家族葬

家族葬とは何か?どんなもの?行う方法は?

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最近、家族葬をよく耳にしませんか?葬儀斎場の老朽化により、リニューアル工事が終われば、家族葬をメインとした作りになっているくらい家族葬に人気が出ているのは事実です。

少し前までは、人が亡くなると家族だけではなく、近所の方々に見送られることも非常に多かったのです。斎場も多くの人が参列できるように、大きめの会館が多く、家族葬用の作りにはなっていませんでした。それが今や家族葬です。街でも葬儀斎場のリニューアル工事が日常的に行われています。

つい先日まで家の近くの公益社の斎場がリニューアル工事を行っており、工事が完了するやいなや広告で内部がどのようになっているのか知りましたが、どう見ても家族葬用のこじんまりとした会館となっていました。

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今回は、家族葬とはどのようなものかを中心にお伝えしていきます

家族葬とは?

 

家族葬とは、家族や親族、ごく親しい友人を中心に小規模で行う葬儀のことを指します。

家族葬の葬儀形態

葬儀の形態は一般葬とさほど変わらず通夜と告別式に分かれます。ただ、人数が一般葬より少ないのが家族葬という理解でほぼ間違いありません。最近の考え方として、通夜の場合は防災上の理由から時間を短くする人がほとんどです。時間が短くなった通夜を、半通夜といいます。

家族葬の参列人数

家族葬の参列人数は、1人から多くても30人程度です。一般葬では、50人・60人と比べると家族葬の人数が非常に少ないことがよくわかります。

小規模で行うので、一般葬とは違い場所も狭めに作られています。中には、宿泊施設がない葬儀場もあります。

家族葬はどこで行われるのか?

実際、家族葬が行われる場所についてです。家族葬は、自宅・葬儀社の会館・公営斎場・民間の葬儀場・宗教施設・地域の集会場で行われています。

家族葬は、民間の葬儀場でしかできないと思いきや、いろんな施設で行うことができます。家族葬の場所を選べることは、非常にいいことです。

家族葬はどうやって決まるのか?

家族葬は、どうやって決まるのかといいますと、多くが亡くなった方の意思です。生前、故人が葬儀は家族葬にしてほしいという要望を決めていたら、家族葬に決まることが多いです。

もし、故人から生前何も聞かされていなくても、予算がつかなかったり、故人の友人関係が把握できていなかったり等で家族葬に決める方非常に多くなってきました。

都市部では、家族葬が当たり前になりつつ今、何故家族葬がこれほど人気になってきたのでしょうか?

家族葬がなぜ人気なのか?

家族葬が人気になってきている原因は、主に3つあります。どうれもニュースでは深刻な問題となっています。

隣人・ご近所付き合いの減少

 

1番大きな原因は、隣人・ご近所付き合いの減少です。昔は、ご近所付き合いは必須なところもあり、ご近所さんからお野菜を頂いたり、こちらも旅行のお土産をご近所さんに渡していたりしていました。

しかし、今はどうでしょうか?ご近所さんからわざわざお野菜を持ってくる人なんて田舎くらいしか見かけなくなりました。したがって私達も何かをご近所さんに渡すという習慣事態がなくなってきているのです。

今の人たちは、自分たちで精一杯で、ご近所とコミュニケーションをとる余裕がないのです。中には、隣人がどんな人が住んでいるかわからない、ご近所同士の会話が見られなくなったという話もよく聞きます。

経済的に葬儀費用を節約したい

2番目に大きな理由は、経済的に葬儀費用を節約したい傾向にあります。確かに葬儀は、莫大に費用がかかります。一般葬では100万、200万が当たり前となってきています。

しかし、まとまったお金はそうたやすく出せるものではありません。保険に加入していても、葬儀費用全てをまかなえるとも限りません。余裕がないとなると、葬儀費用も抑えたいのは、自然の流れです。

親族が高齢で集まりにくい

最後の理由は、親族が高齢でなかなか集まりにくいことがあげられます。亡くなった故人が高齢だった場合、友人関係も高齢であることがほとんどです。

すると、中には車椅子で生活している友人もいます。足腰が悪い高齢の方もいるので、なかなか葬儀までは参列しにくいといった状況もあります。さすがに足腰が悪い中で参列してもらうのは、気が引けますからね、気を遣って家族葬を選ぶ人も増えてきています。

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家族葬の流れ

 

