
スタジオジブリの名作『かぐや姫の物語』をもっと深く知りたいと思ったことはありませんか?
映画を観て感動したけれど、制作の裏側や監督の意図をもっと理解したい。
あの美しい映像はどうやって生まれたのか、音楽にはどんな秘密が隠されているのか。
そんな疑問に答えてくれるのが「ロマンアルバム かぐや姫の物語」です。
この記事では、公式ガイドブックとして映画ファンから高い評価を受けているロマンアルバムの魅力を、収録内容から貴重な対談の内容まで、詳しくご紹介していきますね。
ロマンアルバムは映画の世界を深く知るための公式ガイドブック

「ロマンアルバム かぐや姫の物語」は、2013年に公開されたスタジオジブリ映画『かぐや姫の物語』の公式ガイドブックです。
徳間書店から映画公開と同年に発売されたこのムック本は、メインスタッフへのインタビュー、イメージスケッチ、原画・レイアウト集、高畑勲監督と久石譲の対談など、映画を深く読み解くためのビジュアルとテキストが豊富に収録されています。
映画のストーリーはもちろん、制作背景や監督の意図まで、多角的に『かぐや姫の物語』の世界に触れることができる一冊なんです。
さらに「ロマンアルバム エクストラ かぐや姫の物語」という関連書籍もあり、こちらは30名のスタッフ・キャストインタビューと厳選された原画・レイアウト・背景美術の解説を収録した、アニメーション学習者にとって必携の本とされていますね。
なぜロマンアルバムが映画ファンに支持されるのか

制作の裏側が詳細に語られている
ロマンアルバムの最大の魅力は、映画を作った人たちの生の声を読めることです。
通常の映画パンフレットとは異なり、メインスタッフへの深いインタビューが収録されているため、映画の表面だけでは分からない制作意図や苦労話を知ることができるんですね。
特に高畑勲監督の演出へのこだわりや、スタッフがどのようにあの独特な絵柄を実現したのかが、具体的なエピソードとともに語られています。
高畑勲と久石譲の貴重な対談
本書のハイライトとも言えるのが、高畑勲監督と音楽を担当した久石譲氏の対談です。
この対談では、音楽制作の裏側が驚くほど詳細に語られているんですよ。
久石譲氏は「生きる喜び」と「運命」という2つのテーマを核に作曲を行い、高畑監督の指示で山水画のような省略表現を音楽で再現したと語っています。
「わらべ唄」の5音音階を活用したり、「竹取物語」の不完全さを補う「裏ストーリー」を仮説的に描いたりと、音楽面でも深い思想が込められていることが分かりますね。
特に印象的なのは、捨丸とかぐや姫の再会シーンの曲についての解説です。
久石氏はこの曲を「命を燃やす喜び」をテーマにし、天上への音楽と対比させたと語り、これを自身の代表作と位置づけているんです。
台詞と共存するシンプルなアプローチを追求したという話からは、音楽家としてのプロフェッショナルな姿勢が伝わってきます。
監督の作品解釈が明らかに
高畑監督は対談の中で、かぐや姫を「月の王の娘」として地球に罰で降ろされた存在と解釈していることを明かしています。
人間の「喜・楽・愛・哀」に惹かれる心理を強調したこの解釈は、映画を観た後に読むと、作品への理解がさらに深まるんですね。
また、求婚者たちを「欲のかたまり」と描写したことや、寝殿造りの足音などの音響効果へのこだわりも語られており、細部まで計算し尽くされた演出の意図が分かります。
ビジュアル資料が充実している
テキストだけでなく、イメージスケッチや原画・レイアウト集、企画メモなどのビジュアル資料も豊富に収録されています。
『かぐや姫の物語』の特徴である絵巻物のような独特な絵柄がどのように生まれたのか、実際の原画を見ながら理解できるのは大きな魅力ですね。
アニメーション制作に興味がある人にとっては、プロの技術を学べる貴重な教材にもなります。
ロマンアルバムで知ることができる具体的な内容
音楽の秘密:なよたけのテーマと天女の歌
ロマンアルバムでは、映画音楽の重要な要素である「なよたけのテーマ」や「天女の歌」についても詳しく解説されています。
これらの楽曲は後年、「交響幻想曲 かぐや姫の物語」としてオーケストラ版にアレンジされ、コンサートで演奏されたり、CDとして発売されたりしています。
映画を彩った音楽がどのように構想され、どんな意味を持っているのかを知ることで、映画を観返したときの感動がさらに深まるんですよ。
幻の企画:平家物語から変更された経緯
実は高畑監督は当初、『平家物語』の映画化を希望していたという事実も、ロマンアルバムで明かされています。
それが最終的に『かぐや姫の物語』に変更された経緯を知ると、なぜこの作品が作られたのかという根本的な部分が理解できますね。
監督の関心がどこにあり、何を表現したかったのかが分かる重要なエピソードです。
細部へのこだわり:足音ひとつにも意味がある
ロマンアルバムで語られる制作秘話の中でも興味深いのが、寝殿造りの足音へのこだわりです。
高畑監督は音響効果の一つひとつにまで気を配り、時代考証を踏まえた音作りを追求していました。
こうした細かい部分へのこだわりが積み重なって、あの独特な世界観が生まれたことが分かるんですね。
SNSでの評価:読者の声
ロマンアルバムについては、SNSでも多くの映画ファンが感想を共有しています。
「映画を観た後に読んだら、もう一度観たくなった」という声や、「高畑監督と久石譲の対談が素晴らしい」という評価が多く見られますね。
また、「原画集としても価値が高い」「アニメーションの勉強になる」という、専門的な視点からの評価も目立ちます。
ファンの間では、映画を深く理解するための必読書として位置づけられているようです。
エクストラ版との違い
通常版のロマンアルバムとは別に、「ロマンアルバム エクストラ かぐや姫の物語」も発売されています。
エクストラ版は30名のスタッフ・キャストへのインタビューが収録されており、より多角的に制作過程を知ることができます。
原画・レイアウト・背景美術についても厳選されたものが解説付きで掲載されており、アニメーション制作を学びたい人にとっては特に価値が高い内容となっているんですね。
どちらか一冊だけ選ぶなら通常版、より深く学びたいならエクストラ版も、という選び方がおすすめです。
まとめ:映画をもっと楽しむための必携の一冊
「ロマンアルバム かぐや姫の物語」は、単なる映画パンフレットではなく、作品の世界観を深く理解するための公式ガイドブックです。
高畑勲監督と久石譲氏の貴重な対談、制作スタッフへのインタビュー、豊富な原画・レイアウト集など、映画の表面だけでは分からない制作の裏側を知ることができます。
音楽の意味や監督の作品解釈、細部へのこだわりを知ることで、映画を観返したときの感動がさらに深まるんですね。
徳間書店から2013年に発売されたこの本は、映画ファンはもちろん、アニメーション制作に興味がある人にとっても必読の内容となっています。
あなたも『かぐや姫の物語』の世界をもっと深く知ってみませんか
映画を観て感動したなら、その感動の理由を知ることで、作品への愛着はさらに深まります。
ロマンアルバムを手に取れば、高畑監督がどんな思いでこの作品を作ったのか、音楽にどんな意味が込められているのか、すべてが分かるんですよ。
映画を観返すたびに新しい発見がある。
それが『かぐや姫の物語』という作品の奥深さであり、ロマンアルバムという本の価値なんですね。
書店やオンラインで手に入れることができますので、ぜひページをめくってみてください。
きっとあなたの『かぐや姫の物語』への理解が、もう一段階深まるはずです。