
スタジオジブリの名作『かぐや姫の物語』を観たいと思っているけれど、どんな声優さんが演じているのか気になっていませんか?
高畑勲監督が手がけたこの作品は、声優陣も非常に豪華なことで知られています。
主人公のかぐや姫を演じる朝倉あきさんをはじめ、地井武男さんの遺作としても話題になった本作。
この記事では、『かぐや姫の物語』に出演している声優キャスト全員を詳しくご紹介していきますね。
プロの俳優たちがどのようにキャラクターに命を吹き込んだのか、その裏側までじっくりと見ていきましょう。
『かぐや姫の物語』の声優キャストは豪華俳優陣

『かぐや姫の物語』の声優キャストは、ジブリ作品らしく声優ではなく実力派俳優を多数起用しています。
主人公のかぐや姫役には朝倉あきさん、養父の翁役には地井武男さん(遺作)、養母の媼役には宮本信子さんが配役されています。
さらに、捨丸役の高良健吾さん、御門役の中村七之助さんなど、映画界・演劇界の第一線で活躍する俳優たちが集結しているんですよ。
2013年11月23日に公開された本作は、興行収入25.5億円を記録し、2026年1月9日には日本テレビ「金曜ロードシネマクラブ」での放送も予定されています。
主要キャラクターの声優キャストを詳しく紹介

かぐや姫役:朝倉あき
かぐや姫役を演じたのは、女優の朝倉あきさんです。
本作が朝倉さんにとって声優デビュー作となりました。
朝倉あきさんは、映画『神様のカルテ』やNHK連続テレビ小説『てっぱん』などで知られる実力派女優です。
透明感のある声質が、純粋で儚いかぐや姫のイメージにぴったりと合っていますよね。
幼少期のかぐや姫については、内田未来さんが担当しています。
翁(おきな)役:地井武男
翁役を演じた地井武男さんは、2012年6月に亡くなられており、本作が遺作となりました。
収録はプレスコ方式(作画前に声を収録する方法)で2011年に完了していたため、地井さんの温かみのある演技が作品に残されています。
ただし、完成直前に6シーンの調整が必要となり、一部のシーンでは三宅裕司さんが代役を務めています。
かぐや姫を深く愛する養父の優しさと、時に間違った方向へ進んでしまう人間らしさを見事に表現されていますね。
媼(おうな)役・語り:宮本信子
養母である媼役と語りを担当したのは、宮本信子さんです。
宮本さんは伊丹十三監督作品で数多くの名演を残してきた名女優ですよね。
かぐや姫を我が子のように慈しみながらも、翁の暴走を心配する母の心情を繊細に演じています。
物語全体の語り部としても機能しており、作品に深みを与えているんですよ。
捨丸(すてまる)役:高良健吾
かぐや姫の幼なじみである捨丸役には、高良健吾さんが配役されました。
高良さんは映画『蛇にピアス』や『横道世之介』などで知られる実力派俳優です。
山で育った野性的でありながら優しい青年の魅力を、自然体の演技で表現しています。
かぐや姫との切ない再会シーンは、多くの観客の涙を誘った名場面として記憶されていますね。
なぜ『かぐや姫の物語』は俳優を声優に起用したのか
高畑勲監督のこだわり
高畑勲監督は、キャラクターに「生きた人間の息遣い」を吹き込むため、あえてプロの俳優を起用しました。
声優さんは確かに技術的には素晴らしいのですが、時として「アニメらしい声」になりすぎることがあります。
高畑監督が目指したのは、日常的で自然な会話のリアリティだったんですね。
そのため、演技力のある俳優たちに白羽の矢が立ったというわけです。
プレスコ方式の採用
本作では「プレスコ」という、先に声を録音してから作画する手法が採用されました。
通常のアニメでは「アフレコ」といって、完成した映像に合わせて声を当てる方法が一般的です。
しかしプレスコ方式では、俳優の演技に合わせて作画するため、より自然な動きと声のシンクロが実現できるんですよ。
これにより、俳優たちは映像に縛られず自由に演技することができ、その演技を元にアニメーターが絵を描くという流れになります。
ジブリ作品の伝統
スタジオジブリでは、多くの作品で俳優を声優として起用する伝統があります。
『となりのトトロ』の糸井重里さん、『もののけ姫』の石田ゆり子さん、『千と千尋の神隠し』の柊瑠美さんなど、数え上げればきりがありません。
これは宮崎駿監督も高畑勲監督も共通して持っていた哲学で、「アニメも実写映画と同じ表現の場」という考え方が根底にあるんですね。
そのため、演技力のある俳優を選ぶことで、作品の質を高めようとしているわけです。
その他の豪華声優キャストを一挙紹介
五人の貴公子たち
かぐや姫に求婚する五人の貴公子も、実力派俳優が演じています。
それぞれのキャストは以下の通りです。
- 石作皇子(いしづくりのみこ):上川隆也
- 阿部右大臣(あべのうだいじん):伊集院光
- 大伴大納言(おおとものだいなごん):宇崎竜童
- 車持皇子(くらもちのみこ):橋爪功
それぞれの貴公子の個性や欲深さを、演技のプロたちが巧みに表現していますね。
特に伊集院光さんの演じる阿部右大臣は、コミカルでありながら憎めないキャラクターとして印象的です。
御門(みかど)役:中村七之助
帝である御門役には、歌舞伎役者の中村七之助さんが配役されました。
歌舞伎界で培われた美しい声と品格のある演技が、高貴な帝の役にぴったりとはまっています。
かぐや姫を強引に宮中へ連れて行こうとするシーンでは、権力者の傲慢さと同時に魅力も感じさせる複雑な演技を見せてくれていますよ。
その他の脇役キャスト
脇を固めるキャスト陣も非常に豪華です。
- 相模(さがみ):高畑淳子、田畑智子
- 斎部秋田(いんべのあきた):立川志の輔