家族葬はどのような流れで行われるのでしょうか。大まかな流れを書いていきます。

家族葬の会場決め・参列者への連絡

まず、亡くなった直後に家族葬の場合は、他の葬儀と同様葬儀社と葬儀場を決めないといけません。病院や警察から葬儀社を紹介されますが、その場合ですと、料金が高めの場合がほとんどなので、できるだけご自身で選ぶか生前、故人が葬儀社を決めていた場合は、葬儀社に連絡してください。

同時進行で、参列者を決め親族やご友人に連絡をします。家族葬は一体どこまで呼べばいいのかは後述します。この部分に関しては非常に悩ましいところです。

半通夜(夕方6時から7時まで)

葬儀社が決まったら、半通夜を行います。通常お通夜といいますと、1日中線香をともし続けるイメージの人が多いのです。がしかし、最近の考えでは、防災の面からあまりよくないことが問題になり時間を短めにする人が多くなりました。これが半通夜です。

半通夜は、夕方の6時から7時までと時間が決まっているので、時間帯によっては会社勤めの親族にも参列がしやすくなります。

告別式

翌日には、告別式が行われます。この告別式は、一般葬と変わりありません。家族葬の場合の告別式は、人数規模が違うだけなので、一般葬よりかは早く終る場合があります。

葬儀社等に料金のお支払い

半通夜と告別式が終わると、葬儀社等に料金をお支払いを行います。この部分の流れは、家族葬であれ一般葬であれ変わりはありませんが、家族葬の費用は一般葬よりも桁違いで安くなります。

では、家族葬の費用は一体どのくらいかかるのか見ていきましょう。

家族葬の費用

 

家族葬の費用は、どの葬儀社を選ぶかによって違ってきます。更にオプションをつけると値段がだんだんと上がっていきます。

葬儀で有名な、公益社の家族葬は98万円から、ティアの家族葬プランは、45万円から(式場や火葬場の使用料は含まれていない)、小さなお葬式では、49万3千円(火葬場の使用料金は含まれていない場合がある)からとなっています。

葬儀の費用は、大きく分けて葬儀一式費用、飲食費用、寺院費用の3項目から成り立ちます。家族葬でも変わりません。家族葬で異様に安い場合は、先程も書きましたが、式場の利用料や火葬場の使用料、飲食費用や寺院費用が含まれていないので、話し合いのときにどの金額が含まれていないのかははっきりさせておかないとトラブルのもとです。

家族葬で参列者の範囲決め

家族葬で参列者に連絡するときに、どこまで呼ぶのか迷いますよね?もちろん、故人の親族や兄弟は範囲として入っていますが、故人の友人関係については、なかなかわからないものもあります。

普段から、故人と生前コミュニケーションを取っていればスムーズに呼べるのですが、わからないときはどうすればいいのか悩みます。そして、このわからなさは、葬儀終了後、ご友人本人からなんで呼んでくれなかったんだとトラブルのもとになります。

もし、迷っている場合は、呼ぶ方向で連絡で十分OKです。故人が高齢で亡くなった場合、友人も高齢でなおかつ住んでいる場所が会館より遠い場合は、相手から断る可能性もあります。断られたときは、ご自宅で別途お別れ会をするかそれでも断られたらそのままでいいです。

家族葬のときの参列者側のマナー

家族葬側で参列するときのっマナーを載せておきます。

香典は原則辞退される

葬儀といえば、香典です。参列者からすると香典にいくら包むか結構悩みどころ。しかし、家族葬の場合は、原則香典は持っていっても辞退されます。

連絡の際に、家族葬なので香典は辞退とはっきりと連絡してくれます。忙しい中連絡漏れもありますが、受付で香典は辞退と言ってくれます。

まとめ

今回は、家族葬についてお話してきました。家族葬は、ご近所付き合い、隣人との付き合いが希薄になった今、都市部では非常に増えてきている葬儀形態です。

家族葬は、故人の意思の場合もありますし、中には経済的な理由で家族葬を選ばれる方もいます。ごくまれにですが、ご近所には葬儀をしていることをばれたくない理由で家族葬を選ばれる方もいます。

家族葬の場合は参列者が1人から30人くらい規模の葬儀となっていますので、香典は原則辞退されることのほうが多いです。

大切なご家族が亡くなったら…
取り返しのつかないことになる前にまずは大まかな手順を知っておいてください!
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