ある日突然、電話やLINEでやってくる訃報の知らせ。元気だったあの人がまさかと動揺してしまいますよね。電話では、主に知らせられる内容は、葬儀と告別式の時間だけです。葬儀の形態が決まっていれば、どのようなお葬式にするのかも知らされます。
なお、香典を辞退している場合も最初の連絡のときに言われるのが一般的。でも気になりませんか?お通夜と告別式のおおまかなスケジュールについてです。お通夜は、焼香で終わりですが、お葬式については、出棺や初七日、そのあとの精進落しと結構お時間をとられます。
やはり、不謹慎とは思いますが実際のところはどのようなスケジュールで進み、大体何分くらいかかるのかは把握しておきたいものです。連絡を受けたときも、親族として参列するときにも役に立ちます。
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特に直近で喪主ともなると、葬儀も結構バタバタするものなので、きっちりスケジュールを把握することで滞りなく進行できます。やはり親族の代表として他の人からあの人はとは言われたくないもの。どのような形で進行していくのかきっちりと紹介していきます。
お葬式の流れについて!最短かかる日数
まずは、お葬式が終わるまで最短何日かかるのかです。参列したことのある人ならすっきり答えられる問題です。最短かかる日数について説明していきます。
最短で3日
お葬式まで終わるまで、最短3日かかります。喪主の場合、平日なのに仕事はと内心思っている人も多いかもしれませんが、会社の決まりで亡くなった人とご自身との関係により休める日が決まっています。
自分のご両親が亡くなった場合は、7日、祖父祖母となると3日、配偶者は10日、子供は5日、叔父、叔母は1日に定めている会社が多いです。詳しくはご自身のお勤めしている就業規則にありますので、仕事の開いた時間に確認することをおすすめします。
お葬式の訃報は、会社に連絡するだけでいいのであまり心配する必要もありませんし、上司を説得する必要もないので、ストレートに誰々が亡くなったから休みますで問題ありません。
お葬式までの大まかなスケジュール
では、最短3日を前提にお葬式までどのような形で進むのか紹介していきます。大まかには、ご逝去日、お通夜、お葬式の3日に分けました。具体的に話を進めていきます。
1日目:ご逝去日
亡くなった当日の大まかなスケジュールです。
- 御遺体一時的病院で安置
- 病院からの説明
- 葬儀社の決定
- 親族、参列者の連絡
- 僧侶への連絡または紹介
- 退院手続き
- 御遺体を葬儀社へ搬送
亡くなった当日に、葬儀社を決定するところまでやらないといけません。時間は数時間程度です。目まぐるしいのであっという間に時間が過ぎます。
お葬式は、亡くなってから翌日にしなければいけない決まりはありませんが、できるだけ早くするのが現代の一般的な考えです。
一番時間がかかるのが、葬儀社の決定です。具体的に葬式について決まっていなければ病院と提携している葬儀社を紹介されます。しかし、紹介された場合は料金が割高になることが多く、葬儀が高いと言われている根本の原因でもあります。
病院から紹介された葬儀社とは断れない気持ちもありますよね。しかし、しっかり決めていたら、紹介された時点で断ることができます。あの独特の雰囲気で断れるのかと思いますが、思いっきり断っても何ら問題ありません。
決めてない、だったら先に葬儀社も全部決めておけばいいじゃない、これが今の考え方です。噂が噂を呼んであの葬儀社ボッタクリなのよと聞くと、これじゃいけないと立ち上がる人も多いのです。どうやって立ち上がるのか、それが終活です。
病院によっては、噂のボッタクリ業者しか選択肢がない場合もあります。病院がどの葬儀社と提携しているなんて生きているうちはわかりません。葬儀の紹介を受けてはじめて心の奥底で噂に聞いていたボッタクリ業者じゃないと思うわけです。
2日目:お通夜
2日目には、一般的な葬儀の場合、お通夜を行うところがほとんどです。お通夜には、主に焼香と通夜振る舞いです。時間は3時間程度となっています。
- 焼香
- 通夜振る舞い
お通夜の考え方としては、最近はもっぱら親族と故人とより親しくなってきた人だけが参列するようになっています。お葬式のように、大勢の人が集まることはまずなくなりました。
