えるでしょう。

もし最近となりのトトロを見ていないなら、この機会にもう一度作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。

子どもの頃に見た印象と、大人になってから見る印象は、きっと違うはずです。

興行収入という数字では測れない、作品の持つ温かさや普遍的な魅力を、改めて感じ取ることができるでしょう。

トトロは、これからも世代を超えて愛され続ける作品であり続けるはずです。

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