葬儀豆知識

火葬時間の目安はどれぐらい?個人差はあるの?

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いよいよ、出棺が終えたら、最期のお別れとなる火葬です。故人の好きなものをふんだんに詰め、今生の別れを行います。火葬に関しては今まで触れることはあまりしてこなかったので、時間を聞くことすら聞けない雰囲気ありませんでしたか?

昔は何かと聞きづらい環境ではありましたが、今では火葬場の人から大体の目安の時間を教えてくれるようになっています。今回は、火葬するまでの目安時間について紹介します。合わせて個人差があるのかも言及していきます。

火葬時間の目安時間

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火葬の目安についてです。数十年前に比べて随分改善され早まっています。火葬については、台車ごと火葬している台車式が多く採用されています。また、火葬は、他の方も利用されているので、多ければ後にずれ込んでいきます。

昔と違って、今の火葬場は、煙突がない場合が多く、有毒なものが外に出ないように環境に配慮されています。火葬と聞いて御遺体を燃やすだけかと思いきや、冷却する作業も必要です。

1~2時間程度(冷却込み)

火葬する時間は、1時間から最高でも2時間までには終わるようになっています。地域によっては、この待っている時間を使って精進落しが行われたりします。しかし、基本は故人との今生の別れになるので、じっくり故人についての話をしながら、時間を過ごす方のほうが多いです。

実際、祖父の葬儀のときには、ロビーで終わるまで故人の話をしながら過ごしていたことが記憶に新しいです。火葬の過ごし方によっては後ほどまとめていきます。

個人差は成人ではほぼない、子供は1時間以内、赤ちゃんは数十分以内

火葬時間における個人差はあるのかというと、成人同士ではあまりなく、納め式のときに納めた内容によって差が生まれてきます。

また、成人と子供・赤ちゃんとでは、赤ちゃん、子供、成人の順となります。時間にすると、赤ちゃんが20分、子供が40分程度となり、1時間もかからなくなっています。

 

火葬場に到着してからの流れ

実際火葬場に到着してからいきなり火葬ではありません。火葬場に到着してからも手順があります。一般的な手順は以下のとおりです。

火葬場に到着してからの流れ

  1. 許可証の提出
  2. 納め式
  3. 火葬
  4. お骨上げ

宗教によっては、僧侶も赴き、お経をあげたりしますが一般的には4つの手順を踏まえて火葬が行われます。

許可証の提出

まず、火葬場につくと、許可証の提出を求められます。この許可証は、故人が逝去してから医師からいただける火葬許可証です。

中には、火葬許可証を持っていなかったけど何事もなかったように火葬されたという人もいます。一体どういうことでしょう。実は、火葬許可証は、葬儀社の方に代理で提出してくれます。代理で提出してくれているので、何事もなかったように火葬が行われるのです。

詳細は葬儀社を決めるときに火葬についてはどうするのかも決めるので許可証を自分が持っているか葬儀社の人に預けているかのどちらかになります。

納め式

納め式は、故人が生前使っていたものを棺に納めます。テレビやドラマの葬儀のシーンでも思い入れのものをたくさんつめているシーンありますよね。あのシーンが納め式です。

納めていいものは決まっています。まず前提に燃えるもの限定です。棺にいれてもいいものは、手紙・寄せ書き、お菓子・タバコ、人形等の副葬品、洋服となっています。

ここで違和感がありませんか?あれ本も紙なのにどうして棺にいれているところには記載しないんだと。中には、祖母が読書が好きで絶対にこの本をいれてあげたい人もいます。しかし、本特にハードカバーは、燃えにくくなるため断られます。

また、棺には寂しい思いをしないようにと、家族写真を入れる人もいますが、俗説として生きている人の写真を入れるとその人まであの世にいくといった俗説があるのであまりおすすめしません。

火葬

納め式が終われば、いよいよ火葬となります。火葬は、他の方も利用されている場合は、順番となる場合が多く、すぐにというわけにもいきません。

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火葬が行われている人は掲示板に提示され、終われば呼び出してくれます。こちらからまだかもうすぐかと不安になる心配は一切ないので、呼び出しが来るまでじっくり故人について生前の話で待機しましょう。

