かぐや姫の物語は駄作なの?

かぐや姫の物語は駄作なの?

スタジオジブリの高畑勲監督が手がけた『かぐや姫の物語』について、「駄作」「つまらない」という厳しい評価を目にしたことはありませんか?

制作費52億円をかけた大作でありながら、一部の観客から強い批判を受けているこの作品。

でも、同時に芸術賞を多数受賞し、高く評価する声も少なくありません。

この記事では、なぜ『かぐや姫の物語』が「駄作」と言われるのか、その理由と背景を詳しく解説します。

また、高評価の側面にも触れながら、この作品の真の姿に迫りますね。

『かぐや姫の物語』が駄作と言われる主な理由

『かぐや姫の物語』が駄作と言われる主な理由

『かぐや姫の物語』が駄作と評価される理由は、エンタメ性の低さ、重く暗いテーマ、制作の過酷な背景、そして好みが分かれる演出にあります。

2013年に公開されたこの作品は、興行収入約25.5億円と、制作費52億円超に対して大きく下回る結果となりました。

特に若者層からの評価が低く、「クソつまらなかった」という過激な感想も見られます。

ただし、この評価は観客の求めるものによって大きく変わるため、一概に「駄作」と断定できるものではありません

芸術性を求める層からは高い評価を得ており、カンヌ映画祭技術貢献賞など多数の賞を受賞しています。

なぜ駄作と言われるのか?5つの理由を詳しく解説

なぜ駄作と言われるのか?5つの理由を詳しく解説

理由1:エンターテインメント性の低さ

高畑勲監督の作品は、一般的なエンターテインメント映画とは異なる特徴を持っています。

「面白さ」よりも「考えさせること」を重視する作風が、娯楽を求める観客には受け入れられにくいのです。

『かぐや姫の物語』も例外ではなく、「エンタメ度が低い」との指摘が多く見られます。

ジブリ作品に『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』のような爽快感や楽しさを期待していた観客にとって、この作品は期待外れに感じられたようですね。

理由2:重く暗いテーマとストーリー

この作品の中心テーマは、かぐや姫の「罪と罰」です。

月からの罰として地上に落とされ、呪いのような魅力で周囲を巻き込みながら苦しむという設定は、非常に重厚で暗いものとなっています。

「本来死なずに済んだはずの存在が、選択ミスで悲劇を迎える」という残酷なテーマは、観客が「見たくないもの」を突きつけられる体験となります。

家族で楽しむアニメーション映画を期待していた観客には、あまりにも重すぎる内容だったと言えるでしょう。

理由3:制作の過酷な背景

制作費52億円超という数字の裏には、スタッフの過労が問題化するほどの「ひどい状況」がありました。

制作期間の長期化、予算の膨張、そして厳しい制作環境は、作品の評価にも影響を与えています。

結果として興行収入は約25.5億円にとどまり、制作費の半分も回収できないという商業的な失敗に終わりました。

この数字は、ジブリ作品としては異例の低調さであり、「駄作」評価の一因となっています。

理由4:キャラクターデザインと演出への批判

特に批判が集中したのが、帝(みかど)のキャラクターデザインです。

異様に長いアゴを持つ帝の造形は、「気持ち悪い」「不快」という声が多数寄せられました。

また、かぐや姫が疾走するシーンについても、「自己満足的」との評価があります。

原作『竹取物語』のミステリアスな魅力を損なっているという指摘もあり、使い捨てキャラクターに重要な話をさせる演出に不満を感じた観客も少なくありません。

理由5:観客の期待とのギャップ

「スタジオジブリ」「高畑勲監督」というブランドに対して、多くの観客は特定の期待を抱いています。

しかし、『かぐや姫の物語』は、その期待を大きく裏切る作品でした。

娯楽性よりも芸術性、明るさよりも暗さ、わかりやすさよりも難解さを優先した作風は、一般の観客層との間に大きなギャップを生み出したのです。

この期待とのズレが、「駄作」という評価につながったと考えられますね。

SNSや観客の具体的な意見を紹介

厳しい評価の声

インターネット上では、『かぐや姫の物語』に対する率直で厳しい意見が多数見られます。

「クソつまらなかった」という過激な表現から、「男性嫌悪の皮を被った女性嫌悪」という深読みした批判まで、様々な角度からの否定的な意見があります。

特に以下のような声が目立ちます。

  • 「2時間以上かけて何も残らなかった」
  • 「期待して観に行ったのに裏切られた」
  • 「ジブリらしさがまったく感じられない」
  • 「帝の顔が生理的に無理」
  • 「結末が救いがなさすぎる」

