葬儀社の選び方

悪徳葬儀社にダマされるな!見分け方のコツとは?

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葬儀が終わって一段落。見積もりをもう一度見ると、なんだか高いわねといったことありませんか? 葬儀業者には話し合いでシンプルなプランにしたのに、金額だけあきらかに高い場合は、葬儀代を多く取られている可能性があります。

葬儀は故人のために行われているのだから、まさかボッタクリにあっているなんて思いませんよね。事実、葬儀のトラブルの相談件数は、国民生活センターによると昨年度は400件程となっています。少ないといえば少ないですが、まだまだトラブルはなくなりません。

今回は、悪徳葬儀社の特徴を紹介していきます。紹介する特徴が当てはまっていると高い確率で悪徳業者ですので、注意しましょう。ちなみに、葬儀はクーリングオフ対象外です。なおさら、見極める目が必要になってきます。

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悪徳業者の特徴

悪徳業者の特徴は、一般的なものから葬儀独特のものまであります。幸いネットがありますので実際どのようなトラブルがあるのかも知れます。以下の特徴に該当するものが多いほどあらぬトラブルの元になります。業者を変えるといった対応をしてくださいね。

質問した内容の受け答えができない

1つ目は、質問した内容の受け答えができないことです。実は、質問することで悪徳業者かどうか見分けがつきます。特に、葬儀は故人が亡くなってから決めることのほうが多いので、時間がなくそのまま契約する人が多いです。しかし、そういった場合でも質問は非常に有効な手段となります。

一度不明瞭だと思う点を質問してみてください。悪徳業者の場合、質問内容に答えません。答えたとしても話が噛み合っていなかったり、相談者の欲しかった情報とはまったくの関係のない回答であったりします

要望を聞いても高額プランしか提示してこない

2つ目は、要望を聞いても高額プランしか提示してこないことです。葬儀は、まずどういったプランにするのから話が始まります。故人の意向によりあまり高くなく質素なものでいい場合もありますよね。

できるだけ質素なプランで価格も安めと要望を伝えているのに、『いやいや、それだと故人がかわいそうです。これまで頑張ってこられた方が本当に質素なプランをお望みだと思いますか?気を遣っているだけです、奥様』と情に訴えてくるのは、間違いなく悪徳業者です

悪徳業者は、お金のことしか考えていないので、言葉巧みに誘導して高額プランを契約させようとします。情に訴えられても話にのってはいけません。

細かい見積もり・相談ごとを嫌がる

3つ目は、細かい見積もり・相談事を嫌がることです。悪徳業者は、先にもいいましたがお金のことしか考えていません。絶えず、この家族からならこれくらいは取れそうだといったことしか眼中にないのです。

したがって、悪徳業者が嫌がるのは、細かい見積もり、相談事です。細かい見積もりをだすと、自分たちが行っていることがわかるからです。必ず業者に相談するときには、見積もりの話で反応を見るのも1つの手です。

良心的な葬儀社なら細かい見積もりを出すことは当たり前です。相談事にも親身になって聞き、合ったプランを紹介します。

契約を急がせるように行動させる

4つ目は、契約を急がせるように行動させることです。悪徳業者はとにかく面倒な手間は省き契約させようとします。特に、時間が残されていませんといったことやこのままでいられると逮捕されますよといったことを言われたら、間違いなく悪徳業者です。

良心的な葬儀社は絶対にやらない行動です。冷静になって急がされているなと思ったら、もう一度質問をして話にならないようなら断ってください。

なぜ悪徳業者に騙される?

気になるのが、どうして悪徳業者に騙されるかです。特に葬儀に関しては、今も昔もあまり話題にしませんよね。実際、忌明け後でもあの葬儀社はなんということだと言った話は聞いたことがありません。 むしろ、葬儀の話をすることは、不謹慎の感じがしてきます。そういったことから、人構わずトラブルがあっても話さないのです。しかし、肝心なことは以下に紹介することにあります。多くの人はトラブルが起こっていることには気づかず、高いわねで終わってしまうのです。

一般的に相場があまり明らかになっていない

1つは、一般的に相場があまり明らかになっていないことが問題です。例えば、スーパーの話だとA店ではB店より白菜が10円安いといったことだとしましょう。すると多くの人はB店に行くと思います。