お骨上げ

火葬が終わると、お骨上げです。お骨上げする部分は決まっているので、指示通りに行いましょう。係の人がお骨上げする骨の部位も合わせて説明してくれます。

何もわからないからどうしようと不安がるのも無理はありません。きっちり係の人が進めてくださいますので問題はありません。

 

火葬するときの注意点

火葬するときの注意点を申し上げます。火葬は、あまり注意する必要がないのではと思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。どのような点に注意すればいいのでしょうか。

ペースメーカーをつけている方は火葬前に申請が必要

まず、故人が生前ペースメーカーをつけている場合です。ペースメーカーは、破裂する恐れがあるため火葬前にかならず申請しておきましょう。

火葬場で必ずペースメーカーについて聞いてくると思うのである方はその方に答えておけば大丈夫かと思います。あのペースメーカーが破裂だなんて想像がつきませんが、実際火葬炉を管理している炉師が失明寸前の事故もおきています。

火葬する場所は自分で決められるが葬儀社から近いところのほうがいい

次に、火葬する場所ですが、自分で決められます。あまり聞きなれませんが、指定した火葬場を選ぶことができるのです。しかし、一般的には、葬儀会館からあまり遠くないところが選ばれる傾向にあるので、よっぽどのことがない限りは、会館から近いところにしておきましょう。

市営のほうがお金がかからないので、選ぶときには葬儀社から近い市営の火葬場にすることをおすすめします。

 

火葬時間中の過ごし方

火葬をしているときに、気になるのは時間の過ごし方。最近では火葬が終わるとアナウンスがあるので、いつになるのかといった心配はなくなりました。

しかし、時間は上記に紹介した1時間~2時間の間。結構なお時間となります。どのように過ごしていればいいのでしょうか。

地域によって火葬している間に精進落しを行う場合がある

まず最初は、地域によってですが、火葬している間に精進落しをするところもあります。時間長いと意外と故人の話をしていてもすぐ終わってしまって会話が途切れてしまうということがあります。

いつしか中には、この時間を使って精進落しを済ませてしまいたい人もいます。火葬の時間帯はちょうど、精進落しをして終わる時間帯くらいあります。あらたに数時間とるならこの時間帯にすると時間が取られずにすみます。

火葬場提供の喫茶店で軽食

精進落しをしない場合は、火葬場にある喫茶店で軽食も取ることができます。多くの場合、火葬が終われば精進落しで料理を食べるので利用する人はあまりいません。

軽食を食べてしまって、精進落しでお箸をつけられないことになれば、それこそ失礼にあたります。食事は遠慮しておき、飲み物だけにしておきましょう。

控室で過ごすこともある(ロビーの場合もあり)

中には、控室に案内されてアナウンスがあるまで、過ごすこともあるようです。ただし空いていればの話です。

火葬場も結構日にもよりますが、利用者が多い場合もあるので、そのときには、控室がロビー代わりになることもあります。

実際、祖父の葬儀のときには、火葬のしている間、目の前のロビーで待っていた記憶があります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は火葬が終わるまでの時間帯を紹介してきました。

  • 火葬が終わるまでの時間は1時間から最高2時間程度
  • 子供、赤ちゃんの御遺体のほうが早い
  • 火葬が終わるまでは控室かロビーで過ごすことが多い(地域により精進落しの場合もあり)
  • ペースメーカーを装着している場合は事前に申請すること

特に納め式は、生前の家族写真、分厚い書籍、燃えないものはNGとなっています。なんでもかんでも詰め込めたい気持ちがわかりますが、考えると意外と納めていいものが限られています。

祖父のお葬式のときには、キーチェーンにつけていたぬいぐるみを納めました。家電が好きだったのですが、論外だったので考えに考えた結論です。ある程度覚悟しておいたほうがいいでしょう。

大切なご家族が亡くなったら…
取り返しのつかないことになる前にまずは大まかな手順を知っておいてください!
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