喪主はとにかく挨拶が多い。葬儀に参列したかなら一度は思ったことはありませんか?喪主は告別式・葬儀になると挨拶が仕事みたいなものです。しかし、普段人前で喋り慣れていない人が急に喪主で人前に立つとなると想像を絶するほど緊張するものです。
忌み言葉は使わないといったことを気にしていては、内容が抜けてしまいます。今回は、緊張していてもマナー違反だけは避けたいと思っている人のために、例文をご用意いたしました。短めのものを用意しているので、早く切り上げたい人はぜひとも参考にしてください。
喪主の挨拶例文集3つ
大切なご家族が亡くなったら… |
喪主の挨拶は、喪主の立場によって違ってきます。自分からみて故人は夫なのか、妻なのか、長男なのかをはっきりさせておきましょう。順番に例文を紹介していくので、喪主の人は是非メモを用意しましょう。
ちなみによくある質問が、カンペを見ても挨拶していいのかといったことですが、マナーとしては問題ありません。ちなみにお通夜と告別式の挨拶全く内容でも問題ありません。
1. 喪主が夫の場合の挨拶
本日は、暮れも押し迫りお忙しい中、ご参列いただき、ありがとうございました。
おかげをもちまして、つつがなく式を執り行うことができまして、これより出棺の運びとなりました。
皆様のおかげで、妻も充実した人生を過ごせたと思います。心より感謝いたします。
素晴らしい時間をともに過ごしてくださった皆様に心よりお礼を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。また、本日は最後までお見送りいただきまして、ありがとうございました。
引用先:喪主涼永博史の10ヶ月
2. 喪主が妻の場合の挨拶
〇〇〇〇の妻の□□□□でございます。
本日は、暮れも押し迫りお忙しい中、夫、〇〇〇〇のためにご参列いただき、ありがとうございます。
おかげをもちまして、つつがなく式を執り行うことができまして、これより出棺の運びとなりました。
いつも笑顔で夫が過ごせたのも、親しくお付き合いしていただいた皆様のおかげだと思います。
素晴らしい時間をともに過ごしてくださった皆様に心よりお礼を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。
引用先:喪主涼永博史の10ヶ月
3. 喪主が長男(長女)の場合の挨拶
〇〇〇〇の長男(長女)の□□□□でございます。遺族を代表してご挨拶させていただきます。
本日は、お忙しい中、亡き■(あなたとの関係)、〇〇〇〇の葬儀、告別式にご参列いただき、誠にありがとうございました。
おかげをもちまして、つつがなく式を執り行うことができまして、これより出棺の運びとなりました。
いつも笑顔で父が過ごせたのも、親しくお付き合いしていただいた皆様のおかげだと思います。
皆様にこんなに温かくお見送りいただき、父もさぞ喜んでいることと思います。みなさまには、これからも変わらないご厚情(こうじょう)をお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
本日はどうもありがとうございました。
引用先:喪主涼永博史の10ヶ月
葬儀のとき喪主が挨拶するタイミング
葬儀のとき喪主が挨拶するタイミングは一般的に決まっています。たくさん挨拶している印象がある喪主ですが、葬儀の場合の挨拶はたったこれだけです。
出棺前が一般的
葬儀の場合は、出棺前に挨拶をするのが一般的です。葬儀社系列の葬儀会館で葬式をする場合、プロの司会の人が進行してくれるので、挨拶のタイミングもしっかり教えてくれます。
祖父の葬儀のときには、プロの司会者が進行すべて問題なく行ってくれたおかげで、喪主だった父も何の不安もなく葬儀を終えることができました。挨拶のタイミングも失敗もなかったので、のちほど親戚から後ろ指をさされることもありませんでした。
なぜ、出棺前に挨拶をするのかというと、人によっては出棺が終われば帰る人もいるからです。特に親族以外の人はよっぽどではない限り帰るのがマナーです。故人と関係が遠ければすみやかに退散しましょう。実際、会社でお世話になっている方のお母様の葬儀に参列しましたが、出棺が終われば帰りました。
喪主が挨拶をするポイント
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喪主の挨拶には、いくつかポイントがあります。葬儀の方でもこの人明らかに失敗しているシーンを見たことありませんよね。皆さん喪主の人は立派に難しい言葉を巧みに使いこなし、挨拶をされています。