なぜでしょうか。比較の対象となるものの相場を把握しているからです。しかし、葬儀はどうでしょうか。そういったことはしませんよね。どちらかというと、時間がないからもうここではいいやといった感じで契約するのではないでしょうか。

一般的に葬儀では地域によって相場が変動しやすくこれといった金額がないのです。つまり悪徳業者から見れば、葬儀ほど儲かる商売はありません。はっきりとした相場もなく、そして禁忌にしすぎたせいで、一般の人はわからないことが多いのです。

悪徳業者はそのことに目をつけ、商売をしています。非常に質が悪いですよね。

ボッタクリと気がついた後はすでに葬儀が終わっているケースが多い

2つ目は、1つ目にも関連してきますが、我々が高すぎて取られすぎていると気がついた後には葬儀が終わっているケースが多いことです。

悪徳業者は知らないことに、盛りに盛って高額プランを掲示し、お金を搾り取れるだけ搾り取ります。しかも、気がついてクーリングオフを使おうにも対象外なので、我々は悔しい思いをします。

実際悪徳業者に遭ったときの対処法は後ほど説明しますが、平然とひどいことをしてきます。葬儀を行って故人を見送ったのに残された遺族には腹立たしい思いだけが残ってしまいます。

腹立たしい思いをしないためにも、実際どのようなトラブルがあったのか知っておきたいところです。

実際によくある葬儀に関するトラブル事例

葬儀社とはなるべくトラブルにはなりたくないものです。故人を穏やかな気持ちで送りたいのは誰しもが望んでいます。

しかし、雰囲気さえもぶち壊すのは悪徳業者の常套手段です。トラブルに合わないためにも悪徳業者の実情を理解しておきましょう。

スタッフの質が異様に低く葬儀に必要なものを忘れてしまう

1つ目は、スタッフの質が異様に低く、葬儀に必要なものを忘れ、礼儀作法もなっていないことです。いろいろありえない展開満載ですが、悪徳業者は、相談相手から契約してもらえばあとは放置といったパターンが多いです。

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自社の社員には教育が施されておらず、喪主から見ても社会人としていかがなものかといった態度も見受けられます。実際、葬儀を行ったらスタッフがタメ口で話しており、遺族が不愉快な思いをしているといったトラブルもあります。

葬儀を行ったときに知らないプラン・サービスが勝手に追加されている

2つ目は、葬儀を行ったときにあとで金額を確認すると、知らないプラン・サービスが勝手に追加されていることです。

そんな馬鹿な、と思われる方非常に多いのですが、こういったトラブルは、主に一式と紹介されて我々が知らないサービスを勝手に付属されているケースが見受けられます

金額を見て、一式と紹介されたときには、何が含まれているのかしっかり確認しないとあとあと金額が上がりすぎていてぼったくりにつながります。

悪徳業者にあわないためにできること

故人との最期のお別れ。できるだけいい葬儀社にやってもらいたいですよね。現実問題として葬儀を決めるまでの時間が短いのがトラブルに巻き込まれる元となります。では、けしからぬ悪徳業者に合わないためには、我々ができることはないでしょうか。いいえ、あります。

できるだけ、不謹慎すぎるからといった考え方を変え、自分たちの資産は自分たちで守ることを心がけていきましょう。

葬儀社を決めておく

1つ目は、生前に葬儀社をどこでやるか決めておくことです。昨今終活ブームで多くの人が生前から葬儀社に積極的に出向き、会員になって万が一の時はお任せする人が増えてきています。

事実、葬儀社においても生前会員を募集しています。会員になることで葬儀価格を割り引いてもらえたりできるサービスを付属してです。やはり葬儀は、見えない部分も多いので会社側から見えるようにして利用する人全員にオープンにしておくことはいいことです。

最近では、お出かけついでに気軽に葬儀社に相談して契約した話も聞きます。あらかじめ決めておくと病院から紹介してもらう葬儀社には、生前葬儀社の会員でしたのでと断れます。