若者層の評価が特に低かったことも、興行収入の伸び悩みにつながったとされています。

偽物の世界描写への不満

作品内で描かれる都の華やかな生活について、「偽物の生活描写」という批判があります。

プティ・トリアノンを思わせるような作り物の美しさが、かぐや姫を苦しめる牢獄として描かれているのですが、この演出が「自己満足的」と受け取られました。

「山里での暮らしこそが本物」というメッセージは理解できても、その対比の描き方が説教臭いと感じた観客も多かったようです。

ストーリー展開への疑問

原作『竹取物語』のミステリアスな魅力を損なっているという指摘も根強くあります。

特に以下の点が批判されています。

  • かぐや姫の「罪」の説明が抽象的すぎる
  • 重要な情報を脇役に語らせる構成
  • 使い捨てキャラクターの多用
  • 感情移入しにくい展開

「なぜかぐや姫は地上に落とされたのか」という核心部分が曖昧なまま進むため、観客は置いてきぼりにされたような感覚を味わったようですね。

一方で高評価の声も存在する

ただし、『かぐや姫の物語』を高く評価する声も決して少なくありません。

芸術性や文化的価値を重視する層からは、以下のような肯定的な意見が寄せられています。

  • 「原作の『輪廻転生』のテーマを深く掘り下げている」
  • 「天女の歌の解釈が素晴らしい」
  • 「女性の抑圧という現代的なテーマに挑戦した」
  • 「水彩画のような映像美が圧巻」
  • 「何度も観返すたびに新しい発見がある」

カンヌ映画祭技術貢献賞をはじめとする多数の芸術賞を受賞しており、国際的な評価は非常に高いことも事実です。

2026年現在の再評価の動き

2026年1月時点では、ストリーミング配信を通じて再評価の動きも見られるとされています。

公開当時は「駄作」と批判した人の中にも、時間を置いて観直すことで作品の深みに気づく人が増えているようです。

特に、以下のような変化が報告されています。

  • 公開時は若かった観客が、年齢を重ねて共感できるようになった
  • 娯楽を求めずに観ることで、芸術性を楽しめるようになった
  • 作品の背景やテーマを理解することで、評価が変わった

観客の好みや人生経験によって評価が大きく変わる作品であることが、改めて認識されているのですね。

まとめ:駄作かどうかは観る人次第

『かぐや姫の物語』が駄作と言われる理由は、エンタメ性の低さ、重く暗いテーマ、制作の過酷な背景、好みが分かれる演出、そして観客の期待とのギャップにあります。

制作費52億円超に対して興行収入約25.5億円という商業的な失敗、「つまらない」「気持ち悪い」という厳しい評価は確かに存在します。

しかし同時に、芸術性や文化的価値を高く評価する声、多数の受賞歴、そして再評価の動きも見逃せません。

娯楽を求めるか、芸術を求めるかによって、この作品の評価は180度変わります。

「駄作」という評価も、「傑作」という評価も、どちらも一面の真実を捉えているのです。

あなた自身の目で確かめてみませんか?

『かぐや姫の物語』は、観る人によって評価が大きく分かれる作品です。

他人の評価に左右されすぎず、あなた自身の目で確かめてみることをおすすめします。

もし娯楽作品として楽しみたいなら、期待値を下げて観るのがいいかもしれません。

逆に、芸術作品として深く考えながら鑑賞したいなら、じっくり時間をかけて観てみてください。

原作『竹取物語』を読んでから観ると、また違った発見があるかもしれませんね。

「駄作」か「傑作」か、その答えはあなたの中にあります。

先入観を持たずに、自分なりの答えを見つけてみてくださいね。

キーワード: かぐや姫の物語 駄作