- 北の方(きたのかた):朝丘雪路
- 炭焼きの老人:仲代達矢
特に炭焼きの老人役の仲代達矢さんは、日本映画界のレジェンドとして知られる大俳優です。
わずかな出番ながらも、その存在感は圧倒的ですよね。
『かぐや姫の物語』の声優キャストに対する評価
評価①:自然な演技が高評価
多くの観客や評論家から、俳優たちの自然な演技が高く評価されています。
プロの声優ではないからこそ出せる、日常会話のようなリアルな息遣いが作品の世界観にマッチしているという声が多いんですよ。
特に朝倉あきさんの透明感のある声は、かぐや姫の儚さと強さを同時に表現していて素晴らしいという意見が目立ちます。
評価②:地井武男さんの遺作として
地井武男さんの遺作となった本作は、ファンにとって特別な意味を持つ作品となりました。
地井さんの温かな人柄がそのまま翁のキャラクターに反映されており、多くの人が涙したと言われています。
プレスコ方式で生前に収録が完了していたことも、ファンにとっては救いとなったのではないでしょうか。
完成直前の調整で一部三宅裕司さんが代役を務めましたが、違和感なく仕上がっているという評価が一般的ですね。
評価③:賛否両論の声も
一方で、声優ではなく俳優を起用したことに対して賛否両論の声があることも事実です。
SNSでは「プロの声優さんの方が良かったのでは」という意見も一部見られます。
特にアニメファンの中には、アニメ声優特有の表現力を求める層も存在するため、好みが分かれるところなんですね。
ただし、高畑監督が目指した「リアルな人間の息遣い」という点では、俳優起用は成功していると評価する声が多数を占めています。
制作の裏側:声優キャストにまつわるエピソード
朝倉あきの初声優挑戦
朝倉あきさんにとって、本作は初めての声優経験でした。
映画俳優としての経験はあったものの、声だけで演技をすることには大きなプレッシャーを感じたそうです。
しかし、高畑監督の丁寧な指導のもと、かぐや姫という難しい役柄を見事に演じきりました。
実写では表情や仕草で表現できることも、声だけで伝えなければならない難しさを乗り越えたんですね。
プレスコの難しさと魅力
プレスコ方式での収録は、俳優たちにとっても新鮮な体験だったようです。
完成した映像がない状態で演技をするため、想像力をフルに働かせる必要があります。
しかしその分、自由度が高く、俳優本来の演技力を存分に発揮できるという利点もあったんですよ。
高畑監督は俳優たちの自然な演技を引き出すことに成功し、それがアニメーションの動きにも反映されています。
久石譲の音楽との調和
本作では、音楽を久石譲さんが担当しており、これが高畑作品で初めてのコラボレーションでした。
声優キャストの自然な演技と、久石さんの叙情的な音楽が見事に調和し、作品全体に深い感動を生み出しています。
主題歌を歌う二階堂和美さんの「いのちの記憶」も、かぐや姫の切ない物語を象徴する名曲として記憶されていますね。
『かぐや姫の物語』を観る前に知っておきたいこと
放送予定情報
2026年1月9日に日本テレビ「金曜ロードシネマクラブ」での放送が予定されています。
地上波での放送は貴重な機会なので、見逃さないようにしたいですね。
もちろん、DVDやブルーレイ、各種配信サービスでも視聴可能ですよ。
作品の特徴
本作は、水彩画のような独特のタッチが特徴的なアニメーション表現となっています。
高畑勲監督が長年温めてきた企画で、制作期間は8年にも及びました。
原案・脚本・監督のすべてを高畑監督が手がけており、まさに集大成と呼ぶべき作品なんですね。
日本最古の物語『竹取物語』を原作としながら、かぐや姫の内面をより深く掘り下げた解釈が評価されています。
興行成績と評価
本作は興行収入25.5億円を記録し、商業的にも成功を収めました。
国内外の映画祭でも高い評価を受け、第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞にもノミネートされています。
高畑勲監督の遺作となった本作は、日本アニメーション史に残る傑作として語り継がれることでしょう。
まとめ:『かぐや姫の物語』の声優キャストは実力派揃い
『かぐや姫の物語』の声優キャストは、朝倉あき、地井武男、宮本信子、高良健吾など、実力派俳優が多数起用されています。
高畑勲監督のこだわりによって、プロの声優ではなく俳優を配役することで、より自然でリアルな人間の息遣いを表現することに成功しました。
特に地井武男さんの遺作となったことでも話題となり、温かみのある演技が多くの観客の心を打ちました。
五人の貴公子や御門など、脇を固めるキャスト陣も非常に豪華で、作品全体の質を高めていますね。
プレスコ方式での収録により、俳優たちの自由な演技がアニメーションの動きにも反映され、独特の世界観を作り上げています。
2026年1月9日の地上波放送も控えており、改めてこの名作に触れる機会が訪れますよ。
豪華キャスト陣の演技を堪能しましょう
『かぐや姫の物語』は、美しいアニメーションだけでなく、豪華な声優キャスト陣の演技も大きな魅力です。
まだ観ていない方は、ぜひこの機会に実力派俳優たちの自然な演技と、高畑勲監督が描く繊細な世界観を体験してみてください。
すでに観たことがある方も、声優キャストに注目して改めて観直すと、新たな発見があるかもしれませんよ。
かぐや姫が地球で過ごした短い時間、その中で感じた喜びや悲しみが、俳優たちの演技を通じてあなたの心に深く響くはずです。
この美しくも切ない物語を、豪華キャスト陣の演技とともにじっくりと味わってみてくださいね。