相続

遺産相続の代行手続きの費用の相場を解説!個人負担額も記載

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遺産相続の話は、複雑で難しいです。誰しもが実際手続するときに苦労するのではないでしょうか。相続が終わってからも、「相続だけはもうこりごり」と振り返る人もいます。

また会社の経営者も二度としたくないとまで断言しているほどです。多くの人が、相続するほどないから関係ないと思っていても、実は名義変更で遺産相続をしなければいけません。

つまり、あまり関係ないと思われる遺産相続は、誰しもが一度は手続きをしないといけないのです。

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でも難しいから無理と思いませんか?遺産相続は、代行してもらうことによりぐっと複雑な手間が一気に省けます。しかしその分かかる費用が問題です。

今回は、嫌な遺産相続、面倒な遺産相続を代行してもらうときにかかる費用について説明していきます。

相場を知ることで、実際遺産相続を代行してもらうときに選び方に詳しくなります。

 

遺産相続を代行手続きで行うときにかかる費用の相場

遺産相続の代行手続きは、代行センターによってどこまでやってもらえるかにもよって金額が違ってきます

代行センターでは、遺産相続のプランによってできる範囲が決まっています。遺産相続の流れについて、 遺産相続手続きの流れを解説!完了までの期間はわずか10ヶ月! をご覧ください。選ぶときには、名義変更を含め相続税の確定申告までやってくれるところを選ぶと一度で済みます。

では、実際代行センターでかかる遺産相続の費用についてです。

目安で20万円程度

代行センターで手続きをする場合、目安として20万程度あれば問題ありません。

気軽に代行を依頼するような金額ではありません。既に葬儀で数百万円以上出して、1ヶ月後には遺産相続の手続きを考えると、出費ばかりがかさみます。

なぜこれほど高額にはもちろん理由があります。理由に関しては後述します。

しかも、遺産相続は個人で行うと費用がかからないと思っている方非常に多いです。しかし、実際は依頼費用にプラスして別途費用がかかります

つまり、遺産相続は完全に無料では行えません。

依頼以外でも個人で必ず負担する費用

代行手続きは、代行の手続き以外にも費用がかかります。かかる費用は以下の通りです。

  • 代行依頼をしたときの依頼者に対する交通費
  • 市町村役場で遺産相続に関する戸籍謄本等の発行手数料
  • 相続登記の手続きにかかる固定資産評価証明書の交付手数料および登録免許税

ここで注目して欲しい点は、登録免許税です。登録免許税は、土地や建物を購入したときに、自分の土地だと公的に証明するために登記を行います。この時にかかるお金です。

それなら、相続には全く関係ないと思いきや、相続や贈与でもかかります。今回は遺産相続なので、住んでいる場所を相続する場合は、国の決まりにより登録免許税を納めないといけないのです。

例えば、土地の価値が3000万円なら登録免許税は、3000万×0.4で12万円相続する人が支払う必要があります。

また、発行手数料と登録免許税は個人で遺産手続きをしてもかかってくる費用です。

 

なぜ遺産相続の代行手続きの費用は高いのか?

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気になるのは、遺産相続の代行手続きの費用です。異様に高いと思いませんか?何をどう計算したら20万程度といった額になるのでしょうか。

手続きごとに関わる専門家が別に必要だから

理由は、代行手続きをする専門家が複数人必要だからです。代行と聞けば、誰か一人にお願いするようなイメージがないでしょうか。しかし、遺産相続で関わる専門家たちは、できる手続きが限られてきます。

遺産相続で関わってくる専門家は最低でも4人です。以下の人たちが代わりにやってくれます。

  • 行政書士
  • 弁護士
  • 税理士
  • 司法書士

最低でもこの4人が連携して代行手続きをします。一度依頼すると4人が付いてくるようなイメージです。司法書士と弁護士は遺産相続に関しては業務がかぶることが多く、中には1人で2つの資格を持っていることもあります。

では、実際どのような役割を持って代行手続きに携わるのか代表的なものを取り上げていきます。

 

遺産手続きを代行した場合関わる専門家たち

上記紹介した4人の専門家は、決まりによりできる範囲が限られています。特に税金に関することは、代行センターにより税理士が所属していなければ別途依頼が必要です。

具体的にどんな役割で代行手続きが進んでいくのかまとめました。

行政書士:車・バイクの名義変更、書類作成

まずは、行政書士です。行政書士は、故人が車やバイクを所有しており名義変更の手続きを行います。他にも書類を作成します。

弁護士:書類作成、相続放棄

続いては、弁護士です。弁護士は主に相続を放棄する場合の手続きを行います。司法書士とできる範囲がかぶるので、代行センターに司法書士がいなければ所属弁護士が担当します。

税理士:相続税の申告と準確定申告

次は、税理士です。税理士は相続税の申告と故人の準確定申告のみが関連してきます。税金以外のことには基本的にしません。代行センターの中には、相続税の申告までしてくれるところとしていないところがあります

違いは、代行センターに所属している税理士がいるかいないかです。代行するときは、確定申告までしてくれるところを選ぶようにしましょう。代行センターでできなければ、別途税理士を紹介してもらうか自分で探すかになります。

司法書士:不動産の名義変更、相続放棄、書類作成

最後は、司法書士です。司法書士は、不動産の名義変更を行います。他には相続放棄や書類作成も兼任します。代行手続きを依頼する場合、不動産の名義変更は、司法書士しかできません。

 

まとめ

今回は、遺産相続を代行で行う場合のかかる費用の相場について説明してきました。目安としては20万円程度です。代行といえどその先には、4人の専門家がいます。

行政書士、司法書士、税理士、弁護士です。代行依頼をするときは、相続税の申告、故人の確定申告ができるところを選びましょう。そうでなければ、税理士だけ別途紹介を受けるか自分で探さないと相続が終わらないからです。

代行依頼を考えている場合は、更に出費が増えます。その分将来起こりうるトラブルを全て潰してくれます。実際に、相続があまりないと決めつけ、遺産相続を自分で行い、数年は何事もありませんでした。しかし、故人が亡くなって数十年したのち、土地付近の工事の許可で訪問された時にこの土地の所有者が亡くなっているのでご連絡申し上げましたと言われ、途方にくれたことがあります。

土地に関してきちんと相続していなかったため、所有者が故人のままになっていたのです。こういったケースも考えられるので、きっちり行いたいなら代行した方が安心できます。

 

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