葬儀豆知識

死体検案書と死亡診断書の違いとは?

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大切な人が亡くなると、必ずもらう書類があります。その書類は、死体検案書または死亡診断書です。これらの書類は、いずれも人が亡くなったときの公の証明書となります。条件によって死体検案書になるか死亡診断書かになります。もしこれがないと、のちのち葬儀があげられなかったり、火葬ができないことはもちろん、解約の手続きといったこともできなくなります。

のちのちの手続きに絶対にいるものなので、多く方はコピーをして使っています。原案をそのまま渡すと諸手続きができなくなりますからね。でも気になりませんか?用紙としてはセットなのに死体検案書と死亡診断書は何が違うのか?どういったときにもらうのか?といったことです。

今回は、死体検案書と死亡診断書の違いを説明していきます。死体検案書をもらうケースは意外とあるので、怖がる必要はありません。

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死体検案書と死亡診断書の違い

死体検案書と死亡診断書の違いは、わかりやすく説明すると死亡したときの違いです。

死体検案書の場合は、突然死といった原因が不明な死や病院以外で死亡したときにもらいます死亡診断書は、病死を含め主に病院で亡くなったときに書かれます。

では、死体検案書と死亡診断書はどういったものかを説明していきます。

死体検案書とは?

死体検案書とは、歯科医師を除く医師または獣医師が死亡を証明するために書く書類です。死体検案書になった場合は、早くもらえることもありますが、死に不審点がある(=事件性がある)と考えられるものは、時間がかかります。

様々な事件がテレビで報道されていますが、人が亡くなっている場合はほぼ死体検案書で処理されています。

死体検案書になるケース

死体検案書は、突然死や病院でかかっている病気以外での死亡、交通事故、自殺や他殺のときに発行されます。

死体検案書は、主に病気以外の死で取り扱われることが多いので、問題がなければすぐにもらえますが、不審な点があったりすると医師から所轄の警察署に24時間以内に届けられ、必要ならば司法解剖といったことが行われます。

司法解剖が行われた場合は、警察医から死体検案書がもらえます。

死体検案書にかかる費用

死体検案書の発行には、お金がかかり所轄警察署によっても違いますが、30,000円~100,000円と高額になります。

死亡診断書とは?

死亡診断書とは、主に病死の場合に医師が書類を書きます。医師が診断している病気で亡くなった時は、こちらに該当します。

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死亡診断書になるケース

病死といえども条件があります。なんでもかんでも病死なら死亡診断書と思われがちですが、厳密にいうと、医師が担当し、医師が診断した病気で死亡したときに限ります

たとえば、がんで入院してがんで亡くなった場合は、死亡診断書を医師が発行してくれます。が、骨折で入院して、肺炎で亡くなった場合は、死体検案書になります。

死亡診断書にかかる費用

死亡診断書は、病院の医師が発行しますので、料金は3,000円~10,000円程度で済みます。10,000円以上する費用はさすがに見かけないので、なぜそのような金額なのか聞いたほうがいいでしょう。

死体検案書または死亡診断書がないと困ること

実は、死体検案書または死亡診断書がないと我々としては非常に困る事態になります。通常は、こちらが何もしなくても病院側がやってくれます。自分から死体検案書や死亡診断書をくださいといわなくてもいいのです。

しかし、この重要な書類ができないことは多岐に渡ります。

葬儀があげれない

まず1つ目は、書類がないと葬儀ができません。死亡時には、必ずいずれかの書類を頂いてから、ミーティングをして葬儀会社をどこにするのか決めますが、この種類がなければ、ミーティングも無意味なものとなります。

ご遺体の火葬ができない

2つ目は、ご遺体の火葬もできません。火葬するには、いずれかの書類の提出して火葬許可証を市役所から取ってこないとしてもらえませんので、ないと非常に困ることになります。

基本的に重要書類は原本をコピーして使うことが多いので、多めに10枚ほどコピーをしておくことをおすすめします。

生命保険の解約、年金といった手続きが一切できなくなる

葬儀が終わってから、生命保険の解約、年金やスマホの解約といった故人に関する手続きが必要になってきます。

生前のときには簡単に解約の手続きも取れますが、亡くなってからはいずれかの書類の提出がないとできなくなります。特にクレジットカードを解約するときには都度書類が必要になってくるので、コピーが必要となってきます。

まとめ

今回は、死体検案書と死亡診断書の違いについて述べてきました。用紙はセットになっていますが、人が亡くなったときに医師から書いてもらえます。

死体検案書の場合は、突然死や病死以外、医師の診断以外での病死となっています。病死の場合は高い確率で死亡診断書が出されます

料金は、死体検案書のほうが30,000円からと高く、死亡診断書は3,000円と安くなっています。死亡してからのトラブルは、あまりありませんが、料金が相場より異様に高い場合は、必ず尋ねてください。

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