故人が亡くなって一番最初に行う法要は、初七日法要です。初七日法要は、本来ならばご逝去された日を1日目として、7日目に行う法要です。しかし、法要で一番頭を悩ますのは服装ではないでしょうか。
通夜、告別式、法要と服装に関する悩みは増えていくばかりです。適当と言われてもなかなかきっちりとした儀式なのでどの範囲までがOKなのか、地域にもよってOKだったりNGだったりするのでなかなか判断ができない場合もあるようです。
今回は、最初の法要初七日法要の服装についてまとめていきます。
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知っておきたい初七日法要の傾向
まずはじめに、最近の初七日法要の傾向についてです。近年では多くの人が会社に勤めているかと思います。勤める人が増えるにつれて葬儀や告別式を含めて休める日が定められています。故人との関係によって決まっていますが、最高でも喪主の7日が限界です。
ともなると初七日法要をしていると子供がいれば学校へ行ってるし、足が悪いおじいちゃんおばあちゃんは、また行かないと行けないのねとなります。なかなか初七日法要の日に遺族、参列者が揃う日は見かけなくなりました。
ということで最近では以下のような傾向になっています。
告別式と同日で行うので基本は告別式の服装で構わない
告別式と初七日法要は同日に行われるようになりました。実際祖父のお葬式を十数年前にあげましたが、告別式と初七日法要は同日に行いました。本来ならば、別々の日に行いますが、最近では同日に行う人のほうが増えてきています。
同日に行うことがマナー違反かというとそうではありません。やはり、葬儀に参列している方が高齢の人が増え、中には足が悪い方もいらっしゃいます。それを考えると、同日に行ったほうが負担が減ります。
また同日にしたほうが、服装について悩まなくても済みます。告別式の服装のまま初七日法要を行うからです。着替えもないので告別式が終わると別室に案内されてそのまま初七日法要を行います。
初七日法要の服装について
では、実際初七日法要の服装についてまとめていきます。基本的に告別式に着ていった喪服で問題ありません。ただし、遺族側と参列者側での服装はグレードが違ってくるので注意が必要です。
男性編
では、まず男性編からです。年代別に分けましたので参考にしてくださいね。
成人
大学生以降は、男女共通して喪服を着たほうがいいでしょう。リクルートスーツでも出席は可能ですが、冠婚葬祭にきっちりとしている地域なら大学生以降喪服のほうがマナーある人として評価されます。
- 遺族側・参列者側共通
遺族側として参列する場合、喪服です。では男性の喪服は、ブラックスーツです。黒地のものなら、普段お仕事で使われているビジネススーツでも可となっています。
中は、白いワイシャツ、黒いネクタイ(ピンは留めない)、黒の革靴、黒無地の靴下を着用します。
幼児から中高生
幼児から中高生まで、制服がある場合は制服で構いません。特に幼稚園の場合はベレー帽まで指定となっているところもありますが、葬儀の際にはベレー帽は必要ありません。
また、中高生以降、制服がない場合は、兄弟から借りて乗り切っている人もいます。兄弟がいない場合は、まだまだ成長する可能性も考えて、葬儀社のレンタイルサイトか喪服のレンタルサイトを利用するといいでしょう。
また、お金を出してまでと考えている場合は、黒や紺、グレーなどのブレザーまたはジャケットと暗めのパンツを着用します。中身は白のシャツやブラウスで構いません。
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女性編
続いて女性編です。女性の場合、服装以外にもメイクやアクセサリーバッグに至るまで全身に注意が必要です。女性の場合、スカートなので、マナー違反があれば非常に目立つので注意してください。
成人
成人の場合は、男性同様、遺族側と参列側とでは若干服装がことなります。遺族側では格式の高い服装というのは、男性も共通のマナーです。
- 遺族側として参列する場合
遺族側として参列する場合は、正式な喪服を着用します。この場合正式な喪服は、黒無地のワンピースかスーツです。スカートの着丈は膝が隠れる程度です。短すぎるのも長すぎるのもマナー違反となります。
祖父の葬儀のときには、遺族側だったのでスーツで着用しました。ストッキングも黒、パンプスを履いていきました。
- 参列者側の場合
参列者側の場合は、黒の喪服のワンピースやパンツスーツでの参列も可能となっています。パンツスーツで参列する場合も、基本はストッキングです。参列者でも肌の露出はNGとなっているので、夏では最低でも七分袖のものを着用しましょう。
靴も遺族側の参列するときと同じように黒のパンプスが一番無難です。
幼児から中高生
幼児から中高生の間は、制服があれば、制服を着用します。また靴に関しては学校に履いていけるような靴でOKです。無理をして黒のパンプスにこだわる必要がありません。
また、制服がない場合は、制服風の黒のブレザー白のブラウスといったものにしましょう。靴についても学校に履いていくような靴でOKです。姉妹がいる場合には姉妹から借りるのも手です。
なるべくトーンを落とすような色を選び、常識はずれな目立つ色は避けましょう。
初七日法要で身につけるアクセサリーとメイクのマナー
特に女性は、メイクやアクセサリーでも気をつけることが山のようにあります。順番に見ていきましょう。
パールは一連もの
まず、女性の喪服のイメージとしてパールをしているところをよく見かけます。パールのネックレスをするときには、一連ものを選びましょう。途中から2つに分かれているのはマナー違反となるので絶対に身につけないようにしましょう。
結婚指輪以外外す
女性の場合、結婚指輪以外のアクセサリーは原則しないのが葬儀でのマナーです。オシャレよりもマナーを守ることが大切です。マナー違反をすると、葬儀は大事な行事に分類されるので、人によっては後の信頼関係にもひびが入ります。
メイクについて
女性においては、葬儀においてもメイクをするのがマナーとなります。しかしながら、葬儀ですので、派手なメイクはせずナチュラルメイクが好まれます。
逆に派手なメイクで行くと、後ろ指をさされるのでマナー違反ほど後ほどの付き合いに影響が出てきます。
まとめ
今回は、初七日法要の服装についてお伝えしてきました。
- 男女とも初七日法要の服装は、告別式で着用していった服装で問題ない
- 男性はブラックスーツ、女性は黒無地のワンピース
- 学生は制服があれば制服、なければ兄弟から制服風の服装を借りるかレンタル
- メイクはナチュラルメイクを心がける
葬儀で最も大切なのは、マナーを守ることです。マナーは今後親戚関係の信頼関係にも影響を及ぼします。あまり言いたくはありませんが、マナー違反があると本当に最低限の連絡しかこなくなり相手にされなくなります。
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