葬儀の挨拶に出てくるご厚情やご厚誼なんて普段使いませんよね。失敗することなく意味も的確に捉えています。
これもポイントをしっかり抑えているからです。どのようなポイントがあるのでしょうか。
挨拶は3分程度を心がける
葬儀の挨拶は、3分程度がマナーです。出棺前の挨拶はすでに多くの人が外で待っている状態となります。季節に関係なく、早めに切り上げましょう。特に夏と冬は、暑さと寒さで大変なのでことさらシンプルに収まるようにしましょう。
また、出棺前には、あまり死因やエピソードに触れると長引く可能性が出てくるので、短めにして切り上げることを意識しておきましょう。
挨拶の例文は葬儀社からのもらう例文のほうがマナー違反が確実にすくない
喪主の挨拶は、みなさん立派に勤めておられます。忌み言葉も使わず実に完璧な挨拶。あの秘密は、葬儀社から案内をもらうことがありますが、その中から選んで読まれている方がほとんどです。聞いていても普段ではあまり使わない言葉なので、びっくりする人も多いのですが、多くの人が参考にして話されています。
実をいうと、葬儀社の案内にある文例は、ほとんどマナー違反がないように構成されているので、マナー違反ということまで喪主の人が気にしないようになっています。これなら普段人前に出るのが苦手な人も安心です。
マナー違反のことまで気にしていたら、言葉がでず結局何をいえばいいのかわからなくなります。あとから言われるのも嫌ですし、葬儀社から葬儀をあげる場合は特に見ておきたい項目です。
参列者のお礼→故人のエピソード→再度お礼でOK
喪主の挨拶は、大体構成で決まっています。葬儀の案内の中にある文例でもネットに載っている文例でも同じことです。構成さえわかっていれば、話の得意な人であれば、アレンジするのも大丈夫です。
構成は、参列者に対するお礼→故人のエピソード(時間があれば死因や死去の様子を織り交ぜる)→葬儀が無事執り行われたことにたいするお礼となっています。大きく分けてこの3つです。アレンジする場合には、忌み言葉といったマナーにも気をつける必要があります。
葬儀における忌み言葉とは?
葬儀にも忌み言葉があります。忌み言葉というと結婚式で絶対言ってはいけない言葉のイメージが強いですが、実は葬儀でもあります。
葬儀でも結婚式と忌み言葉がかぶっています。主に、葬儀で言ってはいけない言葉は、ますますといった重ね言葉、死や苦しみを連想する言葉、とんでもないことや大変といった言葉です。特に、とんでもないことは、日常でもよく使う会話なのでうっかり出ると失礼に当たります。
焦りゼロ!今からでも5分で挨拶文を考える画期的方法
人前に立って挨拶となると、緊張しますよね。ときに焦ってしまって何を言うんだっけといった明らかに考えているような間を作るのは非常に気まずいものです。しかし、焦っていると葬儀社の案内の文例のことも吹き飛んでしまいます。
まさに緊張して、あと20分したら出棺の挨拶となると緊張します。マナーとしてはカンペを用意して読んでも大丈夫ですので、始まる前に用意しておきたいところです。
喪主の挨拶自動作成サービス
実は、例文に関しては、出棺前の挨拶に限り自動で作成してくれるサービスがあります。選択項目を選ぶだけで勝手に文章を考えてくれるので自分で考える必要がありません。
サービスは、喪主涼永博史の10ヶ月です。一番の特徴は、事細かに設定ができるということです。参列者が親族かそうでないかから、亡くなった日、亡くなった原因、故人との関係、喪主の名前が選べます。
ほぼカンペに近いかたちで仕上がるので、急いでいる人にはまさにうってつけのサービスです。死因を選択しなければ、短めの文章でできあがるので3分以内におさまるところも素晴らしいサービスです。
まとめ
- 文例は、できるだけ葬儀社の案内の中から選ぶ
- 万が一のときには、喪主の自動作成でカンペを作るのもよし
- 出棺前の挨拶は3分以内と短めの方が配慮のある人として評価される
喪主の挨拶が一番大変なところですが、マナー違反がないようにしっかりやっていきたいところです。当日は、忌み言葉を気にする余裕もないので、できるだけ葬儀社の案内の中から選ぶほうがマナー違反と指摘されなくて済みます。
葬儀社から葬儀を上げる場合には、必ず確認しておきできれば、メモ用紙にうつしておくことで不安がなくなります。万が一のときは、自動生成サービスを利用してもマナーとしてはクリアしているので使う分には全く問題ありません。
大切なご家族が亡くなったら… |