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会社の関係だった場合は、お通夜には参列せず、お葬式だけ参列するのがマナーとして広まっています。親戚等血のつながりが濃い場合は、よっぽどのことがない限り会社も休めますので、お通夜、お葬式両方に出たほうがいいでしょう。
3日目:告別式
3日目は、告別式です。告別式は、人数にもよりますが5時間程度見積もっておくといいでしょう。
- 出棺
- 火葬
- 収骨
- 初七日
- 精進落し
5時間程度時間を見積もるのは、初七日、精進落し込みの時間です。最近では、本来ならば初七日は別にやってましたが、やはり働くひとも増えてきているので、別に時間が取れない人のほうが一般的になりました。
参列者の場合は、出棺すれば解散となる場合も多いですが、親族の場合は精進落しまで参加するので、フルに見積もっておきましょう。
葬儀を日程を決めるポイントとは
葬儀は最短3日といいましたが、実はこれよりも長くなる場合があります。3日かかることは変わりませんが、亡くなってから翌日や翌々日の場合、1日あいて3日間といった可能性があるのです。
葬儀の日程が決まったときに、葬儀社からこう言われた場合は、ずらす必要があります。
『その日は、友引なので火葬場が休みです』
原則友引の日は火葬場が休業日で葬儀が挙げられない
火葬場が休みでも葬儀とは関係ないと思われるかもしれません。火葬場に休業日があるなんて、365日24時間営業じゃないのかと思われるかもしれません。というのも、火葬場に定休日がないからなおさらです。
ポイントは、友引の日は、日本古来の考えにより今でも葬儀を行わない習慣が残っています。火葬場は定期的に定休日を設けると、葬式をあげて火葬ができないとなったときは大変になります。
日本古来より、友引の日には、自分もあの世に連れて行かれるという考えがありますので基本的に休みなことが多いです。考えを気にせずやっているところもありますが、友引で葬儀を行うときには、備え人形を棺に入れて自分の身代わりになってもらいます。
まだまだ伝統的な考えはしっかり残っています。
親戚や知り合いからの訃報の連絡を受けたら気になる疑問
訃報の連絡は誰しもが悲しくなります。自然とお通夜、告別式に行くという考えになりますが、やはり本当に行っていいものか、会社も休めるのか心配になりますよね。お悩み解決のためにも、実際のところはどうなのか疑問をまとめてみました。
会社は告別式のために休めるのか
まず、会社は告別式のために休めるかについての疑問です。会社には、訃報について休める日が故人との関係によって異なってきます。特に友人の葬式のために休める会社はほとんどありません。
少なくとも故人との関係が、配偶者から両親、祖父母、子供、叔父、叔母までです。それ以外の人は基本的に休めないので、遠い親戚としての参列は有休を使わないと無理です。
お通夜と告別式必ず両方いかないといけないものなのか
お通夜と告別式必ず両方行かないといけないのかという疑問についてです。昔は、お通夜も告別式も行くといったことが当たり前でした。
しかし、現代になって多くの人が働いて仕事をするようになってきたので、考え方が変わりました。お通夜は近親者のみ、告別式が近親者と親しいご友人となっています。
基本的に両方参列するのは、親族のみの場合が多いので、親族ではない人が参列する場合は告別式だけのほうがいいでしょう。
喪服がすぐに用意できないときはどうすればいいのか
最後の疑問は、喪服について。喪服は成人したら作りに行くという文化は今では昔となりました。
男性はスーツ、女性はワンピースが定番となっており、和装で葬儀するところはよっぽどじゃないと見かけなくなりました。特に参列する人はほとんどスーツかワンピースです。
喪服がない場合、用意できない事情も増えてきています。もし用意ができない場合は、葬儀社が喪服のレンタルできる店と提携している場合が多いので、葬儀社に問い合わせるとレンタル先を紹介してくれます。
まとめ
今回はお葬式の大まかなスケジュールを紹介してきました。葬儀が3時間程度、告別式は5時間程度となっています。
就業規則では、親族しか基本休めない会社が多いので注意しましょう。また友引の日には原則火葬場の都合により葬儀があげられない場合もあります。友引の古来の考えがしっかり残っているので、友引の日にはあまりしないようがいいでしょう。
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