見積もりを複数社から取る

2つ目は、葬儀の見積もりは複数社からとることです。葬儀社は様々な業者があります。たとえば、高額な買い物をするときにはお店の人に見積もりを取ってもらいますが、一つのお店からはしませんよね。あれと同じことです。

複数社から見積もりを取ると、悪徳業者かどうかは一目瞭然です。悪徳業者の見積もりはいい加減なことが多いので、一般的な葬儀社から比べると杜撰な見積もりということがわかります。

見積もりはできるだけ細かくとっておく

3つ目は、見積もりはできるだけ細かいところまでとっておくことです。葬儀は一式で30万円といったことが当たり前の世界です。しかし、よく考えてみてください。一式とはどこまでが含まれるのかが説明がないとわかりません。

悪徳業者は、このことに目をつけ一式で細かい説明がないことが多く、要望をいったら別料金になっているパターンもあります。だから、見積もりは細かくとるのです。一式と言われれば、良識がある葬儀社なら一式の範囲も記載がありますし、別途プランとなるならはっきり別のオプション料金となりますと説明してくれます。

地域に密着している葬儀社を知っておく

4つ目は、地域に密着している葬儀社を知っておくことです。葬儀社は地域と連携していることが多いです。地域で葬儀はここと決まっている場合、かなり信頼のおけるところといえます。

地域と密着しているということは、悪事が働くと瞬く間に広がり、誰も利用しなくなります。実際、葬儀社と地域が密着しているところに住んでいますが、自治体からのお知らせを見る限り葬儀はみな同じ業者でしています。その業者に関してはあまり不誠実な噂は確かに聞きません。家族全員何かあった時にはお世話になるつもりでいます。

悪徳業者にあったときの対処法

では、実際に悪徳業者にあったときは泣き寝入りするしかないのでしょうか。実はあまりにも悪質である場合には、消費者契約法といった法律で契約を取り消せることができます。クーリングオフ対象外ではありますが、契約をキャンセルできるまでは知らない人が非常に多いです。

これを機に知っておくと、何かあったときに非常に役に立ちます。

消費生活センターに相談

まずは、消費生活センターに相談しましょう。葬儀においても消費生活センターが相談に乗ってくれます。お住いの地域の消費生活センターへ出向くことです。相談時間が16時30分までとなっているので、別途休みをとるか、葬儀後休みが残っているならその時間帯に相談にいきましょう。

国民生活センターでは書き込みができますが、相談の位置づけではないので、何かあれば消費生活センターに出向いたほうが賢明です。

あまりにも悪徳と認められる場合は契約を取り消せることを知っておく

次に、あまりにも悪徳の場合契約を取り消せることを知っておくことです。葬儀は再三繰り返しになりますが、クーリングオフはできません。できなければ、泣き寝入りも違います。

実は、葬儀は消費者契約法第4条2項の不利益事実の不告知に該当する場合があります。ではこの法律にどのようなことがかかれているのでしょうか。

消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、当該消費者に対してある重要事項又は当該重要事項に関連する事項について当該消費者の利益となる旨を告げ、かつ、当該重要事項について当該消費者の不利益となる事実(当該告知により当該事実が存在しないと消費者が通常考えるべきものに限る。)を故意に告げなかったことにより、当該事実が存在しないとの誤認をし、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、これを取り消すことができる

ただし、当該事業者が当該消費者に対し当該事実を告げようとしたにもかかわらず、当該消費者がこれを拒んだときは、この限りでない。

消費者契約法第4条2項

消費生活センターに相談したついでに、この項目にあたるかどうかの確認をしてください。該当するならアドバイスがもらえます。

まとめ

今回は、悪徳葬儀社の特徴についてまとめてきました。悪徳業者は以下のような特徴を持っています

  • 質問の受け答えができない
  • 要望を聞いても高額プランの説明ばかり
  • 細かい見積もりや相談事をそもそも嫌がる
  • 契約を急がせる

このような悪徳業者に合わないためにも、生前から葬儀社に相談しておくか、近所に密着した葬儀社についても情報収集する必要があります。

故人を穏やかに見送りたい気持ちは、悪徳業者には微塵もありません。もし、悪徳業者にトラブルにあった後なら、消費者契約法で契約をキャンセルできる可能性もあるので、消費生活センターに相談してください。

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